節を分ける、つまり季節を分けることをもって「節分」と云うそうだが、季節が変わり前に進んでいくことが、哀しい。
悲しいけれど確実に変化は訪れるもので、ワンコがいた頃は(ワンコが)庭に撒かれた節分豆を食べてお腹をこわしてはならないという理由で、豆を入れた小袋を撒いていたものだが、今年はバラバラと豆を撒くそうだ。
「鬼は外 福は内」
これで、森下典子氏の「日日是好日」の「不苦者有知」を思いだした。
(参照、「祝号外12年ぶりのご出席 不苦者有知」 「長い目で見てSeize the Day」)
「日日是好日」にあるのは「不苦者有知」の掛け軸の話だったので、「鬼は外」にあたるものをと調べると、「遠仁者疎道」(仁に遠き者は道に疎し)とある。
慈しみの心から遠ざかるようでは人の道に疎くなってしまう、という意味らしいが、今は人の道よりワンコの道。
そんな私には、クリスチャンの上司のよる「不苦者有知」を思い起こさせる話が沁みた。
「不苦者有知」とは、当然のことながら、「苦しみのない者に智慧が宿る」という意味ではなく、「苦しみを超越した人は悟りの智慧を持つ」という意味だが、上司の言葉もこれに繋がるような気がしている。
「神を信じたからといえ、幸せだけが訪れるわけでも、不幸な出来事を避けることが出来るわけでもない。
しかし、神を信じておれば幸せに感謝することで喜びが増し、
悲しみのなかに神の御心を感じることで、心の平穏を保つことができる。
神を信じることで、苦しい事がなくなるのではなく、苦しい事を苦しいままにおかない心を得ることができるのだ」そうだ。
これは、上司がワンコのために下さった哀悼(お香典)に記された聖句とともに話された言葉。
そして、哀しみに打ちひしがれる我が家に贈って下さった聖句とは。
『父なる神と主イエスキリストから恵みと平安があなたがたの上にありますように』
私にとっては、神をワンコに置き換えることができるワンコと過ごした、17年と2か月の日々。
辛いことがなかったわけではないが、独りで悲しみたい時に、傍らにワンコだけが寄り添ってくれることで、どれほど心の平穏を得られたか。
それなりに苦しいことも辛いことも多かった17年だが、ワンコと散歩し語り合うことで、どれほど明日への元気をもらえたことか。
ワンコがいない新しい季節を歩いてゆく元気は、まだない。
だが、学校を早退したり仕事を遣り繰りをしてりして皆でワンコを見送ることができた、それを温かく見守り又協力もして下さった多くの方の為にも、元気にならねばと思う節分の今日である。
ワンコ 不苦者有知
ワンコ 福は内
ところで、「どんな形でも帰っておいで、ワンコ」と思わない日はないが、偶然目にしたブログで、ワンコがしばらく旅する世界が書かれていて、泣けた。
「フランダースの犬」(英作家 ウィーダ)
偶然目にとまったという最終回の感想が書かれていた。
世界名作劇場
「アルプスの少女ハイジ」は再放送の度に何度も見たが、「フランダースの犬」はその主題歌を今でも口ずさむことができるというのに、再放送を見たことがない。
『ミルク色の夜明け 見えてくる真っ直ぐな道 忘れないよこの道を パトラッシュと歩いた 空に続く道を』
(作詞・岸田衿子 作曲・渡辺岳夫 唄・コーラス前川陽子 アントワープ・チルドレン)
それは、善良で賢く無垢な少年と少年と共にいるワンコの最期に救いがないと、子供心に感じたからかもしれない。
だから、特に今は、「フランダースの犬」というタイトルを見ただけで、逃げ出したい気がしたが、読み進めて涙がでた。
『ネロとパトラッシュは、天使達と共にお父さん、お母さんの待つ場所へと旅立ちました。
そこは、痛みも悲しみも苦しみもない世界・・・』
ネロの最期の言葉は、たしか「パトラッシュ、僕たちはいつまでも一緒だね」ではなかったか。
ワンコ 痛みも悲しみも苦しみもない世界を旅しているワンコ
そっちは住み心地が良いかもしれぬが、頻繁に帰って来ておくれ
いつまでも一緒にいておくれ ワンコ
ワンコ 不苦者有知
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写真出展 ウィキペディア
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Antwerp_Cathedral_at_dusk.jpg
追記
知恩院さんへ参ったり、お伊勢さんへ参ったりする ワンコ
「HACHI」が上映された年には、出会う外国人に「Oh HACHI cute」と声をかけられ鼻高々だった侍犬Samurai dogのワンコ
天使さんと仲良くなっても、こっちに帰ってきておくれよ ワンコ
ちなみに、ワンコは英語を理解している (参照、「ワンコの愛 その2」)
追記
この映画「HACHI」は皇太子御一家も御覧になり、雅子妃殿下と敬宮様はしきりと涙をぬぐっておられたそうだが、これは御一家が愛犬まりを老衰で亡くされてから半年ほどのことだったし、この映画ご鑑賞のひと月後には、やはり高齢ゆえにピッピも見送っておられる。敬宮様は学校を遅刻して「まり」を見送られたと伝えていたが、愛犬を慈しみ命の重みを実感された敬宮様の願いは「動物の殺処分がなくなること」
命の尊さと輝きを知り命を守ろうとされる敬宮様の未来を応援している。(参照 「受け継がれる命を育む御心」)
悲しいけれど確実に変化は訪れるもので、ワンコがいた頃は(ワンコが)庭に撒かれた節分豆を食べてお腹をこわしてはならないという理由で、豆を入れた小袋を撒いていたものだが、今年はバラバラと豆を撒くそうだ。
「鬼は外 福は内」
これで、森下典子氏の「日日是好日」の「不苦者有知」を思いだした。
(参照、「祝号外12年ぶりのご出席 不苦者有知」 「長い目で見てSeize the Day」)
「日日是好日」にあるのは「不苦者有知」の掛け軸の話だったので、「鬼は外」にあたるものをと調べると、「遠仁者疎道」(仁に遠き者は道に疎し)とある。
慈しみの心から遠ざかるようでは人の道に疎くなってしまう、という意味らしいが、今は人の道よりワンコの道。
そんな私には、クリスチャンの上司のよる「不苦者有知」を思い起こさせる話が沁みた。
「不苦者有知」とは、当然のことながら、「苦しみのない者に智慧が宿る」という意味ではなく、「苦しみを超越した人は悟りの智慧を持つ」という意味だが、上司の言葉もこれに繋がるような気がしている。
「神を信じたからといえ、幸せだけが訪れるわけでも、不幸な出来事を避けることが出来るわけでもない。
しかし、神を信じておれば幸せに感謝することで喜びが増し、
悲しみのなかに神の御心を感じることで、心の平穏を保つことができる。
神を信じることで、苦しい事がなくなるのではなく、苦しい事を苦しいままにおかない心を得ることができるのだ」そうだ。
これは、上司がワンコのために下さった哀悼(お香典)に記された聖句とともに話された言葉。
そして、哀しみに打ちひしがれる我が家に贈って下さった聖句とは。
『父なる神と主イエスキリストから恵みと平安があなたがたの上にありますように』
私にとっては、神をワンコに置き換えることができるワンコと過ごした、17年と2か月の日々。
辛いことがなかったわけではないが、独りで悲しみたい時に、傍らにワンコだけが寄り添ってくれることで、どれほど心の平穏を得られたか。
それなりに苦しいことも辛いことも多かった17年だが、ワンコと散歩し語り合うことで、どれほど明日への元気をもらえたことか。
ワンコがいない新しい季節を歩いてゆく元気は、まだない。
だが、学校を早退したり仕事を遣り繰りをしてりして皆でワンコを見送ることができた、それを温かく見守り又協力もして下さった多くの方の為にも、元気にならねばと思う節分の今日である。
ワンコ 不苦者有知
ワンコ 福は内
ところで、「どんな形でも帰っておいで、ワンコ」と思わない日はないが、偶然目にしたブログで、ワンコがしばらく旅する世界が書かれていて、泣けた。
「フランダースの犬」(英作家 ウィーダ)
偶然目にとまったという最終回の感想が書かれていた。
世界名作劇場
「アルプスの少女ハイジ」は再放送の度に何度も見たが、「フランダースの犬」はその主題歌を今でも口ずさむことができるというのに、再放送を見たことがない。
『ミルク色の夜明け 見えてくる真っ直ぐな道 忘れないよこの道を パトラッシュと歩いた 空に続く道を』
(作詞・岸田衿子 作曲・渡辺岳夫 唄・コーラス前川陽子 アントワープ・チルドレン)
それは、善良で賢く無垢な少年と少年と共にいるワンコの最期に救いがないと、子供心に感じたからかもしれない。
だから、特に今は、「フランダースの犬」というタイトルを見ただけで、逃げ出したい気がしたが、読み進めて涙がでた。
『ネロとパトラッシュは、天使達と共にお父さん、お母さんの待つ場所へと旅立ちました。
そこは、痛みも悲しみも苦しみもない世界・・・』
ネロの最期の言葉は、たしか「パトラッシュ、僕たちはいつまでも一緒だね」ではなかったか。
ワンコ 痛みも悲しみも苦しみもない世界を旅しているワンコ
そっちは住み心地が良いかもしれぬが、頻繁に帰って来ておくれ
いつまでも一緒にいておくれ ワンコ
ワンコ 不苦者有知
上司の御心遣いとネロとパトラッシュが抱かれた世界に敬意を表して
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写真出展 ウィキペディア
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Antwerp_Cathedral_at_dusk.jpg
追記
知恩院さんへ参ったり、お伊勢さんへ参ったりする ワンコ
「HACHI」が上映された年には、出会う外国人に「Oh HACHI cute」と声をかけられ鼻高々だった侍犬Samurai dogのワンコ
天使さんと仲良くなっても、こっちに帰ってきておくれよ ワンコ
ちなみに、ワンコは英語を理解している (参照、「ワンコの愛 その2」)
追記
この映画「HACHI」は皇太子御一家も御覧になり、雅子妃殿下と敬宮様はしきりと涙をぬぐっておられたそうだが、これは御一家が愛犬まりを老衰で亡くされてから半年ほどのことだったし、この映画ご鑑賞のひと月後には、やはり高齢ゆえにピッピも見送っておられる。敬宮様は学校を遅刻して「まり」を見送られたと伝えていたが、愛犬を慈しみ命の重みを実感された敬宮様の願いは「動物の殺処分がなくなること」
命の尊さと輝きを知り命を守ろうとされる敬宮様の未来を応援している。(参照 「受け継がれる命を育む御心」)