今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

談山神社 その1(奈良県桜井市多武峰)

2014年01月09日 | 神社・仏閣
十三重塔の存在は知っていたが、それが談山神社にあるとは知らなかった
桜と紅葉の季節には観光客で賑わうらしいが、早い時間帯だったので順調に駐車場まで行くことができた
駐車場から受付所まで歩いて10分近くかかる。途中、階段もあり高齢者や足腰の弱い人には厳しい

談山神社
奈良県桜井市の多武峰(とうのみね)にある神社。祭神は中臣鎌足(談山大明神・談山権現)
神仏分離以前は寺院であり、多武峯妙楽寺(とうのみねみょうらくじ)といった

正面入山入口受付近くの鳥居



正面には140段の石段があるが、平坦な道を選ぶこともできる



境内案内図を見て驚いたが見所満載の神社である
まず、ここに来た目的である十三重塔を目指す

十三重塔(重要文化財)   
藤原氏の祖である中臣鎌足の死後の天武天皇7年(678年)、長男で僧の定恵が唐からの帰国後に、父の墓を摂津安威の地(阿武山古墳)から大和のこの地に移し、十三重塔を造立したのが発祥である



多くの人が三脚にカメラを装填して写真を撮っている
近くの人に撮影ポイントを聞くと親切に教えてくれた



現在の塔は、享禄5年(1532)の再建で、木造十三重塔としては、世界唯一のもの
唐の清涼山宝池院の塔を模して建てられたと伝えられている。高さは約17m



この撮影場所は参道石段だが、ここにも沢山の人が居座っていて待たなければならない
塔の撮影は縦型と決めていたが、横に座っている人は横しか撮ったことがないと話してくれたので、横でも撮ってみた



談山神社のシンボル的存在なので、この周辺には人が多い
私も何組の人から記念写真撮影を依頼され喜ばれた



権殿(重要文化財)
天禄元年(970)藤原伊尹の立願により創建され、実弟の如覚が阿弥陀像を安置した元の常行堂。室町後期の再建



末社・総社拝殿(重要文化財)
寛文8年(1668)の造営。談山神社拝殿を縮小し簡素化した様式で、正面・背面ともに唐破風をもつ美麗な建造物



堂内の福禄寿大神 






末社・総社本殿(重要文化財)
延長4年(926)の勧請で、天神地祇・八百万神を祀り日本最古の総社



現在の本殿は、寛文8年(1668)造替の談山神社本殿を、寛保2年(1742)に移築したもの






本殿左壁面



神廟拝所(重要文化財)
定慧和尚が白鳳8年(679)父・藤原鎌足供養のため創建した妙楽寺の講堂で、塔の正面に仏堂をつくる伽藍の特色をもち、内部壁面には羅漢と天女の像が描かれている



現在のものは寛文8年(1668)の再建



閼伽井屋(重要文化財)
屋根はこけら葺で元和5年(1619)の造営
この中の井戸は「摩尼法井(まにほうい)」と呼ばれ、定慧和尚が法華経を講じたとき、龍王の出現があったと伝えられている



右側が閼伽井屋、左側が末社・総社本殿



閼伽井屋の前の2m程度の小さな滝だが、「虹が出た」と言ったらすぐ人が集まってくる



石段を上がり上から末社・総社拝殿を眺めてみるが、とても美しい風景だ



近くには写生をしている人もいる






末社・総社本殿



末社・比叡神社本殿(重要文化財)
寛永4年(1627)造営の一間社流造、千鳥破風および軒唐破風付、檜皮葺の小社ながら豪華な様式をもつ



もと飛鳥の大原にあった大原宮で、ここに移築し明治維新までは山王宮と呼ばれた 



今回紹介したのは、中央石段の左半分にあたる場所。建物のほとんどが重要文化財に指定されている

次回に続く


平成25年11月18日

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