小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

この時期,校長室に呼び出されて

2012-03-14 22:08:38 | 教師力UPの攻略法

人事異動の話が持ち上がる時期ですね。

転出する先生たちにとっては,次の異動先がドキドキの時期です。

私にはまだまだ関係のない話だと思いますので,「ひとごと」です(笑)

しかし,校内人事はもちろん自分事です。

校長先生につかまって,校長室へ。

この時期そこでする話は決まっているので,なんとなく神妙な雰囲気です。

あまり得意じゃないです。。。

そこで,来年の担当学年・校務について打診がありました。

決定後の命令ではなく,「相談したいんだけど」という感じで校長先生が話をしてくださったので,いろいろと話をすることができました。

私的には,基本的に任された仕事は何でも引き受けるつもりですし,今回の話についてもそう伝えました。

が,校長先生もまだ迷っているところがあるようで。

今年転出してしまいそうな主力級の先生たちの代わりをどうするか。

来年度,本校は大きな研究公開を控えていて,その組織をどう組むか。

そういったことが校内人事のポイントです。

私も私なりの意見をしました。

気がつけば,神妙な雰囲気の校長室です30分ほど話をしていました。

「また相談するよ」

と声をかけられ,今回はそこまで。

もちろん,私もえらそうにできる立場ではないので,次あたりでは決定に従うまでなのでしょうが,校長先生と話をして,思いました。

「ちょっと前はこんな話はできなかったな」と。

自分の来年の身の振り方ばかりを考えて,学校のどうこうまで考えが及んでいませんでした。

でも,いつからかそんなことも「えらそうに」考えられるようになったもんだなぁ

って自分を見直したい気分です。

常に学校の課題を自分なりに考えておく!

自分だけでなく,自分の学級だけでなく,自分が担当する校務だけでなく,学校全体のことを考え,把握できる広い視野を持ち続けたいですね。

そして,その課題のために自分がどういう役割を果たせるか。

大きな組織の中で自分がどんなポジションにいて,どんな仕事をしていけばいいのか。

そして周りのそれぞれの先生の役目は。

そんなことを考えられるようになると,先生として一歩意識を高くして仕事にのぞめるようになります。


震災を語る勇気

2012-03-12 22:52:19 | 教師力UPの攻略法

東日本大震災から一年。

まだ辛い状況にある人々が大勢いることをテレビから知らされます。

改めて,心よりお見舞い申し上げます。

私の暮らす地域は被災地からは遠く離れていて,直接震災を感じたことはありません。

もちろん,学校の子どもたちもそうです。

あの日から一年が過ぎ,子どもたちの意識にはどれくらい震災のことがあるのだろうかと,ふと思います。

もちろん,深く,深く思っていてほしい。

被災地に暮らす人々の辛さや強さ

地震や津波の恐さ

復興に向けてがんばっている日本の未来

そして,今自分に命があり,当たり前の生活が与えられていることの幸せ ・・・

教師として,身近にいる大人として,子どもたちに伝えたいことはたくさん胸に浮かびます。

震災からちょうど一年が過ぎた今。

そういった話を本気ですることも必要なんじゃないかと。

・・・・・でも,正直に言って,なかなか話の口をきることができません。

「言葉がない」というのが,一番当てはまるのかもしれません。

どんな言葉をもって話をしても,震災のことを子どもたちに十分に伝えられないんじゃないかと,不安になるんです。

私だって震災を経験していないから。

報道でその情報を受け取り,自分なりに考えているだけの大人にすぎないからです。

その立場は,どんなあがいても変わらないし,ごまかせないし,子どもたちにうそをつくことはできません。

そんな自分に,震災を語る「勇気」が足りないんです。

とても情けないことですが,正直なところです。

だけど語らずにはいられないから「一年が過ぎましたね。今でも被災地では…」なんて,サラッと話をするようなことはしたくありません。

また,不十分な形で取り扱ってしまって,子どもたちにふさわしくない印象を与えることは絶対にしたくありません。

なかなか本気で子どもたちと震災のことを語ろうとできない自分に,未熟さを痛感します。

教師として,大人として。

人格が足りないから,言葉が出ない。

言葉が出せないから,人格が育たない。

どちらでしょうか。

どちらとも言えるのでしょうか。

でも,近いうちに,必ず本気で語りたいと思います。

語れる自分になりたいと思います。

私なりの本気で,子どもたちと向き合わなくてはいけません。

この緊張感は,これまでにしたどんな仕事よりも,子どもたちに何を語ったときよりも張り詰めたものを感じます。

そこから逃げない勇気。

もたなくてはいけません。


もう1つ!手軽にできる情報セキュリティ 

2012-03-10 08:12:48 | 教師の仕事術の攻略法

以前に「手軽にできる情報セキュリティ」として,ファイルにパスワードをかけてロックする方法を紹介しました。

もう1つ紹介します。

こないだと同様に,「当たり前に知ってるよ~」という方,ごめんなさい。。。

ワード,エクセルは保存時にパスワードをかけることができる!

これも簡単です。

以下,方法です。

1.「名前を付けて保存」を選ぶ

2.現れる「ツール」を選ぶ

3.Office2003なら「セキュリティオプション」を,2007なら「全般オプション」を選ぶ

4.パスワードを入力する画面がでるので,入力する

これで,次からそのファイルを開こうとすると,パスワードが要求されるようになります。

もし何者かに勝手にパソコンを触られたとき,USB等を持ち出されたとき,大事な文書は簡単には見られないようにしておくための方法として有効です。

今,学校ではどの職員室でも

「情報管理を徹底してください」

を繰り返し言われているんじゃないでしょうか。

そのたびに,情報を紛失したり漏洩したりしてしまった教員の実例をあげて脅されます。

情報の紛失・漏洩にびくびくしながら仕事をしなくてはいけない感じがありますが,

「自分はできるかぎりのセキュリティをしてます!」

と胸を張って言えることが大事でしょうね。

いざというときのために。


去年の保護者と,今年の保護者は,こんなにも違う。

2012-03-09 06:44:17 | 保護者への攻略法

以前の記事で紹介しましたが,今年は私自身初めて

「学級担任の評価」

を,クラスの保護者にアンケート紙でお願いしています。

学級経営・学習指導等,10項目ほどにわたって4段階評価をしていただき,加えてコメントによる感想もいただいています。

まだ回収している途中ですが,心温かい評価が多く,それらを見るたびに今年一年の仕事が報われるような気がしています。

私の自分の実感として,今年一年は5年生担任としてどれほど充実していたかと自分に問うてみると,正直,自信をもって「よくできた」とは言えない部分もあるように思っています。

慣れた(つもりの)高学年担任として,少し怠慢だったところがあるんじゃないかな…

そう感じる部分が否めません。

自分の中で反省すべきは反省し,またこれからに生かそうと思うのですが,保護者のみなさんは,私にうれしい評価を寄せていただいています。

それはもちろんうれしい材料として,素直に受け止めるつもりですが,これって,その年の保護者のカラーにもよると思うんです。

「保護者のカラー」

って,ありますよね。

毎年受け持つ子どもたちにカラーがあるのと同じように,その保護者の代にもカラーがある。

これも経験から分かることです。

学級担任って

その年の保護者のカラーをとらえた上での学級経営をする!

という腕も必要だろうと思います。

じゃあどんなカラーがあるかというと

◆教育に熱心か,熱心でないか

◆学校のことに協力的か,そうでないか

◆学校,学級からのお便りをよく読んでいるか,読んでいないか

◆学校,学級によく意見をしてくるか,してこないか

◆提出物が早いか,遅いか

◆経済的に裕福か,そうでないか

◆担任に一番期待しているのは,学力の向上か,生活指導か,人間性か・・・

そういったことに保護者のカラーが表れ,これらはその年々で一様ではなく,違いあるものです。

不思議なもので。

「去年の親はとても『教育熱心』だった」のに

「今年の親はどこか『お任せ』な感じがする」ということ,ありますよね。

こういった保護者のカラーを,担任としては学級経営上,無視することはできません,

十分に配慮する必要があります。

熱心な保護者が多いなら,その人たちが満足する仕事を見せなくてはいけません。

学級便りを多めに出したり,宿題へのコメントを丁寧にしたり。

少し頼りなく,提出物が遅い保護者が多いなら,またそれに対処する必要があります。

なんでも提出期日を早めに設定したり,毎日の帰りの会で提出物チェックをする時間を設けたり。

「自分はこういう担任だ」と頭でっかちになり,どんな年も同じようなスタイルの学級経営しかしない担任よりも,そうしてその年々の子ども,そして保護者のカラーに合わせた柔軟な学級経営をできる担任は,また一つ「上手な担任」ですよね。


今作ってる文書,誰がどれだけ読むと思いますか?

2012-03-05 22:30:01 | 教師の仕事術の攻略法

学年末,忙しくなってきましたね。

あっという間に3月も中旬に差し掛かります。

この学年末っていう時期は,各学級のまとめの仕事も多いですが,各方面から依頼される仕事も多いんです。

生徒指導部から頼まれる「今年の情報モラル教育に関するアンケート」

研修部から頼まれる「今年度の研修の反省と来年度の希望調査」

教務部から頼まれる「2月に実施した学力検査の分析と考察」

管理職から頼まれる「3学期の学校評価」

6年部から頼まれる「卒業文集への寄せ書き」

PTA執行部から頼まれる「学校便り最終号へのコメント」

などなど。

もちろん依頼されたからには,必要な文書を作成し,期限までに提出しなくてはいけません。

この時期,学級や校務の年度まとめの仕事と並行しながら,こういった提出文書づくりも進めなくてはいけないことが多いです。

ここで仕事術。

考えたいのは

「この文書,作ったら誰が読む?どれくらい読む?」

ひいては

「この文書,どれくらい重要なんだ?」

ということ。

それをよくよく考えたとき,「うん,多くの人が読む」とか「これからに大きく影響する」とか,重要な文書であることももちろん多々あります。

しかし一方で,残念なことながら

「ほとんど,誰も読まないだろう」

というものもあることに気付かされます。

学校における莫大な仕事の中には,実際こういうものもあるのが現実なんです。

形式的に職員室の先生全員から集めなくてはいけない文書で,そこで作成される一つ一つはほとんど何にも影響を与えないというものも。

依頼された仕事には真剣に,精一杯取り組むのが理想的ですが,本当に重要な仕事にしっかりと時間と労力をかけられるようにするためにも,そうでない仕事はサッと済ませるということも大事な仕事術でしょう。

依頼されたその場で,時間をかけず,たいして知恵も使わず,すぐに作り上げる。

そして一番に提出する。

依頼した側の人もすぐに応答があるというのはうれしいことです。

仕事の重要性を見極める目を養って,重点の置き方やバランスを考えながら取り組める仕事人であるべきです。

特にこの時期。