少子高齢化と社会保障給付

山形県の社会福祉法人たいよう福祉会 安藤理事長の講演を聞いた。

2015年4月 介護報酬改定で実質2.27%の減額となるそうだ。
施設の建築コストの上昇もあり施設の運営は逆風となる。
さらに地方では人口減問題が深刻で高齢者の人口も減少している。

人材確保も課題で採用に苦労している。
規制緩和で介護職も外国人技能実習生5年間の受け入れが可能になったそうで
同社では高齢者の採用とあわせ、積極的に受け入れを検討している。

2025年問題・・団塊世代800万人が75歳以上の後期高齢者となる。

社会保障給付費 現状と予測
2012年 109.5兆円(年金53.8、医療35.1、介護8.4、その他12.2)
↓
2025年 148.9兆円(年金60.4、医療54.0、介護19.8、その他14.6)

これらをふまえ安藤氏は
医療・介護・福祉を中心としたまちづくりを提唱している。

大崎市の例では、空き家や廃校となった小学校を活用し
低所得(3万円/月 国民年金)でも入居できる高齢者施設をつくるそうだ。

少子高齢化と人口減少社会、1,000兆円を超える国の借金。
ゼロ成長、ゼロ金利、貧困層の拡大
この現実から私たちは目をそむけることはできない。

地方消滅を書いた増田氏にも対策はまったくない。

現実を受け入れ、
その上で子や孫の世代に私たちができることは何なのか？
次の世代にどんな社会を残せるのか！

「真贋(しんがん)の眼なき世」から脱却しなければならない。