クラスで楽しく遊んでいると,
「ねぇ,ぼくも入れて」
見ず知らずの子が声をかけてくることがあります。
5年生の子たちが遊んでいるのに,1年生の子がやってきたり。
これに対して,クラスの子のだれかが
「え~!」とか
「無理~!」とか言おうもんなら,即私は
「おい!今『え~』って言ったのだれ!?」
と激怒します。(笑)
そして
「どうぞどうぞ!他の友だちも呼んでおいで!はい,じゃんけんして勝った方がこっちチーム,負けた方はあっち。じゃんけんぽん!」
と言うと,その子たちもうれしそうに入ってきます。
すると
「ぼくも~!」「わたしも~!」
また入ってきます。
おおいに遊べるクラス,遊べる子どもたちを育てる中で
他のクラスの子と遊ぶ時間もつくる!
ことは,とっても貴重なことです。
遊びが楽しそうだから,自然と人が寄ってくるわけです。
あまり人見知りもせず,人なつっこい子たちが。
ときに,これに対して拒否的な反応を示す子がいます。
「クラスだけでしたい。」
「学年が違うからうまく遊べない。」
などという理由から。
どちらも気持ちは分からんではないのですが,そういう遊び方をしてほしくない。
クラスで団結する,クラスの仲を深めるために遊ぶ,そういう目的も十分にあるのですが,それすらも超えて,おおいに,楽しく遊べる子がいいですね。
そして,見ず知らずの子と遊ぶ経験って,とてもおもしろく,いい刺激になるものです。
名前すらも知らないのに,一緒に遊んでいる。
遊ぶ以上,同じルールや約束を共有する。
同じチームなら協力し合う。
違うチームなら競い合う。
下学年なら教えたり,守ったりしてあげる。
上学年なら教えてもらったり,守ったりしてもらう。
そして,遊びをとおしてまた新しい友だちができる。
「うん,遊ぶってすばらしい。遊ぶってうれしい。」
そこにつながります。
大人には,こんなことは急には難しいものですが,子どもってこれができるんです。
たった数十分の遊びで。
だから,先生として「来るもの拒まず」の姿勢で遊ぶのはもちろんですが,時には先生から他のクラスの子に仕掛けていくのもアリですね。
「おーい!そこの子たち!こっちに来て一緒にドッジボールしないか!」
「今日のサッカーは六年生に挑戦状をたたきつけるぞ」
先生がしょっちゅう,別のクラスの子を無理やり連れてくるものだから,毎回ガヤガヤするけど,友だちの輪がぐんと広がります。