前回も書いたバレーボールの練習や練習試合に没頭していて,すっかり更新が滞っていました。
いよいよ本番となる大会も近づいてきて,気合いが入っています!
さて
職員室で私にグチってくる先生がいます。
「先生~ 今日もうちのクラス,忘れ物10個。」
初めて聞くグチではないので,(お,またきたよ)ぐらいで聞いていましたが。
「ほんっとに忘れ物が続くのよ。ぜんっぜん減らない。」
「はぁ そりゃ大変ですね。」
「一日でいいから忘れ物が0って日を見てみたいわ。」
「ふぅ~ん 決まった子が忘れるんですか?」
「ほとんどの子が忘れるのよ。忘れ物のない子の方が少なくてね。Aくんでしょ,Bさんでしょ…」
「はははは」
「今日なんかね,ちょっとおどしたの。明日0じゃなかったら,次のプール危ないよって!」
「わお」
「そしたらだいぶ効いたみたいでね。必死にメモとってた。」
「そりゃそうでしょうね~」
「はぁ まったく頼りない子たち。どう思う?」
「うん,ずばり,先生が悪いんじゃないですか。」
「え?」
「忘れ物をしないようにするための指導が十分でないということでしょう。」
「なに?」
「そんなに忘れ物が続くなら,早く気付くべきですよ。」
と,↑の青字の部分は空想上の会話ですが。(笑)
年配ベテラン先生に向かって,若造が言うことはできませんでした。
のど元まで出かかったんですがねぇ
でも,正直そう思います。
この,子どもの忘れ物をグチる先生に限りませんよね。
子どもの落ち度は,そのまま教師の落ち度!
そう受け止める姿勢を常にもっていたいものです。
集合時間にいつも間に合わない子たちなら,集合時間に間に合わせる指導が足りないということ。
宿題を雑にする子たちなら,宿題を丁寧にする意味を教えていないということ。
授業で発表できない子たちなら,発表できる発問を与えていないということ。
○年生として頼りない子たちだと感じる子たちなら,○年生として指導すべきことを指導していないということ。
基本です。
でも,子どもと向き合う毎日の中で,ついつい頭から離れてしまうんですよね。
目の前の子たちはもちろんまだまだ未熟で,知らないことがたくさんで,できないことがたくさんなんです。
落ち度がたくさん目については,
「この子たちは…!」
と,グチりたくもなる。
そして,「その子たちを変えよう」という方向に一生懸命になる。
だから,その子たちがなかなか変わらないときには,またイライラしたりする。
その繰り返し。
・・・・・・だと,教師って仕事は辛いものになるでしょうね。
子どもたちを変えようとする前に,教師が変わろうとするべき。
子どもたちにものを教えている自分がまずは理想的な指導者に変わるべき。
そしてその結果,それを映す鏡のように,子どもたちが変わっていく。
この流れを心得ることでしょうね。
徐々に梅雨シーズンになり,ジトジトと,ダラダラと感じられるようになってきたこの時期。
子どもたちと過ごす長い時間の中にも,改めて自分への厳しい目と緊張感を保っていこうと思います。