今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

天岩戸神社・天安河原(宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸)

2013年07月09日 | 神社・仏閣
この旅行記のなかで戸隠神社についてふれた。戸隠に行くきっかけになったのが天岩戸神社だった。
前回参拝したときに、撮影禁止といわれた遙拝所の出口付近で天岩戸をめがけてシャッターを切ったところ、カメラが全く動かなくなり完全にフリーズしてしまったのだ。
同行していた知人からも「ならぬことは、ならぬのです」といった内容で叱責された。
カメラを再起動して写したところ正常に動きだしたが不思議なことに天岩戸神社界隈だけ、ほとんどの写真がピンぼけだった。
神の祟りかカメラの問題かそれを確かめるため再度向かうことにした。
 
昨夜は道の駅「やよい」に宿泊。朝起きてコーヒーを飲みながら朝ドラを視るといういつもの日課。
その後、ナビに目的地の電話番号を入れ出発。最初の内は快適なドライブだったが、途中からはこれ車道なのという道(県道の一桁の番号といっても安心できない)を延々50キロ近く走ることになった。
天岩戸神社の駐車場に到着したときには心身とも疲れ、車からすぐに降りることができなかった。




普通は天岩戸神社からお参りすると思うが、写真がきちんと撮ることができるか確認するため、天安河原宮へと歩を進めた。
参道への小道は緑に囲まれ、鳥の鳴き声や川の流れの音などが心地よい。太鼓橋を過ぎると間もなく到着する。




天安河原(あまのやすかわら)の歴史
西本宮から岩戸川を500mほど遡った所にある河原で、日本神話に登場する岩戸隠れの際に八百万の神々が集まって相談した場所であると伝えられている。
河原の中央部にある仰慕窟(ぎょうぼがいわや)と呼ばれる洞窟には天安河原宮があり、思兼神を主祭神として八百萬神が祀られている。







窟の内部は薄暗く写真を撮るには厳しい条件だったが、脇を締め慎重にシャッターを押した。
写真の面白いところだが、実際には見えていないところまで写してくれる。







百敷(ももしき)や  古き岩屋は神集い 議(はか)り給いし所なるらん (読人しらず)






窟内からの景色。今日は雨にもかかわらず参拝者が多く、個人情報保護法の関係で人が入らないように、顔が写り込まないようにするため結構苦労があった。






現在、この付近では「願いを込めて小石を積むと願いが叶う」として多数の石積みがみられる。
戦前の写真に石積みが見当たらないことなどから、戦後に参拝客(観光客)たちの間で自然発生的に生まれた風習であると考えられる。










天岩戸神社の歴史
宮崎県西臼杵郡高千穂町にある神社である。岩戸川を挟んで東本宮と西本宮がある。
昭和45年に合併し、現在のごとく天岩戸神社東西両本宮を称すようになったが、それ以前の旧称は西本宮が「天磐戸神社」、東本宮は「氏神社」であった。
東本宮はかつて「天磐戸大神宮」とも呼ばれ、この名は今でも西本宮社務所で授与される神札の銘「天岩戸大神宮」に残り、また地元年配者を中心に通称として用いられている。










西本宮の旧称が「天磐戸神社」ということもあり、中央上の額には「天磐戸」と書かれている。






(上の写真)拝殿の中央に緑が見えているがそこが遙拝所になる。(下の写真)右側に小さなとがあるが遙拝所入口である。



天岩戸遥拝の仕方
西本宮が祭る天岩戸は拝殿の背後に隠れて通常は直接見ることはできない。
社務所に申込むと、お祓いを受けたうえ神職の案内付きで拝殿の背後にある遥拝所に通してもらい、ここから直接拝むことができる。
ここからも天岩戸が明確に目視できる状態ではない。

さらに、私が前回来たときに説明を受けた天岩戸の場所と今回の説明では場所が違っている。
不思議に思い団体客に紛れ込んで本日2回目の説明を聞いても場所は曖昧にしか言わない。
大事なことだが、遙拝所での写真等の撮影は禁止されている。




何の意図を持っての写真かわからないと思うが、本日1回目の説明で神職から聞いた天岩戸の場所を写してみた。
右側の建物の近くの中央部分に淡い緑の部分がある。自信はないがそこだ。
ただ不安なのはカメラが正常に動いていることだ。違うかもしれない。










神楽殿






撮影 平成25年5月19日

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2 コメント

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天安河原 (あこママ)
2015-08-11 05:42:58
突然すみません。
私も昨日、天安河原へ行きましたが、
あの周辺だけどうしても写真がうまく撮れませんでした。
ただのコンデジなのですが、その前後に撮った写真は問題ないのに
入り口付近を写すとどうしてもダメで・・・
とても不思議だったので検索していたら同じような体験をされた方がいて思わずコメントしてしまいました。


なんだったのか気になってましたが、
あの辺は撮影禁止だったのですね・・・
知りませんでした。

http://ameblo.jp/ponsholla/entry-12060323177.html
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天安河原周辺は不思議な場所です (2014kurumatabi)
2015-08-11 12:41:10
 コメントをいただきありがとうございます。
 天安河原にはこれまで二度訪れましたが、初めて訪れたときに撮った多くの写真のピントが合わず不思議に思っていました。天安河原ではなく天岩戸神社遙拝所が撮影禁止場所になっています。その遙拝所を出てから柵ごしに「天岩戸」に向けてシャッターを切ろうとしたときに何故かカメラが動かなくなってしまいました。電源を入れ直してみてもその場所以外は撮れるのですが、その場所だけがフリーズしてしまうのです。その後に天安河原に向かい周辺を撮したところシャッターが切れるので安心していましたが家に帰って写真を見ると「あこママ」さんと同じような現象が起こっていました。
 このような現象に興味があるのと、納得がいかなかったため翌年確認するため小樽港から新潟港行きのフェリーに乗り、天岩戸が飛んできたという長野県にある「戸隠神社」を経由して現地に向かいました。コメントをいただいた写真がその時のものです。失敗しないように確認をしながら撮りましたがこの程度です。

 写真を撮って不思議な経験は他にもあります。原爆ドーム周辺で何故か写真に色がうまくつかない場所があります。
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