詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

少しずつ

2010年06月25日 16時36分42秒 | Weblog
それぞれに 手探りながら 生きる日に

    少しずつ 確かな明日が 見えてくる





                     『俳 句』 道草の子を窘める蝸牛

                     【冠 句】 悔い少し 心の鏡拭き直す

                     「川 柳」 失敗も生きる自信の一つにす

                     【冠 句】 言葉得て ハンディキャップ撥ね返す

                     【冠 句】 若い眉 反撃に出る自信の瞳

                     【冠 句】 吹っ切れて 風の匂いを持ち帰る

                     『俳 句』 推敲を重ねし作句梅雨の夜




     一つの事を成し遂げる迄には、多くの失敗や挫折、諦め、悩みがあって、、、

     その長い道を少しずつ辿っていく中で、人の優しさ温もりに支えられながら、

     自分らしく生きてゆける径を、見つけられるのかなと思います。





       




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<花になる>

           強い風にふるえても 冷たい雨に打たれても
           空を見上げている 花になりたい

           春夏秋冬と時が過ぎても 遠い夢に逢うまで
           終らない心の旅

           がんばれ いつの日か花になる だいじょうぶ
                  
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雨みどり

2010年06月16日 15時47分04秒 | Weblog


                  侭ならぬ 苦しき事も 日々耐えて

                      野仏に そっと癒やさる 古い傷


      【冠 句】   時雨路 戻る切っ掛け待つ電話

      【冠 句】   雨つづく 言い訳今日も並べてる

      【冠 句】   夜雨匂う 離れし娘ふと案ず

      【冠 句】   雨煙る 自分ばかりを責めないで

      【冠 句】   雨みどり 野仏に癒ゆ古い傷


   淋しい雨、哀しい雨、優しい雨 嬉しい雨、、、

   いくつもの雨の色に、泣いたり笑ったりしてきました。

   痛む傷も少しずつ、月日に癒やされて、、、

   優しい風に包まれて、明日へ一歩ずつ、進んでゆけるように思います。


                  





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< たとえば笑顔を>
  
  あったかい笑顔とか、やさしい言葉とか。

  誰にでも、人にあげられるものがあります。

  見返りを求めないで、人の力になる。
  
  そんな生き方、素敵だと思いませんか?
                         
                 (新聞記事より)
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曇る窓

2010年06月02日 10時34分50秒 | Weblog

  
              しみじみと 想い辿れば 痛む胸

                   面影の 父の背中に 詫びなせず


     【冠 句】   逃げる道 父の一喝突き刺さる

     【冠 句】   古い椅子 父の威厳が軋み出す

     【冠 句】   頷いて 母を託して父は逝き

     【冠 句】   水澄みぬ 万感こめて自宅葬

     【冠 句】   曇る窓 睡りし父に詫びなせず

     【冠 句】   山に向き 男同士の会話する



雑草を抜き、お水を替えて、春の花を手向け、在りし日の父の面影を辿り、
5月の命日にお墓参りをしてきました。

無口で厳格で、自分にも人にも厳しく、とても近寄り難い人でしたが、
嫁としての私に向けて貰った温かさは、今も心の中に大切な思い出として残っています。

晩年は入退院を繰り返し、不自由な身となってその無念さを思い返すと胸が痛んできます。

父を回想する主人の言葉の奥にある哀しみを、私の詩に詠みました・・・


                  




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      小物入れには小さなものしか入らない。
      大きなものを、しかも沢山入れようと思ったら、袋を大きくせねばならない。
      
      袋より風呂敷のほうがもっとよい。自分の形を持っていないから、
      相手の姿や大きさに応じてどんな形にでも包み込み、
      しかも不要な時は小さくたたまれて、ひっそり控えている。

      いかなる時も無条件で、すべてを包みこめる人間になれるといいなぁ、
      と思うのだけれど。
    
                         (新聞記事より)
コメント (2)
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