アメイジング・グレイス・・・有名な賛美歌だ。
ただ、黒人霊歌(ゴスペル)ではない。
作詞はジョン・ニュートン(1725-1807)
・・彼は船乗りで、奴隷貿易商船の船長となった。
しかし、あまりにも残酷な黒人に対する扱いに良心が痛み、
船乗りをやめ牧師となった。
この曲に関しては、現代の黒人の中でも賛否あり、
歌わない人がいるというのは、
ニュートンが奴隷船の船長だったという事実と、
黒人奴隷の悲しみと苦難の過去を思い起こさせるからだろう。
私自身、ここまでは、以前黒人奴隷の歴史を学んだ時に知っていた。
そのジョン・ニュートンの生涯をつづったのがこの本だ。
荒くれものだった人間が、改心していく様が自然に描かれている。
この本を読んで、改めて奴隷貿易の残酷さを認識した。
とても悲しい苦難の物語だ。
そのうえで、あえて、このアメイジング・グレイスを歌いたいと思った。
黒人も白人もない、
苦しみや悲しみに立ち向かいながら生きる
すべての人への応援歌だ。
↓オバマ大統領も同じ気持ちだったのだろう。
最後に私は言いたい。イギリスは世界一豊かな国になりましたが、
途中で大切なものを失ってしまったような気がしてなりません。
ジョン・ニュートン(1725-1807)
私の人生において、読んでおくべき大切な一冊と出会った感がする。
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廣済堂出版 |