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美術修行2015年10月24日(土) 黒瀬剋 展/Gallery AMI-KANOKO

2015年10月24日 22時34分46秒 | 美術/絵画
美術修行2015年10月24日(土) 黒瀬剋 展/Gallery AMI-KANOKO


 黒瀬剋 展/ギャラリー編&かのこ。


↑:ジグソーバズル片(発泡スチロール製)から成る、五点の作品(いずれも題名無し)を、パノラマ撮影した。





↑:隣接する二点ずつを撮影。ピンボケで、すみません。
 (ブログ掲載は、画廊の了承済み。)



 東の壁の三点は、基調色が青、青、または黄色(ないし茶色)である。眼になじみやすい。色面的空間推移と線的要素がうまく組み合わされている。
 東の壁の一点と北の壁の大きな(50片)絵画は、数色が使われていて色彩変異が力動的であり、しかも調和がとれている。洗練されている。
 
 数えると、左端は50片、他は20片のジグソーバズル形の絵画片から構成されている。形状化絵画である。
 どれも、組み替え可能であり、五つの作品を一つの作品にすることもできるだろう(可変絵画)。一体性を持たせるには、どう組み替えたらいいのだろうか。

 質料的または物質的同一性は保たれず、形相的同一性が保持されるテセウス船とは、逆の様相。
 組み替えても、質料的構成は同じで、形相が変わる。
 編&かのこでの前回の展示の或る日、作者は組み替えを行なった。設置される壁の場所はほぼ同じだが、前と後では、絵画は異なると考えるしかない。部分間変換である。
 抽象絵画の場合、重力方向での天を4辺のどれにするか、どれでもそれぞれに良い場合がある。この場合のように、元の場合と90度回転した場合と、物体構成は同一である。形相は、回転によって異なるというべきか、同じというべきか。少なくとも、重力方向の軸を考えると、見えは異なる。→心理学で出てくる、サッチャー首相の顔の例。

 
 「私が絵画を製作するわけ、あるいはモノからリンゴへの飛翔について」というA4で10頁の文書をコピーさせていただいた。
 機会を得て、ゆっくり読んでみたい。
http://www.from-to.jp/art/about.html
にある文章とほぼ同文のようである。


 Gallery AMI-KANOKO
http://ami-kanoko.com/