学級の子どもたちにアンケートを実施することは少なくありません。
保健室から出される生活習慣アンケート
「家でも手洗いうがいをしていますか?」
「朝ごはんはどれくらいの量を食べていますか?」
生徒指導部から出される生活態度に関するアンケート
「地域の人にあいさつしていますか?」
「携帯電話を持っていますか?」
研修部から出される学習に関するアンケート
「好きな教科はなんですか?」
「宿題は何時頃していますか?」
質問紙によるアンケートを子どもたちに配布し,記入させ,回収して,集計します。
記名のあり・なしはそれぞれで違います。
そして,担任の先生が,子どもたち全員の分のアンケート用紙とにらめっこしながら,がんばって「正」の字で結果を出し,まとめた一枚の紙を,担当の先生に提出します。
この作業,大変なんです。
つくづく思います。
アンケート集計は,できるだけ一斉に集計する方法で!
ようするに,上の
「配布」→「記入」→「回収」→「集計」
という流れでなく,
「配布」→「記入」→「集計」→「回収」
という流れにするということです。
子どもたちの手にアンケートがあるうちに集計します。
方法は簡単です。
「当てはまる所で手を挙げてください(起立してください)」
ということです。
そして先生はその数を数えます。
全ての質問を終えたときには,もう集計が終わっていることになります。
これで,最初の集計のやり方とは作業の時間がグンと違います。
当り前のことですが,学校でとっているアンケートって結構こんなやり方で済むものが多いことに気付かされます。
最初に挙げた例のようなアンケートは,わざわざ紙にしなくても,サクッと子どもたちに聞いてしまえば早いものです。
もし,アンケートの内容によって,子どもが周りの目を気にしたり,プライバシーの配慮が必要だと感じられたら,机に顔を伏せさせて,小さく手を挙げさせるといいですね。
ただし,最大限の配慮を要するアンケートもときにはあります。
いじめに関するものや,家庭環境に関するものなどです。
そういった場合は,もちろんプライバシーへの配慮を最重要とし,質問紙を一枚ずつ集計する方法にしなくてはいけませんね。