小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

授業研究会,発言にセンスのある先生・センスのない先生

2012-02-20 21:30:10 | 教師力UPの攻略法

今日は研究授業でした。

先日私がしたのですが,それに引き続く研究授業。

本校は体育でテーマを掲げて研究を進めていて,2カ年研究の今年は初年度です。

来年度には大きな公開を控えています。

ということもあり,今日は外部からもたくさんの人が見に来ました。

教育委員会関係者に加えて,中学校や高校,大学の先生まで。

「なんたら推進委員会」ってな方たちみたいで,ごくろうさまですって感じです。

そして,授業をしてくださった先生,本当にありがとうございました。

研究授業が終わっての授業研究会。

(ちなみに授業者は,これが終わるまでまだ気は抜けない!)

授業者の反省に始まり,質疑応答,意見交換,指導助言・・・ と続くお決まりの会です。

お決まりの会ですが,マンネリ化させず,充実させたい時間ですね。

この会の良し悪しで,研究の深まりも大きく変わります。

この会では,各先生から質問や意見が出されます。

(このとき発言するのって,慣れるまではちょっと勇気がいるものですよね。)

そこで,毎回つくづく感じさせられこと。

発言にセンスのある先生と,残念ながらセンスのない先生がいるな~ ってことです。

後者は失礼な言い方なんですが,でも本当にそう思っちゃうんですよね。

言うまでもなく,センスのある発言が多い方がいいのですが,そのためにもまず

研究のテーマに沿った発言をする!

これは基本です。

研究には必ずテーマが掲げられているものですから,当然,それについて研究を深めていきましょうってことです。

例えば,

「明確な目標をもたせ,運動への意欲を持続させる体育指導」

というテーマなら,研究会での発言は

「どのような目標を持たせているのですか?」

「この授業で掲げていた目標はどのような方法で設定したのですか?」

「あの目標で,子どもたちの意欲は高まっていると評価できていますか?」

「より個別な目標を掲げさせることも必要だと感じました」

「次時にどのような目標をグループごとに掲げるか楽しみなところです」

といったことが,バッチリにテーマに沿っています。

キーワードが抜けていないという感じですね。

逆に,センスのない発言は・・・  (無限に考えられそうなのですが)

「準備運動で手首のストレッチは必要なかったでしょうか?」

「終始,おしゃべりをしてる子が一人見られましたが。」

「ネットの高さはあれで適切だったでしょうか?」

「体ほぐしの運動で8分使っていました。普段はどうですか?」

って感じでしょうか。(あえて例を挙げてみると難しい…)

言いたいのは,授業研究会の時間は限られているということです。

そして,その限られた時間を共有する全員にとって,できるだけ有意義な時間にしなくてはいけないということです。

上のセンスのない発言も,それ自体を見るなら,授業に関して意味のあるものなのです。

それらについて反省し,検討してみることもいいことでしょう。

でも「時間がどれだけでも許されているならば」です。

たいていの場合は,時間が限られていて,話題にできることは限られています。

ならば,テーマに沿ってのみつつき合って,せめてその部分だけは確実に研究の成果を導き出すべきです。

なんでもかんでも言いたいことを言い合って,「結局何だったのか」なんて会になってしまっては残念ですから。

そのことを理解し,参加者全員でいい会をつくりあげていく,

研究の形の基本だと言えると思います。