昨日の出張,400人ぐらいが集まる大きな研修会でした。
「情報教育」に関するものでしたが,やはり今の喫緊の話題なんでしょう。
内容も充実していました。
子どもをめぐるインターネットやスマホに関する最新の情報がたくさん紹介され,私も知らないことばかりでした。
それらをめぐるトラブルの事例を聞くと,驚かされるものもたくさんでした。
いわゆる「ネットいじめ」が目立つようになってきており,学校としてはその防止のために対策をとる必要が出てきました。
特に高校ではスマホの所持率もかなり高く,そういった対策について先生たちは以前から考えていたでしょうが,小学校においても人ごとではなくなってきています。
小学生の子のスマホや携帯の所持率がぐんぐん上がってきています。
言い変えると,小学生の子どもにスマホや携帯を持たせる親がどんどん増えているということです。
もちろんそれらには光の部分と影の部分が存在するわけですから,学校としては子どもに適切な教育をし,親には必要な情報を提供していく役目があります。
「小学生が携帯を持つ」
なんて聞くと,以前は
「早すぎるよ!持たせなくていいだろ」
と,瞬時に思うものでした。
だから,携帯に関するトラブルを防ぐ対策として,真っ先に頭に浮かんでいたのは
「子どもに携帯を持たせないようにする」
ということでした。
そして,それでも所持している少数の子,持たせている少数の親に対して
「困ったもんだ」
と,必要な手立てを講じていく,そんな感じでした。
が,このスタンスはもはや間違っているということを,昨日の講師の方に教わりました。
基本的に
「子どもに携帯やスマホを触らせないようにする」
のではなく
「子どもが携帯やスマホを使いこなせるようにする」
というスタンスが正しいと。
うーん
驚きの言葉でいたが,すぐに理解ができました。
確かにそうですよね。
学校でトラブルが起きないようにさせるために,「臭いものにふた」的な教育をしたところで,子どもは学校から出れば,必ずそれらに触れて生活していくわけです。
そのとき,子どもたちはそれらを使いこなす技能もなければ,正しい知識やマナーも身についていないなんてなると,それはかなりまずいことになります。
だから,「鉄は熱いうちに打て」的に,今のうちに教えるべきなんだと。
「子どもが携帯やスマホを使いこなせるようにする」
未だに,とても違和感のあるフレーズに感じますが,この教育を恐れずにやっていく教員が求められているということでしょう。
ますます深刻化していく情報化社会を生きていく子どもたちですから。