小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

こんなときは,お手本を見つけよう

2012-06-16 09:30:31 | 授業中の攻略法

バレーボール大会は3位でした。

・・・・悔しいです!

決勝まではいけそうだったのになぁ

気持ちを切り替えて,また次をがんばります。。。

さて

授業中に先生はたくさんの指示を出します。

「えんぴつを置きなさい」

「教科書46ページを開きなさい」

「顔を上げて聴きなさい」

「プリントの右上に名前を書きます」

「グループをつくりましょう」

言い方は先生によって様々でしょうが,これらの指示が子どもたちにスムーズに浸透し,子どもたちの動きが早くなると,授業はいいリズムで動きだします。

もちろん,それは,先生の指示の出し方,普段からの子どものしつけ方によって変わってくるものですが,簡単にできる一工夫があります。

手本となる子を見つけ「○○さんのように」と指示を出す!

これ,私よく使います。

単純に,直接的に

「いい姿勢をつくりましょう」

でなく

「花子さんのように,いい姿勢をつくりましょう」

と指示します。

そうすることで

・具体的にどんな姿勢をすればいいのか,花子さんを見ればすぐ分かる

・花子さんは,思いがけずうれしくなる

・他の子たちは「花子さんができるなら自分も」と,意欲がわく

・先生が一方的に「させる」のではなく,「クラスのある子ががんばってるからそれを見習おう」という,子ども主体の雰囲気を作れる

ように感じます。

このとき,お手本にする子をだれにするかも肝心です。

ケースバイケースですが,

・多くの子から慕われているリーダー的な子

・普段あまり目立たないおとなしい子

・やんちゃで叱られてばかりの子

などをお手本にできると効果がありますね。

もちろんお手本にする子が何回も固定的になってはいけません。

これは子どもをほめるいい機会です。

「いい姿勢」をしている子を広く探して,「今はこの子だ!」という子をお手本にしましょう。


がんばって作った作品を子どもが提出。それを先生は

2012-06-12 22:04:51 | 授業中の攻略法

6月も中旬に入り,連休もなく,学校の行事もひと段落しているところですので,久しぶりに授業のことを考えます。

6年生。

国語の授業で「パンフレットづくり」をしています。

(あ,うちもしてるしてるっていう6年生担任多いはず)

自分の暮らす町を紹介するパンフレットを作る設定ですが,私のクラスでは紹介したいものの幅をもう少し広く選んでよいことにして作っています。

※この手の学習は,ただ量を書かせて終わりってならず,きちんと書くことの目的を認識した上で指導しなきゃな… ってつくづく思います。基本ですが。

さて

ぼちぼち作品を完成させる子たちが出てきました。

けっこうな時間をかけたので,

「先生,できました」

と持ってくるその顔は,やりきったいい顔をしています。

中をめくりながら,

「面白いこと書いているね

「これは先生も初めて知ったな」

「この書き方ナイス」

なんてコメントをすれば,また子どもたちも表情を明るくします。

そして,見事に

「合格」

が出れば,子ども立場万々歳です。

ホチキスで端をとめて,完成。

そしてそのあとは

できたての子どもの作品は,すぐに黒板に掲示する!

ようにしています。

普通はできたパンフレットを先生が預かり,トレイなどに束ねていくところですが,これじゃもったいない。

「一番いいページを上にして,マグネットで黒板に貼っておいで」

こう言って渡すと,

「え~どのページかな~」

なんてうれしそうな顔をしながら,自分の作品を誇らしげに黒板に貼るものです。

こうすることで

・がんばって作った自分の作品がさっそくドカンと掲示されてうれしい

・まだ作成途中の子にとっては,参考作品となりためになる

・クラス全体の提出状況が誰の目にも把握できる

というメリットがあります。

先生はなんの苦労もしていないのですが,子どもを喜ばせる,意欲を高める一工夫だと感じています。

もちろんパンフレットに限らず,作品と呼べるような子どもの提出物は,できたてほやほやの状態で黒板にパチッです。


自分のクラスが専科の授業を受けているとき

2012-06-08 22:15:34 | 学級生活の攻略法

自分のクラスが専科の授業を受けているとき,気になりますよね。

ちゃんと授業を受けているだろうか。

ふざけている子はいないだろうか。

甘えている子はいないだろうか。

授業の中身はきちんと理解できているのだろうか。

専科の先生はクラスの子たちをどう思っているのだろうか  ・・・

その間,担任はいわゆる「空き時間」になり,自分の仕事を進められるうれしい時間でもあるわけですが,やはりクラスの子たちのことが気になります。

自分の目の届かないところにいるとなると,なおさらです。

こんなときに

「うちのクラスは大丈夫」

と,何の心配もせずにいられるようになったら,きっと学級としてかなり成熟したということになるのでしょうが。

6月というまだ日の浅いこの時期。

まだまだ子どもたちは未熟です。

専科の先生が多いのは理科や音楽でしょうか。

主に高学年はこれらの教科を専科の先生に任せて教えてもらいます。

(ただしある程度大きな学校では, ですね。)

この専科の先生の授業のとき,私も経験が何度もありますが,子どもたちって,クラスにいるときと豹変したりすることがあるんですよね。

いつもは見せないだらしない表情を見せたり。

びっくりするようなトラブルが起きたり。

子どもたちの心理としては,いつも厳しい目を光らせている担任の先生がいないから気持ちが緩むのか。

そこまで厳しいことを言わない専科の先生に甘えているのか。

いつもの教室の授業とは違う特別な雰囲気に気持ちが浮つくのか。

いずれにせよ

専科の授業で見られる子どもたちの未熟さは,すべて担任の責任!

そういう意識をもとうと思います。

「いつもクラスではしっかりしている子たちが,理科の授業になったら急にダメになるのは,理科専科の先生が悪いんじゃないか」

これは間違い。

これは偏見。

理科の先生が悪いなんて味方は絶対にしないようにします。

例え,理科の先生の授業の腕がなくて,子どもたちをまとめる腕がなくて,授業自体が荒れやすい状況にあるとしても,そうです。

そんな状況でさえ,必死に学ぶ子どもたちを育てるのが担任の仕事です。

理科の何倍も普段一緒に授業をしている担任。

そこで子どもたちの資質を高めなくてはいけません。

そこで高まった資質は,たとえ1・2時間担任から離れた授業を受けたとしても,崩れることはないはずです。

それができているクラスこそ

「うちのクラスは大丈夫」

ですね。

イメージとしては

レベル1:担任の目の前でさえ子どもたちがだらしない。

レベル2:担任の目の前では子どもたちがしっかりしている。

レベル3:担任の目から離れたところでも,担任がいるときと変わらぬしっかりとした様子でいれる。

レベル4:担任の目から離れたところのほうが,子どもたちが本気でがんばっている。

という感じでしょうか。

専科の授業で子どもたちがだらしないのは,レベル2です。

もっと上をめざして指導をするのは,専科の先生ではなく,やはり担任です。


クラスの子たちの忘れ物をグチる先生

2012-06-06 23:03:38 | 教師力UPの攻略法

前回も書いたバレーボールの練習や練習試合に没頭していて,すっかり更新が滞っていました。

いよいよ本番となる大会も近づいてきて,気合いが入っています!

さて

職員室で私にグチってくる先生がいます。

「先生~ 今日もうちのクラス,忘れ物10個。」

初めて聞くグチではないので,(お,またきたよ)ぐらいで聞いていましたが。

「ほんっとに忘れ物が続くのよ。ぜんっぜん減らない。」

「はぁ そりゃ大変ですね。」

「一日でいいから忘れ物が0って日を見てみたいわ。」

「ふぅ~ん 決まった子が忘れるんですか?」

「ほとんどの子が忘れるのよ。忘れ物のない子の方が少なくてね。Aくんでしょ,Bさんでしょ…」

「はははは」

「今日なんかね,ちょっとおどしたの。明日0じゃなかったら,次のプール危ないよって!」

「わお」

「そしたらだいぶ効いたみたいでね。必死にメモとってた。」

「そりゃそうでしょうね~」

「はぁ まったく頼りない子たち。どう思う?」

「うん,ずばり,先生が悪いんじゃないですか。」

「え?」

「忘れ物をしないようにするための指導が十分でないということでしょう。」

「なに?」

「そんなに忘れ物が続くなら,早く気付くべきですよ。」

と,↑の青字の部分は空想上の会話ですが。(笑)

年配ベテラン先生に向かって,若造が言うことはできませんでした。

のど元まで出かかったんですがねぇ

でも,正直そう思います。

この,子どもの忘れ物をグチる先生に限りませんよね。

子どもの落ち度は,そのまま教師の落ち度!

そう受け止める姿勢を常にもっていたいものです。

集合時間にいつも間に合わない子たちなら,集合時間に間に合わせる指導が足りないということ。

宿題を雑にする子たちなら,宿題を丁寧にする意味を教えていないということ。

授業で発表できない子たちなら,発表できる発問を与えていないということ。

○年生として頼りない子たちだと感じる子たちなら,○年生として指導すべきことを指導していないということ。

基本です。

でも,子どもと向き合う毎日の中で,ついつい頭から離れてしまうんですよね。

目の前の子たちはもちろんまだまだ未熟で,知らないことがたくさんで,できないことがたくさんなんです。

落ち度がたくさん目については,

「この子たちは…!」

と,グチりたくもなる。

そして,「その子たちを変えよう」という方向に一生懸命になる。

だから,その子たちがなかなか変わらないときには,またイライラしたりする。

その繰り返し。

・・・・・・だと,教師って仕事は辛いものになるでしょうね。

子どもたちを変えようとする前に,教師が変わろうとするべき。

子どもたちにものを教えている自分がまずは理想的な指導者に変わるべき。

そしてその結果,それを映す鏡のように,子どもたちが変わっていく。

この流れを心得ることでしょうね。

徐々に梅雨シーズンになり,ジトジトと,ダラダラと感じられるようになってきたこの時期。

子どもたちと過ごす長い時間の中にも,改めて自分への厳しい目と緊張感を保っていこうと思います。