連休明けの11日(火)
いよいよ3学期の始業式です。
私も,今朝トボトボと学校に行くと,学年主任の先生が早速自主的な学年会を開いてくださって,テキパキと今後のことを話してくださったので,私も見通しがもてて助かりました。
3学期。
1年間で1番短い学期。
そして1年間のラストシーズン。
自然と学級経営に向かう担任の先生の気持ちも昂ります。
「いい3学期にして,いい1年だった思ってこのクラスを送り出したい。
担任の先生が持つ共通の思い出はないでしょうか。
言うまでもなく,一番短いシーズンで,「行く・逃げる・去る」というように,あっという間に過ぎてしまいます。
スタートダッシュが肝心です。
始業式の日は,子どもたちへの「語り」をつくっておく!
始業式の日と久しぶりにクラス全員が揃って,まだ落ち着かない様子ですね。
同様に,先生もまだ本腰が入らないというか,子どもたちの前でじっくりと構えられない感じがします。
そして,そのままの流れでついつい
「えーっと,それじゃあ,係から決めましょうか…」
なんて,何気ないところからスタートして,その日一日がなあなあとした感じで過ぎていきます。
しかし,ここでつくってしまった「なあなあな雰囲気」は,この後も続いてしまい,なかなか払拭できないものです。
先生は仕事ですから,少しずつ本腰が入ってくるのは当然ですが,子どもたちの意識はそれとはまた違います。
最初がなあなあだったら,その後もなあなあなのです。
そこで,先生の「語り」です。
前回の記事に紹介したような「フニャフニャ感」がクラス全体にあるのは実際の話で,これは仕方ないものがあります。
でも,この先生の語りの瞬間だけは別です。
連休明けの初日ですが,この瞬間だけは先生も子どもも真剣に。
そのためにも
「3学期のスタートです。今からする先生の話は真剣に聞きなさい。」
とクラスの雰囲気を引き締めてから,語ります。
語る先生は精一杯の熱意を込めます。
同時に,短く端的な話を上手にします。
そのためにも,事前に十分に準備が必要です。
その場の思いつきで語るのではなく,台本を読み上げるくらいのつもりで。
そして,語る内容は,担任の先生の学級に込める願いや,目標を語りましょう。
・修了式,最後の日。クラス全員が「このクラスでよかった」と言ってほしいということ
・先生は,このクラスが大好きだということ
・2月に控えている学習発表会。最高の発表をしたいということ
・学び続ける大切さを忘れるなということ
・連勝記録に挑戦した白鳳関に学んでほしいこと ・・・・・
1・2学期と全力で学級経営にのぞんできた担任の先生ならば,自然と頭に浮かんでくることがあるはずです。
それを,3学期のスタート,口にする最初の「語り」として,子どもたちに伝えましょう。
それを子どもたちも真剣に聴くことができれば,クラス全体に一本の柱が通ったようになり,きっと明日からの3学期が期待できるものに変わっていきます。