今日は研究授業でした。
先日私がしたのですが,それに引き続く研究授業。
本校は体育でテーマを掲げて研究を進めていて,2カ年研究の今年は初年度です。
来年度には大きな公開を控えています。
ということもあり,今日は外部からもたくさんの人が見に来ました。
教育委員会関係者に加えて,中学校や高校,大学の先生まで。
「なんたら推進委員会」ってな方たちみたいで,ごくろうさまですって感じです。
そして,授業をしてくださった先生,本当にありがとうございました。
研究授業が終わっての授業研究会。
(ちなみに授業者は,これが終わるまでまだ気は抜けない!)
授業者の反省に始まり,質疑応答,意見交換,指導助言・・・ と続くお決まりの会です。
お決まりの会ですが,マンネリ化させず,充実させたい時間ですね。
この会の良し悪しで,研究の深まりも大きく変わります。
この会では,各先生から質問や意見が出されます。
(このとき発言するのって,慣れるまではちょっと勇気がいるものですよね。)
そこで,毎回つくづく感じさせられこと。
発言にセンスのある先生と,残念ながらセンスのない先生がいるな~ ってことです。
後者は失礼な言い方なんですが,でも本当にそう思っちゃうんですよね。
言うまでもなく,センスのある発言が多い方がいいのですが,そのためにもまず
研究のテーマに沿った発言をする!
これは基本です。
研究には必ずテーマが掲げられているものですから,当然,それについて研究を深めていきましょうってことです。
例えば,
「明確な目標をもたせ,運動への意欲を持続させる体育指導」
というテーマなら,研究会での発言は
「どのような目標を持たせているのですか?」
「この授業で掲げていた目標はどのような方法で設定したのですか?」
「あの目標で,子どもたちの意欲は高まっていると評価できていますか?」
「より個別な目標を掲げさせることも必要だと感じました」
「次時にどのような目標をグループごとに掲げるか楽しみなところです」
といったことが,バッチリにテーマに沿っています。
キーワードが抜けていないという感じですね。
逆に,センスのない発言は・・・ (無限に考えられそうなのですが)
「準備運動で手首のストレッチは必要なかったでしょうか?」
「終始,おしゃべりをしてる子が一人見られましたが。」
「ネットの高さはあれで適切だったでしょうか?」
「体ほぐしの運動で8分使っていました。普段はどうですか?」
って感じでしょうか。(あえて例を挙げてみると難しい…)
言いたいのは,授業研究会の時間は限られているということです。
そして,その限られた時間を共有する全員にとって,できるだけ有意義な時間にしなくてはいけないということです。
上のセンスのない発言も,それ自体を見るなら,授業に関して意味のあるものなのです。
それらについて反省し,検討してみることもいいことでしょう。
でも「時間がどれだけでも許されているならば」です。
たいていの場合は,時間が限られていて,話題にできることは限られています。
ならば,テーマに沿ってのみつつき合って,せめてその部分だけは確実に研究の成果を導き出すべきです。
なんでもかんでも言いたいことを言い合って,「結局何だったのか」なんて会になってしまっては残念ですから。
そのことを理解し,参加者全員でいい会をつくりあげていく,
研究の形の基本だと言えると思います。