当り前で,単純なことですが…
2年生。
授業でノートをとるときに,先生が子どもたちの机を回って見ていると…
あれ?
先生「たくやくん,今の「右」の漢字の書き順違うよ。」
たくや「え?そうかな…」
しばらくして… お?
先生「はるみさん,今の「右」って字,書き順が違ったよ。」
はるみ「え?知らなかった」
だんだん,怪しくなってきました。
先生「ちょっと,みんな一度顔を上げて。「右」という漢字の書き順を確かめます。目の前に大きく書きますよ。せーの!」
・・・やっぱり。
心配したとおり,クラスの半分ぐらいの子が書き順を間違えていました。
先生「違いますよ。『ななめ』からですよ。」
半分の子どもたち「えー!!うそー!!」
半分の子どもたち「そうだよー!」
どうやら,元1年1組と元1年2組でラインが引かれているようです(笑)
元1年1組「1年生の時の先生は,いつも黒板にこう書いてたよ!」
っていう意見が出たら,子どもに罪はありませんね。
先生は黒板に書く字の,書き順が正しいかいつも気をとがらせておく!
先生が板書する字の書き順が,話題になることが意外と多くありませんか?
○上のように,学年が変わり,先生が変わってから気付く
○授業参観で,保護者から指摘を受ける
○研究授業で,テーマとは関係ないけど指摘を受ける
○書いている先生本人が分からなくなり,子どもに聞く
こんな場面を,私も結構見てきました。
それくらい,先生が黒板に字を書いているときは,みんなその字に注目しているということも言えるでしょうね。
だからこそ,「書き順」です。
特に小学校の先生は気をつけたいですね。
上の2年生のように,子どもたちはそれを見たままに覚えてしまいます。
上の場合,新出漢字の学習の仕方がまずかったというのもありえますが,普段から書いている先生の字が,子どもたちに浸透することは,当然のことですから。
私は1年生を教えていますけど,1年生で習う
「右」 「九」 「年」 「出」 「金」
なんて漢字は,もちろん簡単ですが,書き順を意識してみると「…あら?どっちだっけ?」なんてなりそうでした。
自分の思い込みで,サラッと書いてしまうと,ひょっとして間違った書き順で書いてしまっているかもしれませんね。
もう一度気をとがらせて,確認してみることが必要です。
学校の先生になる人は,「書き順だってバッチリ!」なんて限らないですよね。
みんな,結構間違ったまま覚えているものです。