今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

玉祖神社(山口県防府市大字大崎1690)

2023年08月31日 | 神社・仏閣
訪問日 令和5年5月31日
久し振りに宇佐神宮にでも行ってみようかと思っていたが、強い雨が降っていたので止めた
2・3日雨予報だったこともあり九州を離れることにした

玉祖神社(たまのおやじんじゃ)
周防国一宮ということで訪れた
「たまそ神社」と思い込んでいたが「たまのおや神社」という読むことを今知った
旅の途中でいつの間にか「一宮を巡る旅」が加わったがこれが結構楽しく気に入っている



雨上がりに訪れたが綺麗に清掃されていて気持ちがいい



狛犬1
制作年は分からないが風雨に曝され、穏やかでユーモラスな表情になっている









神門
体重過多による膝痛のためしゃがんで撮ることなどめったにないがこの景色が気に入ったのか撮っている



この時はまったく知らなかったが、神紋は、亀甲紋様の周りに曲玉が3つ
祀られている神は三種の神器の一つ八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)を作った玉祖命



狛犬2









黒柏鶏(国指定天然記念物)
境内に放し飼いされている鶏だと思っていたが違った
黒柏鶏(くろかしわけい)といい、長鳴鶏に属し鳴き声は7~10秒も続くという
日本古来の鶏で、何と日本神話「天岩戸」にも登場するという



天照大御神が天岩戸に引き篭った際、八百万の神々が天の安河の川原に集まり、対応を相談し、さまざまな儀式をおこなった
最初に「常世の長鳴鳥(鶏)を集めて鳴かせた」とあるが、これが「黒柏鶏」なのかも



拝殿
さらに古事記では
伊斯許理度売命に、天の安河の川上にある岩と鉱山の鉄とで、八咫鏡(やたのかがみ)を作らせた
玉祖命に八尺の勾玉の五百箇のみすまるの珠(八尺瓊勾玉・やさかにのまがたま)を作らせたとある



天宇受賣命が岩戸の前で胸をさらけ出し、裳の紐を陰部までおし下げて踊ったことだけは記憶に残っている



玉祖神社の祭神である「玉祖命(たまのおやのみこと)」と黒柏鶏は重要な役割を果たしていたことになる






拝殿内部








本殿
創建時期については「あまりにも古く」て明らかではない
格式高い神社の場合、その起源は神話時代まで遡ることから証明することが難しい



延喜式神名帳によると、玉祖神社の祭神は二座となつている
しかし、わかっているのは、現在の祭神・玉祖命だけで、もう一座については不明である



何かの像かと思ったが木の幹であった
玉祖神社の社叢は防府市の天然記念物に指定されている



現地では何も知らず旅の記録として目の前にある建物を写真に撮っているだけだが
歴史的背景やその価値を知ると違った撮り方になるのだろうと思う



最初に天岩戸神社を訪れた時、長野県長野市の戸隠神社に天の岩戸が落下したと聞き、そこも訪れた
調べていくうちに当社も天岩戸と深い結びつきのある神社だという事を知った



玉祖神社の歴史を調べながら過去に訪れた場所を思い出してしまう
天岩戸を撮ろうとしたときデジカメが作動しなくなったこと
雪解けで足もとが悪い参道を歩き戸隠神社奥社に向かったこと









「黒柏発祥の地碑」



「御昇殿記念」と読める



境内に咲く花












撮影 令和5年5月31日
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