今年度も送別会のシーズンです。
先日,校内の送別会をして,今日はPTA主催の送別会。
毎年恒例です。
本校は今年の転退職者が多く,10名を超える先生を見送ることになりました。
親しくしていた先生も多く,さびしいものです。
私からするとみんな年配の先生ばかりで,「あとは頼んだぞ」という言葉をたくさんもらいました。
一人一人のお別れのあいさつを聴いていると,それぞれの先生が本校によせていた思いがあったり,次の学校へのやる気があったり,家族への愛情があったり。
なんとなく,その先生の人柄や人生が垣間見えるような気がしました。
送別会はしみじみとさびしい感じがするものですが,ほんの数週間するとすぐに今度は歓迎会です。
新しい先生たちを迎えて盛り上がります。
そのサイクルを毎年必ず踏んで,仕事が進んでいきます。
また来年のこの時期には,仲間とお別れをして,また新しい仲間を迎えて。
そして何年かしたら今度は自分がお別れを告げて旅立ち,新しい仲間のところへ入っていく。
今年の送別会をしながら,今まではそう思ったことはなかったのですが,そういう学校の先生という仕事の形を
(いいものだなぁ)
ってしみじみと思いました。
仕事をするメンバーが変わるということは,職場が新しくなるということ。
環境が変わるということ。
それは,学校に新しい風を通すことになり,刺激になります。
子どもたちにとっても,同僚である先生にとっても。
そうすることがこの公務員の人事異動の目的の一つでもあるのでしょうが,そういうことって,改めて大事だし,いいことだと思います。
正直に言えば,その年の職員室のメンバーによって,学校がよくなる年も,残念ながらうまくいかない年もあるものですが,どんな「変化」も前向きにとらえて,学校にとって,そして自分自身にとっていい経験としていきたいものです。
ずっと同じ仲間と仕事をすることにもよさがあるのでしょうが,私はこの仕事の経験が増すごとに,春のお別れと出会いによさを感じるようになりました。
そして思います。
転勤を繰り返す先生だからこそ,親しくできる仲間こそ宝!
今までに何人の先生と同じ職員室で仕事をしてきたのでしょうか。
数えたことはありませんが,結構な数になっているはずです。
その中には,仕事上支えてくれた仲間もいましたし,ためになるアドバイスをくれた先輩もいました。
飲んで大声で語り合える仲間はどの学校にいってもいるもので,そんなときに何より仲が深まります。
そして,学校の先生という仕事ですので,必ずそういう仲間ともお別れをするときがきます。
離れてしまえばしょっちゅうは会えなくなるけども,たまに会えばまた話も盛り上がります。
そうして仲間が増えていくと,気がつけば,管内のあちこちに仲間が広がっていくことになります。
みんなそれぞれの場所でがんばっていて,それが自分への励みになります。
これが,学校の先生という仕事のよさの一つです。
いつも新しい仲間の,新しい風を受けながら仕事ができる。
この環境に感謝しながら,また4月を迎えたいと思います。