BS JAPANの「あの年この歌」という番組がある。
20世紀のある一年を取り上げ、当時はやった曲を世相とともに振り返る。
おもしろいので毎週見ている。
今回は1984年だった。
「六本木心中」~アン・ルイスに焦点をあてる。
アン・ルイスが70年代アイドル歌手だったとは知らなかったが、
70年代の後半、吉田美奈子氏のような歌を歌いたいという本人の希望から
山下達郎プロデュース「恋のブギ・ウギ・トレイン」でスマッシュヒット。
その後、80年代、ノリの良い「歌謡ロック」という新しいジャンルを切り開いた、
と、富沢一誠氏の興味深い解説が続く。
「六本木心中」の作曲は矢沢永吉のバックバンドをやっていたNOBODY。
NOBODYは同時期、吉川晃司「モニカ」も作曲し
こちらは男性版「歌謡ロック」だ。
NODODYのノリの良いサウンドに、アン・ルイスや吉川晃司のような
ビジュアル系でかっこよいステージがミックスし
時代を代表する曲となった。
もちろん背景には全米のMTVによる影響が大きい。
マドンナやシンディ・ローパー、そしてマイケル・ジャクソンなどの
歌いながら踊るミュージックビデオが、黒船の来襲がごとく、
70年代の歌謡曲・フォークソングといった日本のミュージックシーンを
根底から覆した。
こう、系統だてて解説されると、再び、なるほど・・とうなずいてしまう。
いずれにせよ、私にとっては、とても懐かしい曲だ。
そして、とても懐かしい時代だ。
<あの年この歌@BS JAPAN official site>