3学期とはいえ,転入生がやってくることもあります。
本校でも,新年のスタートともに,次々と連絡が入っているようです。
(私のクラスには今回はいないようですが,)中には6年生で転入生てくるという子もいて,担任の先生も
「この時期に来るか~」
と,正直困惑気味でした。
団地の学校
街の学校
田舎の学校
環境によって,転出入の多さに違いはあるでしょうが,それが学校や学級に与える影響は大きいものがあります。
事務的な手続きがいろいろと必要になるのは当然ですが,子どもによっては,学級での存在感が大きく,その学級の雰囲気が変わってくることもありますよね。
と同時に,転入生というのは,子どもたちにとっては一大事です。
クラスにどんな子がやってきたのか,子どもたちは興味津々ですね。(笑)
さて,転入生がやってくるとなったら,とりあえず担任の先生は,
転入生とクラスの子たちが交流する場を意図的に設ける!
ことを心掛けます。
「子どもなんだから,ほっとけば仲良くなるだろう」
なんて思っていたら,そうはいかないことも多いのです。
これは転入生の人柄,クラスの子たちの人柄によります。
それにはよっては,ほっておいたら仲良くなる場合もあるし,ほっておいたら転入生が孤立してしまう場合もあります。
なにより転入生の孤立だけはさせてはいけない。
だから,ここは担任の先生の役目です。
転入生とクラスの子たちが自然に交流できる場を,先生が設けてあげましょう。
・授業の中で,随所にグループ活動やペア活動を取り入れる
・みんなで楽しめるイベント的な活動を設ける
・係活動や給食当番などに早速入らせる
・席替えでは気の利く子のそばに座らせる
など,色々と方法は考えられそうです。
「学級生活」という場を利用した交流の形をつくれるのは,担任の先生だけなのです。
ここで気をつけたいのは,転入生とクラスの子たちが別々の立場になり,転入生の子が一方的に注目を浴びるような活動にならないことです。
転入生が「お客さん」としてやってきたということを示すことがねらいではありません。
転入生も「クラスの一員」だということを,意識づけたいのです。
だから,全員が同じ立場で,同じ活動をするような形にしましょう。
そして,やっぱりここでは転入生の子,クラスの子たちの人柄が前提です。
どんな交流の場が合っているのか。
それを見極めたうえで,担任の先生は早めに手立てを工夫してあげたいですね。