何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

京の都の珍(苦行)道中①

2017-12-29 19:00:00 | ひとりごと
年の瀬の知恩院お参りは我が家の恒例行事だが、この二年お参りできていなかったので、今年は万障繰り合わせてお参りすると決めていた。
そんな気持ちを盛り上げるかのように、「御身拭式」や「除夜の鐘の試し打ち」など毎年恒例の知恩院のニュースが多く見られたが、それらに紛れて 聞き捨てならないものが、あった。
知恩院 御影堂への廊下

<城や寺の「うぐいす張り」、実は「忍び返し」ではない?> 朝日新聞 2017年12月27日12時05分配信より一部引用
浄土宗総本山知恩院や世界遺産・二条城(いずれも京都市)で知られる「うぐいす張り」。廊下を歩くとキュッキュッと音が鳴るため、「忍び返し」とも言われ、侵入者を知らせるための工夫とされてきた。だが、その説に疑問符がついているという。
「平成の大修理」が進む知恩院。江戸前期にできた御影堂(みえいどう、国宝)など建物四つをつなぐ廊下(約550メートル)が、うぐいす張りだ。案内板で「侵入者を防ぐための工夫を凝らしたもので(中略)長さも音色も日本一」と説明している。
だが、建物の一つは2011年に修理を終えて以降、廊下を歩いても音が鳴らなくなった。一方、別の場所にある阿弥陀堂はうぐいす張りと呼ばれていなかったが、再建から100年余りたった近年、音が出るようになった。
音の原因は、床板を固定する金具「目かすがい」と釘にある。
https://www.asahi.com/articles/ASKD90045KD8PTFC012.html


要するに この記事は、鶯張りの廊下が鳴るのは、廊下だけに老化(老朽化)だと言いたいようだ。
史実や科学は歪めず真っ直ぐ受け留めるべきだが、知恩院七不思議の一つと云われ鳴る廊下の音 を楽しんできた私としては、「忍び返し」という方が面白味があったのだが・・・・・。
興ざめというと、上の写真の鶯ばりの廊下は御影堂に続いているのだが、大修理のため、あちこちに足場が組まれ、巨大な柵に覆われ、静かな佇まいは見る影もない。

平成の大修理に驚き狂い咲きしているのか、はたまた冬桜なのか、鴬ばり廊下の側の桜が、小雪舞い散るなか、咲いていた。


厳寒の京の都の珍道中(苦行)は、まだつづく

グーグルさんから届いた一年前の愚痴
うちからの腐敗
本来なら今日は、京の都の空の下のはずであった。夏に信州を、秋に正倉院展を、年末に知恩院をお参りするのは、ここ何年もの家の恒例行事だったが、思いがけず盛大に気分を害してしまい、ワン......