今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

阿星山 常楽寺(滋賀県湖南市西寺)

2013年12月07日 | 神社・仏閣
「湖南三山」について
平成16年10月1日旧石部町と旧甲西町が合併して「湖南市」が誕生。
この湖南市に奈良時代に建立された天台寺院で国宝に指定された建築物が三カ寺(常楽寺、長寿寺、善水寺)あることから、翌年から「湖南三山」と称している。

阿星山 常楽寺 
滋賀県湖南市石部地区にある天台宗の寺院。山号は阿星山(あせいざん)、本尊は千手観音。
同じ地区にある長寿寺の「東寺(ひがしでら)」に対して、「西寺(にしでら)」と呼ばれている。



寺伝では、奈良時代に聖武天皇の勅願により、良弁が紫香楽宮の鬼門を封じるために創建



本堂(国宝)
南北朝時代。木造入母屋造檜皮葺、桁行七間、梁間六間



雨が降ったり止んだりの天気だが紅葉の美しい寺だ。



本堂内には「釈迦如来(重文)」「風神・雷神・二十八部衆(重文)」など所狭しと置かれ、実に見応えがあるのだが



堂内に監視カメラのモニターが参拝者に見せつけるように置かれたり、写真を撮った者は警察に通報するといった内容の紙が貼られたり、仏像はすばらしいが居心地の悪さを感じていた。






三重塔(国宝) 
室町時代建立。三間塔婆本瓦葺



塔は本来仏舎利を安置する建物だが、天台宗では法華経を仏舎利の替わりに安置している



いつものように塔の周辺を歩いてみる。
歩いて初めてわかることだが、この寺では様々な角度、高さから眺めることができる



ここでは目線の高さで塔を見ることができる。
これまで多くの塔を見てきたが初めての経験になる







 

薬師堂
薬師如来が安置している



普賢堂 
普賢菩薩は本堂後陣に安置



行者堂
役行者像、諸仏像は盗難に遭い空になっている



鐘楼



最後はやはり大好きな三重塔の写真を






この常楽寺のブログを作成のため色々調べているうちに、この寺は住職一人で管理していること、他の寺の住職も兼ねているため、ある時期を除いて予約制になっていることもわかった。
また、過去に盗難にも遭っており、仏像等の管理に細心の注意を払っていることも理解できた。
たった一回の参拝で事情を何も知らず居心地の悪さを感じていたが、次回はすっきりした気持ちで訪れたいと思う。


撮影 平成25年11月11日

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