今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

延宝山 萬徳寺(福井県小浜市金屋74-23)

2024年07月11日 | 神社・仏閣
訪問日 令和6年5月17日
延宝山 萬徳寺
高野山真言宗の寺院
萬徳寺の前身は極楽寺といい、文永2年(1265年)の若狭惣田数帳に存在が記されている古刹である
安芸国円明寺の覚応法印が、極楽寺を天台宗から真言宗に改宗し、寺号も正照院と改めた
天文13年(1544年)には信豊によって「駆け込み寺」として指定されている

庫裏(書院)
調べて見ると平成25年(2013年)に(小浜八ヵ寺巡りで)一度訪れている
その時、住職から書院内の説明を受けたことをはっきり覚えている
現在は、高齢ということもあるのか自由に拝観して下さいとのこと



書院内の額に目が留まった
「清風居」と読むのか 「子成」は頼山陽の字



欄間の絵



ネットで調べていると11年前の自分のブログが出てきた
(夜の11時に道の駅の車内で職務質問されているとの記載もあった)
投稿内容を見ると額や絵の写真が一枚も無い
この10年間で興味関心が変わってきたようだ



上段の間
この部屋は立入禁止になっている



入口の額には「楓葉閣」



江戸時代には、藩主休憩の間
昭和57年(1982年)には、天皇陛下御休憩の間となった



掛け軸









藩主になった気分で庭を眺める



国名勝 満徳寺庭園
延宝5年(1677年)に小浜藩主酒井氏の命により築造された面積約1500平方メートルの蓬莱式枯山水庭園
山麓の斜面地を利用して斜面中段中央に高さ3mの真言密教における「本尊石」を配している
真言宗曼荼羅を表現しているという



確かに庭園の知識が無くても、理解できる






注意深く眺めて見ると、中央の「本尊石」の方を向いているような感じがする



書院から出る際、気になっていた廊下の模様があったので住職の奥様に尋ねてみた
その昔、修復に来ていた大工が昼休みに湯を沸かした熱い「やかん」を置いたことによってできた痕だと
由緒ある寺だけにここにも曼荼羅かと思っていたが違った



外に出て庭園を見る






本堂へ続く石段



新緑の季節も好きだが、紅葉も美しそうな感じがする



本堂
木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行5間、張間3間、正面1間向拝付き



「鬼瓦」
本堂の屋根を銅板葺きにしたときに外されたもの



本尊:木造阿弥陀如来坐像(重要文化財)
像高141.5cm、檜材寄木造、平安時代後期の作
満徳寺前身である極楽寺の本尊



書院の屋根も老朽化が進んでいる



茅葺屋根は美しいが維持管理が難しく、葺き替えには経済的負担も大きい



この日は天気にも恵まれ、明通寺→若狭彦神社→若狭姫神社→鵜の瀬→萬徳寺と5カ所も巡ることができた
小浜市は有名な寺院が多く回っていて楽しい場所だ



撮影 令和6年5月17日

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