詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

 風に触れ

2010年07月25日 13時29分08秒 | Weblog


              風に触れ 野に咲く花に 癒されて

                   人生の 一日一日を 穏やかに


      【冠 句】  道すがら 廃家の風鈴耳に留め

      『俳 句』  廃屋の風鈴細く鳴り止まぬ

      【冠 句】  風に寄す 郷愁募る遠ばやし

      【冠 句】  陽に歌う 母を重ねる矢車草

      【冠 句】  堤沿い 幸せ色に背を染めて


                     


    今から7年前、新聞の文芸欄へ初投句をして掲載された冠句

    「ふと淋し 母の背中がはかなくて」  が、私の冠句への道の第一歩でした。


    その後、現在所属している冠句研究会からのお誘いを受け、怖いもの知らずに

    いきなり本社である某結社にも入会し、諸先生方、多くの同人や会員の方々からの

    ご指導や励ましを受けながら、毎月四苦八苦して投句を続けてきました。

    古都のお寺で開催されるかなり緊張する大きな「句大会」へも何度か出席して、

    未熟ながらも「句誌」の選者も務めさせて頂き、いい経験を積んで来ました。


    一つの冠題に向かい、自分の感性に沿った冠句を繋げる<二句一章>の短詩文芸は
  
    奥深くとても難しさを感じますが、それが一つの句になった時の感動と充実感は、

    正に趣味の醍醐味だと嬉しく思います。

    益々冠句の真髄を究め、大切な趣味を私の色で彩りたいなぁと願っています。


    今3年目を迎えました「詩の雫」に、多くの皆様方にお越し頂きました。

    又添えて頂きました温かいコメントも、感謝の気持ちで一杯です。

    拙い私のブログですが、何か皆様の心の隅に残るものがあれば嬉しく思います。

    本当にありがとうございました! 又お待ちしています・・・

 
                 
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    ~優しい風が、皆様方の頬に触れますように・・・祈っています~    (7月25日)

      
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穏やかに

2010年07月15日 14時07分29秒 | Weblog

                少しずつ 心をまるく 歳重ね

                    命あり 生かされしこと しみじみと


      【冠 句】  夜の背音 些事の拘りもう問わぬ
 
      【冠 句】  折り返す 妥協の道も付け足して

      【冠 句】  心打つ 明日の布石温め合う

      【冠 句】  通りすぎ 指を噛む日もあったけど

      【冠 句】  海平ら 逡巡の無き帆を上げて

      【冠 句】  もの静か 懐深く歳重ね



   無鉄砲に走った若かり頃を思い出せば、詫びても許されない言動で、

   人を傷つけた事も、何度かありました。

   歳を重ねる事で、色々な事を温かく、優しく受け入れて、一日一日を穏やかに

   大切に過ごしたいと、しみじみ思います・・・



                        



     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

      単純なよろこびをよろこぼう
          複雑なかなしみを消すために    「短編集」 永瀬清子作より

      生活の中にも自然の中にも「単純なよろこび」はある。
      それをばかにしてはいけない。

      「瞬間に来て長くひびく。単純それ自身が深淵」なのだ。

      「複雑なかなしみ」にうちひしがれているこころを
      「単純なよろこび」を素直に単純によろこぶこころが
      救ってくれたりする。
      
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明日の詩

2010年07月06日 11時23分18秒 | Weblog
侭ならぬ 辛き病に 向きあいて

    諦めず 生きるささえの 明日の詩

                             


  【冠 句】  白い壁 生きたし意欲掻き立てる

  【冠 句】  雲光る 病窓に詠む明日の詩

  [短 歌]  同室で励まし合った病友に雅号もありき届きし句誌に

  【冠 句】  湖の声 詩涸れずして響き合う

  【冠 句】  卓囲む 人生語った友はいま

  【冠 句】  顔揃う 句誌に生き方教えられ



            消灯前に拙い俳句を詠みあって、笑ったり泣いたりしながら
  
            励ましあって退院の日を待ち兼ねた、辛くて長かった入院生活を

            時々懐かしく思い出します。

            その日々には、哀しい別れを済ませた友もいて、、、今も心が痛みます。


            趣味を通じて多くの友との出会いもありました。

            色々な人生の在り方を、届く句誌から一杯感じ取り、その中から歩む道を教えられ

            明日への勇気を貰い、自分らしく過ごせる今日の幸せを、嬉しく思います。




       .........................................................................................................................................................

     <くじけないで>

       ねえ 不幸だなんて 溜息をつかないで

       陽射しやそよ風は えこひいきしない

       夢は 平等にみられるのよ

       私 辛いことがあったけれど 生きていてよかった

       あなたもくじけずに 
 
                    (99歳の詩人) 柴田トヨさんの詩集より
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