今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

葛飾柴又「男はつらいよ」(東京都葛飾区柴又)

2015年11月02日 | 放言大論
人情味溢れる映画「男はつらいよ」は、苦手な分野の映画で好んで見ることはない
しかし、フーテンの寅さんの生き方
私とは体型以外にも共通することも多く、訪ねてみたいと強く思っていた
柴又駅に降りたが、ここが東京なのかと目を疑った



「フーテンの寅」像
1999年に地元商店会と観光客の募金によって、柴又駅前に建てられたそうだ

長い旅から故郷に戻ってきたような感じがする像だ
この像をバックに世田谷のセレブから撮影を頼まれた
通常、数秒で済むはずが、注文が多く5分以上もかかった
さすが、昔のお姉さん。遠慮がなくて楽しい



銅像の足元に、山田洋次による寅さんの故郷への思いが刻まれている



帝釈天参道
帝釈天の参道ということが一目でわかるのがいい
歩いていくと、時間がゆっくり刻んでいくような不思議な感じがする



誰もが知っている寅さんのフレーズ。このあと主題歌が流れる
これがなければ物語が始まらない。そして、ワンパターンの内容に皆が惹きつけられていく
(フィルムに書かれていることを、写真をみて発見した)



狭い参道の両側に商店が並んでいる
他の観光地とは違い、参拝者に気遣いながら商売をしているのがいい
「とらや」の看板、第一話から四話まで、この店で撮影したそうだ



参道の先には帝釈天の「二天門」がある。柴又駅からゆっくり歩いても10分程度



この後、長い時間をかけて寺を廻り、そして少し離れた場所へも
気がつけば帰りがすっかり遅くなり日も暮れてきた



再び、「とらや」周辺。名物の「草だんご」を食べたかったが、一人では量が多すぎる
あきらめ、ゆっくり柴又駅へ向かう



「旅に出る寅さんが、さくらの方を振り返ったシーン」をモチーフとしているらしい
すでに、寅さんは永遠の旅に出て、もう戻ることはない。それを感じさせるいい像だ

一所懸命努力して生きている人より、勝手気ままに生きている人間の方が「つらい」場合がある
「男はつらいよ」 絶妙な映画タイトルだと思っている



私のブログタイトル「今、出発の刻(たびだちのとき)」も、かなり時間をかけて考えた
 
撮影 平成27年10月13日

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2 コメント

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いい写真ばかりですね… (OTETSUDAI @)
2015-11-02 13:48:14
私の在所が神奈川(川崎)といっても東京都に隣接しています。北海道に行った時は神奈川県在住とは云わず東京と口にしてしまいます。結婚前は世田谷区に住んでいましたが結婚と同時に川崎に移転しました。大学時代はアルバイトで都内を隈無く回る仕事をしていました。多分葛飾区にも行ったと思います。柴又駅がこのような駅、そして寅さんの像もあるのに出無精は地方の方からすると「勿体ない」と思われると思います。私はスカイツリーにも未だ行っていません。駅から直通で行けるのに…です。「いつでも行ける」と心で思うと全てが後回しになってしまいます。笠智衆の役もピッタリでした。全部は見ていませんが後半はTVでした。妹らに「渥美清のファンでしょう」というくらい帰省した時はよく「男はつらいよ」を観に行きました。
「男はつらいよ」……先週末20年くらい居着いた猫。最初は外で餌をやり寝所を窓下に作ってあげ、ここ10年くらいは家の中で飼っていました。何年か前に動物病院から「余命2週間」と宣告されましたが、それから6~7年以上家のリビングを独占していました。先月また体調を崩して3~4日通院しました。一ト月経った先週は3~4日を近所の病院に連れて行きました。最後は夜中の一時に診て貰いました。そして翌日はもう連れて行っても可哀想と自然死を看取ろうと思いました。最期は自力でトイレに行こうとして息絶えました。人間に例えるなら90歳くらいにはなるだろうと…今までウサギ三羽、そして子猫に続き5匹目です。家人は涙を流すかと思ったら以外と淡々としていました。私の方が目が熱くなり我慢をするのが大変でした。まだリビングに行くと姿を捜します。こういう場合は男の方が未練がましくなるのでしょうか…辛いです。
今日は雨。気温も20度を切っています。 喪に服するという理由でスポーツジムもサボリです。ブログに関係ないことをしるして失礼しました。家の中にいるだけでなくカメラにカビが生えないように出かける持ちを持ちます。ありがとうございました。
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寅さんの銅像はいいですね (2014kurumatabi)
2015-11-02 21:43:46
 私は動物を飼っていないため、悲しみの深さを理解することができません。申し訳ありません。また大変な時にコメントをいただきありがとうございます。
 旅に関して言えば私も寅さんと同じように、ふらっと旅に出ます。旅に出ることができるのは安心して帰る場所があるからです。柴又駅前の銅像は見る方向により、色々な物語を想像することができます。特に最後の写真は自分でも驚いていますが、二度と戻らない旅に出かけたような感じがしました。
 帝釈天につながる参道は他の観光地とは違い、控えめな感じがとてもいいですね。雷門の喧噪はまったくありません。ここが本当に東京なのかと驚きました。
 機会がありましたら、また訪れたいなと思いました。
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