授業を乱すほどのやんちゃぼうずだっているものです。
先生が毎回手を焼く元気者。
「どうしたら太郎は落ち着くんだろうか」
そのことが頭から離れません。
言うまでもなく,きっと太郎とのバトルは一年間続くのです。
気長にやっていきましょう。
太郎が教えてくれることもあるはずです。
太郎が気付かせてくれることもあるはずです。
太郎の成長がとてもうれしいはずです。
前向きに,楽しみながらやっていきましょう。
・・・とは言え,その日その日の授業を毎回太郎に乱されるわけにはいきません。
他の子に迷惑をかけっぱなしなんて状況を許してはおけません。
ここぞという場面では,先生の一言でバシッとしめつけなくてはいけません。
声を荒げたり
厳しい言葉を投げかけたり
先生だって,自分のできる精一杯で向かっていくはずです。
そんな努力を続ける先生に,時に役立つ1フレーズ。
ちょっと太郎にはいじわるな言葉ですが
「太郎くんが~したら,始めましょう」
的な言葉です。
「太郎くんが体育座りをきちんとしたら,サッカーを始めましょう」
「太郎くんがこの黒板の字を写したら,次に進みましょう」
「太郎くんが先生の方を向いたら,説明を始めます」
これは,やればできるのに,ダラけてしっかりしていない太郎に向けて投げかける言葉です。
「太郎くん!早く座りなさい!」
の言葉がマンネリ化してきたときに,少し変化をつけるものです。
太郎の態度はクラス全体を巻き込み,しっかりせざるを得なくなります。
ダラダラとしたままだと,周りの友だちから厳しい視線が次々と太郎に刺さってきます。
それはまずいと,太郎はサッと態度を正す。
それがねらいです。
これは少しいじわるな言葉のようにも感じますので,厳しい顔でこの言葉を投げかけ,太郎がきちんとできたあとにはすぐに,ニコッとした笑顔で
「太郎くん,よくできました」
と,あげてあげましょう。
手ごわい子どもと戦う先生にはユーモアも必要です。
こんなやりとりを楽しみながら,気長に付き合っていきましょう。
※「やればできる子」に言う言葉であって,こんな言葉が適さない「席にもつけない子」もいます。そこはしっかり見極めて。