本校は今日が卒業式でした。
そしていよいよ明日が修了式です。
この時期,学校にはPTA関係のことで来ていたり,学年末の学級のイベントごとで来ていたりするお母さんたちとよく顔を合わせます。
PTA送別会などで,お酒を交わす機会もあります。
今の時期のお母さんたちの関心ごとと言えば
「先生たちの校内人事」や「来年度の学級編成」
です。
「うちの子の来年の担任はだれになるのかしら」
「うちの子はだれと同じクラスになるのかしら」
当然でしょうね。
もちろん子どもたちもそのことはとても気になっていることだし,3月になると学校でもそんな話題をしています。
しかし,お母さんたちのそれは子どもたちのそれよりも,ときに過剰だったりするものです。
それで,顔を合わす親しい先生に
「先生!来年何年生ですか!?」
「先生!○○先生は2年生って聞いたんだけど本当!?」
「先生!うちの子,ぜひ△△くんと同じクラスにして!」
なんてストレートに言ってきたりもします。
こういうことは大変デリケートな話題で,4月の決まった日にしか発表しないというルールが周知のことなので,マナーのある,良識のある人は言わないのかもしれませんが,最近はこんなことを簡単に口にする人が増えているようにも思います。
簡単に口にしてしまう保護者が増えているのでしょうか。
それとも簡単に言える雰囲気が学校にあるのでしょうか。
以前よりも耳にするようになりました。
さあ,こんな言葉を保護者から言われた時には,正直ドキッとするものですが,なんと言い返すものでしょうか。
まずは,間違いなく
人事や学級編成の話題に簡単に迎合せず,線を引くべきは毅然と線を引く!
これができる先生であるべきです。
「言っちゃいけない」は,分かっていることなんですが,保護者の上手な口車に乗せられたり,強烈な押しに負けてしまったりしそうになります。
角の立たない程度にやんわりと答えようなんてして,口がすべってしまっては大変です。
また,なんとかその場を取り繕おうと,根も葉もないことを言うのも言語道断です。
送別会などのお酒の席だからと許されるものではありません。
保護者といい関係が築きたいという思いが,こんな話に迎合することにつながってはいけません。
言えないものは言えない。
秘密は秘密。
知らないものは知らない。
そう毅然と伝える姿勢が必要です。
そんな態度の先生に対して,迫ってきた保護者は
(いじわる!)
なんて思うかもしれませんが,同時に,先生としての頼もしさも感じるはずです。
保護者と仲良しになることより,まずはそちらの方が大事です。
年度をまたぐこの時期,気を引き締めておきたいところです。