冬休みの宿題を作成する時期です。
ん?
そういえば,冬休みの宿題って,どの程度の学校が自校で「作成」しているのでしょうか。
私が小学生の頃は,「夏休みの友」「冬休みの友」みたいにして,私販の教材をやっていた記憶があります。
きちんと本になっていて,カラフルで。
でも,自分が教員になってみると,夏休み・冬休みの宿題は自校で作成するのが当たり前のようになっていました。
どんなものでしょうか?
どちらにしろ,自分たちで作成するというのは大変です。
学期末の学級事務が忙しい中に,さらに時間を費やす仕事になりますね。
学年部で分担して作成して,分担して印刷して,子どもたちと一緒に製本します。
(子どもたちは,なぜかこの作業が好きですねぇ)
さて。
長期休業中の宿題っていのは,子どもにとっては大敵です。
きっちり計画通りにできる子と,そうでない子,はっきり分かれますね。
今回の冬休み。
担任の先生であれば,前回の夏休みの経験があるので,どの子が宿題に苦戦するのか,ある程度予想がつきそうです。
「早めに取り掛かるんだよ!早く終わらせちゃえば,そのあとは…!」
「分からない問題があったら,学校に来て…!」
精一杯の言葉をかけますが,効果があるといいのですが…
こんな子たちには,
宿題の中身に日付をつけてあげる!
といいのかもしれません。
これらの宿題っていうのは「量」と,始業式までにという「期限」は設定されていても,「いつ,何をする」というのは,ほとんど決まっていません。
だからこそ,そこで長期的な休みの間の学習に,自分なりの計画性をもつ練習をさせるねらいがあるのでしょう。
確かに,それでできる子は,そうします。
しかし,(私も何人か見てきましたか)やっぱりできない子も,います。
その子の性格的に原因がほとんどでしょうが,ひょっとしたら家庭的な環境に原因があったりするのかもしれません。
そんな子に,どんなに「早く,計画的に宿題をすること」を説いても,難しいものです。
だから,他の子に与えた「量」と「期限」に加えて,もう一つ「いつ,何をする」の設定を付け加えてあげるのです。
宿題の1ページごとに,先生が手書きで,「12/25」「12/26」と書いてあげます。
自主的に学習が進められない子にとっては,これだけの支援でも,学習に取り組むきっかけになることも考えられます。
普段から,先生の指示をどれくらい聴く子かにもよりますが,多くの宿題をこなしていくという活動が見通せない子にとっては,助けとなる目安になります。
(もしくは,「自分で日付をつけさせる」といのも,子どもによっては考えられます。2学期のうちに,自分で書かせます。)
これだけでは不安な子の場合には,さらにもう一つ。
「先生と約束した日の宿題ができたら,このカードに,1マス色をぬっていいよ。」
みたいな,励みになる特別な支援をしてあげると,意欲も高まりそうですね。
その際は,できるだけ他の子たちには気づかれないようにして。