多宝塔横の背の低い鳥居を進むと行者堂に通じる
行者堂
修験道の開祖とされる役行者ゆかりの霊場。神変大菩薩はは役行者の尊称として使われている
ここから「空鉢堂(20分)」に行くか「奥の院(40分)」に行くか選択しなければならない。
勿論楽な20分の方を選んだのだが、途中でどちらにもいかないという選択肢もあるなと考えるほど辛かった
特にこの方式の階段は上りはリズムがつかめず、下りは足先に負担がかかり厄介だ
延々と続く上り坂、競走馬なら坂路調教といって足腰強化につながるが、中年男性ではそうもいかない。
鳥居が見えるともう少しなのかと思うが、思い通りには進んでくれない
時間的に考えるとこの福徳地蔵尊が半分の距離になる
空鉢護法堂(一願成就)
命蓮上人が竜王の教えを蒙り、信貴山縁起絵巻(飛倉の巻)の如く、空鉢を飛ばして倉を飛び返らせ、驚き嘆く長者に慈悲の心を諭して福徳を授けたという出来事に由来
山頂に竜王の祠を建てて以来、多くの参詣者から、「一願成就」の霊験あらたかな守護神として信仰されている
空鉢護法堂(空鉢堂)からの眺め
やはりここまで来た者でなければこの爽快な気分を味合うことはできない
空鉢護法堂(空鉢堂)周辺の風景
信貴山城址
標高433mの信貴山雄嶽を中心とする山城で、奈良県下最大規模を有する中世城郭
信長が安土城を建造する際、信貴山城の天守を参考にした
星祭り本尊
空鉢護法堂の近くに八体の像が安置されている
開山堂
享保17年(1722)建立。信貴山開祖 聖徳太子、宗祖 弘法大師、中興開山 命蓮上人 歓算上人、四国八十八ヶ所ご本尊さまをお祀りしているお堂
係の女性の話によると開山堂と本堂の高さは同じ。開山堂までの石段105段、堂内の階段数3段、合わせて108段、煩悩の数になっているそうだ
終了時間になっていたが、係の女性の強い勧めで、八十八カ所各寺の砂踏みめぐりを経験し、心洗われる仏縁のひとときを過ごすことになった
命蓮塚
延喜の頃に信貴山を中興した高僧、命蓮上人の墓と伝えられる塚
開運橋(国の登録有形文化財)
「上路カンチレバー橋」という形式で、開運橋がその形式としては現存する日本最古の橋。
鉄骨を組み合わせた「トレッスル橋脚」であることも珍しい
夕方5時近くなっても参拝者が途切れることなくやってくる
気がつけば3時間以上経ってしまったが、全てを廻った訳ではなく、この鳥居の先に何があるかもわからない。
次回訪れた時の楽しみとしよう
撮影 平成25年11月15日