愛媛県以外では、あまり知られていないかもしれませんが西予市の卯之町はちょっとした観光地でした。宇和島街道の宿場町から発達したこの街には、四国内では有数の古い町並みが保存されています。自分の住んでいる街からは梼原→日吉→城川→野村→卯之町と普通に良い道で約2時間のドライブです。梼原、城川の山間部はさすがに温度が低かったですが、秋晴れのミニトリップ、結構よかったです。幕末歴史ファンの皆さんなら卯之町には特別な思いがあるかもしれません。シーボルトの高弟、二宮敬作や娘の楠本イネ、陸軍の礎を作った大村益次郎など偉人のゆかりの地でもあり是非訪れてみたい街でした。
皆さん、ZOKING GRAND PRIXってご存知でしょうか。木造の旧宇和町小学校校舎を移築して宇和米博物館ができているのですが、ここの109mに及ぶ直線廊下で雑巾掛けのスピードを競うレースです。ものは試しと、一度覗きに行きました。本当に長い廊下です。雑巾掛け体験も可能ですが、有料でさすがに遠慮いたしました。優勝者には米博物館らしく、米一俵とか商品が出るようです。
この宇和米博物館に駐車して街中、探索は歩いて行きました。小さな街ですから徒歩で十分でした。ブロンプトンを載せていけばさらによかったですが・・・。重要文化財の解明学校です。明治15年(1882年)に建築された小学校で、木造2階建、桟瓦葺きで、窓枠をアーチ状につくるなど、わずかに洋風の意匠を取り入れた擬洋風建築です。中には、明治の教科書、教室など明治以降の教育資料が展示されています。
周囲の町並みは京都の町屋を思わせる古い商家や住居が並んでいます。この立派な門構えが、松屋旅館です。漬物御膳で有名ですが、予約が遅くて残念ながら食することができませんでした。再訪時には、是非食べてさせtもらいたいものです。そして、何よりも驚いたというか、感心したのはこういった資料館の職員さんのhospitalityです。とても親切で、入館するとチケットブースから出てきて挨拶してくれますし、説明が丁寧で住民みんなでこの古い街を保存していこうという素晴らしい心意気を感じました。無料の資料館にもこういった職員さんが配置されていますし、住民の方も通りすがりに挨拶してくれます。本当に頭が下がります。こんな気持ちのいい観光をしたのは初めてでした。また来ます!
ハロウィンが我が国に定着したのは10年ほど前でしょうかねえ・・・?いまや、その経済効果はバレンタインデーに迫る勢いだと言います。TVで流れる渋谷駅前の騒ぎを見ていると、すごい人出の大仮装大会の絵ばかりです。まるで、幕末の「ええじゃないか」ムーブメントの様相にも似ている感じているのは自分だけでしょうか?やっぱり、なんとなく社会に充満する閉塞感の現れのようにも見えて仕方がありませんね。
さて、先日我が家の唯一のエアコン搭載車、ゴルフバリアントがNAVIの調子が悪く、Volkswagen高知に乗って行きました。どうも、NAVIが交換になるようで再度持参、入院となりそうです。例に漏れずディーラーさんもハロウィン商戦に参戦しているようです。お店の飾りも、VW社らしいさりげない垢抜け感を感じるディスプレイでした。担当のOさんに、「これハロウィンが終わったら譲ってもらえませんか?」とリクエストしたところ「来年も使うので・・・」とのことでした(爆)。
代わりにではないでしょうが、来店戦利品をゲットしてきましたのでノベルティグッズを紹介しますね。くまもんに持たせているのがハロウィンキャンディです。金太郎飴風でなかなかイケてます。また、定番のティッシュペーパー、風船もゲットしました。あっ、ティッシュの隣はジーンズファクトリーでもらったポップコーンです。どこもハロウィン商戦まただ中です。
昨日アップの予定でしたが、眠くて無理でした。Oさん、すみません。
日本の港町といえば、現在では横浜・神戸でしょうが、時代が幕末となれば、やはり函館と長崎です。両方とも坂の街で有名ですよね。歴史的には長崎が圧倒的に古いですが両方の街には共通点が多いように思います。坂、港、夜景、市内電車、教会、外国人住居、歴史上の偉人(函館は土方、長崎は龍馬)いずれも見るべきものが多く本邦を代表する観光地です。昨年、新幹線開業の前に初めて函館を訪れ、この街が好きになりました。訪問した時のログは以前にアップしてありますので興味があればどうぞ!(函館前編&函館後編)
さて、この秋かねてから訪れてみたいと思っていた長崎に弾丸トラベルを敢行しました。9/28に高知空港を出発。博多一泊で9/29朝の特急「かもめ」で長崎到着です。博多からは2時間の列車の旅です。9/28は台風の影響もあって北九州の天気は大荒れ、激しい雨と一部では竜巻が出るほどの大荒れでした。長崎は実を言うと2回目です。30年ほど前に一度訪れたのですが、マイカーで乗り入れ坂にやられた教訓が残っていました。当時も坂道は曲がっていて道幅が狭くてUターンがままならない街に閉口したものです。でもって、常套手段のレンタカーはパスしてもっぱら自分の足、市内電車、タクシー利用です。
長崎についてチェックインして、雨の中を長崎港に向かいました。どうしても行きたいと思い、前もって予約してあった軍艦島ツアーです。世界文化遺産にも認定されている、最近人気の観光地です。たくさんの会社がツアーを出していて、沖合19KMに浮かぶ廃墟の人工島に向かいます。残念ながらウネリが高く、島唯一のドルフィン桟橋に横付けできず上陸はできませんでした。(ガイドの話では長崎市が上陸するための条件を決めているとのことで断念せざるをえませんでした。)船で島を一周して観光させてもらいましたが、廃墟となった日本最高の人口密度を誇った産業遺構は明治から昭和にかけての栄華、ロマンを感じます。ここを開発したと言う三菱、岩崎弥太郎は凄いですね。
思い切り画像処理しています(笑)
夕方からは、世界3大夜景に認定されていると言う夜景見学ツアーです。ご存知、市街の対岸にある稲佐山に行ったのですが、ここでも天候にからかわれます。霧です。濃霧注意報が出ていたようですね。見えたと思ってカメラを構えると瞬時にガスってきます。天気が良ければ、本当に綺麗なんでしょうねぇ。残念無念!!!
2日目、最終日は市内見学です。止まったホテルが長崎新地というチャイナタウンでしたので、思案橋も至近距離で食事にも便利です。
観光地が集中する南山手地区も歩いて15分以内の距離ですのでオランダ坂、大浦天主堂、グラバー邸の定番観光地は歩いて散策です。2日目は幸いパラっと雨があったぐらいで時々青空が覗く天候でした。大浦天主堂は前に訪れた時に記憶がないのでスキップしていたのかもしれませんね。キリシタンはやっぱり長崎ですね。
グラバー邸を出て、今回の観光の目標の一つ「亀山社中」に向かいました。電車かタクシーか?迷いましたが、時間がない可能性もあったのでタクシーを選択です。結果、大正解でした。長崎の観光地図を見たことがありますか?この2次元図で見ると全ての観光地は集中しているように見えるのですが、これが落とし穴です。長崎は坂の街なのです。タクシーはグラバー邸を出てどんどん山を登っていきます。結局、山越えして龍馬通りの最高点につけてくれました。亀山社中は階段の道の途中にあり、車で来ても駐車スペースなど皆無です。ここから階段を降りて社中に到着です。中は復元されてますが、本当に小さな住宅です。展示も少なく、ちょっと拍子抜けでした。龍馬伝の時には2時間待ちだったと言いますから、階段にまで長い列が続いていたのでしょうね。
社中からは階段の道を降りて中島川河畔に到達です。下から階段を登って亀山社中に向かう人は汗だくです。修学旅行の子供達も先生にブーイングです。とにかく坂が多いので観光地図には要注意です。等高線はありませんから・・・。さて眼鏡橋、しょうもないと聞いてましたが「はりまや橋」よりははるかにマシです。ちゃーんとメガネに見えるでしょ!
あとは浦上地区だけです。爆心地の浦上へは電車でアクセスしました。思ったより近かったです。平和公園の像と浦上天主堂だけちら見させてもらいました。原爆資料館は時間がなくてスキップです。ここを見ておかないと長崎観光は終わらないのでしょうが、帰りの電車の時間が迫って入館できませんでした。また次の機会にとっておきます。
NAGASAKI、結構すごい街でした。高知が龍馬だけで、観光立県を目指していますが、とてもおいつきませんね。市内電車120円、一日券500円はさすがです。弾丸トラベルですので、精一杯動いたのですがこれが限界です。でも充実の2日間でした。また行きたい、 晴れのNAGASAKI!!!
この度、キャンプ仲間のYくんが高知市の高級住宅地にお洒落な一軒家を完成させました。流行りのBESSホームの住宅っていうことで、落成祝いを兼ねてお邪魔してきました。やっぱり新築のお家はいいですね。外観は一見、J-Factory風、妙に自分の66bugが似合ったりします。80坪の角地に建築されており、集まったみんなの車も敷地内に楽々駐車可能です。
中もログハウス風の白木造で、オーナーお得意の薪ストーブが設置されています。外観から本ちゃんのチムニーが確認できますよね。我が家のフェイクの煙突、暖炉に比べりゃやっぱり本格派です。大きなウッドデッキもあってここで飲んだり食べたりさせていただきました。中には、すごいホームシアターがあったり。COLNAGOのロードバイクが飾ってあったりでオーナーのこだわりを感じます。一人では勿体無い感じもしますが、家族が増えるとあっという間にこの空間美が損なわれてしまうんですよね。そっと、このまま置いときたい気もしますが、やっぱり奥さんがいて子供さんがいてというのも賑やかでいいものです。まぁ、Yくんがお構いなければ家族が増えるまでの間に、またお邪魔したいものですね。それにしても独身一戸建て、羨ましいよね!
長らく休養のブログで、またしても広告記事に占拠されるていたらくです。年度末の2日間を使って、東京で新生活を始めるTのセッティングに行ってきました。ちょうど東京は桜満開でまさに花のお江戸です。いつもNHKで紹介される千鳥ヶ淵の桜を観てきました。いや~すごい人でした。平日なのに、なんでこんなに人がいる訳・・・。さすが首都・東京です。もっとも西にある大国からのツーリストだらけなのは、軽井沢でも、函館でも同じことです。東京メトロの九段下から半蔵門まで皇居の濠に沿ってノロノロと歩いて散策です。ボート乗り場は長蛇の列、濠に浮かんだボートの数もすごいです。
これで、とりあえず広告記事脱却。バタバタの年度末がやっと終わり、新年度が始まりました。今年、一年、良い年になりますように!
10月31日はハロウィンですよね。ウィキペディアによると、もともとはケルト族の秋の収穫祭のようなイベントで悪霊を追い払うといった宗教的な意味合いを持った行事なんだそうな・・・。日本ではいつ頃からこのイベントが始まったのか定かではありませんが、自分の記憶では2000年前後でしょうか?少なくとも子供の時分には確実になかった年間行事です。最近の日本での経済効果はすごいもので、今やバレンタインを凌ぐクリスマスに次ぐイベントなのだそうです。この25日、東京に行く用事があったのですが、銀座線のなかに血だらけの仮装の女性が二人乗ってきて、さすがのリアルさに引いてしまいました。もともと田舎から出てきてた東京人は知らぬ顔を装っていましたが、公衆の面前にこんな格好で現れることができる日本も変わったものでです。そういえば今月の中旬にはチェーンソーを振りまわす輩が現われ警察沙汰になったこともあったとか・・・。
ハロウィンといえばJACK-O-LANTERNですよね。でもって我が家でも、塾帰りで帰宅が遅くなる子供たちのために女房がジャコランタンを引っ張りだしてきて玄関に飾ってくれました。もちろん、本物のカボチャではありません。電池式で点滅するやつです。でも、こうやって闇夜に見るとそれなりにハロウィン気分が味わえるというものです。悪霊さん、我が家には取り憑かないでくださいね!
函館は幕府が幕末に開港したこともあり、古い建物が多く残っています。また開港の関係で早くから欧米列強が機関を置いたこともあり、異国情緒あふれる街です。函館山方面には麓まで家が立ち並び港から急峻な坂道が立ち上り港町特有の景観を残しています。長崎、神戸なども坂が多いですが、なんといっても函館山が三方を海に囲まれた陸繋島であることでその狭い地域に街が作られ夜景で見るとH型を示しているところが特異です。古い町並みは函館山山麓から港にかけて広がり、市電がガタゴトと走っています。急峻なスロープに古い洋館、和洋折衷の館、教会とレトロな雰囲気は我が国随一と言っても過言ではないでしょうね。トップ画像は八幡坂から函館港を見たところです。ちょうど坂の中に引退した青函連絡船「摩周丸」が見えます。函館市街を代表するような光景で、結婚式の前撮りをしている中国人カップルがおりました。街路樹も結構紅葉しています。
最終日は市街地の観光です。とはいえ、やはり朝飯での腹ごしらえは必須です。泊まったホテルが函館駅前のロワジールホテルだったので朝市へは目と鼻の先です。朝7:00に訪れたのですが、すごい人です。朝から海鮮丼はどうかなと思って出かけたのですが、折角函館に来たので朝から食べようという自分と同じ考えの観光客は多いんだろうと思います。でもって「いくら丼」と「ホッキ貝の刺身」です。ホッキは最高に美味かったですね!全く痛風一直線、一週間もいれば足の痛みは必発かもしれませんね(笑)。
朝食を済ませてチェックアウトし、街に繰り出します。まずは函館西高校のある坂道まで登り周囲の教会群を散策です。画像は元町カトリック教会ですが、周囲の紅葉と青い空のコントラストが綺麗ですね。
続いて左側が多分一番有名な函館ハリストス正教会です。やっぱり正門側が逆光で空の青さが死んでいるのが残念ですね。右側は元町公園から旧函館市公会堂を望んだ画像です。ガス灯?とのコンビネーションが絶妙ですね。
教会同様に外国の領事館もどんどん作られていたようで上画像が有名な旧イギリス領事館です。中にはsouvenir shopがあり、ハリスツィードのキャスケットを購入しました。下画像はロシアの領事館でかなり西に離れてあるのですが領事館前の坂道はかなり斜度がキツイです。マニュアルのVWなど乗ってきたら転がっていきそうで怖いくらいです。全くサンフランシスコ並みです。
日本の商家も負けていません。和洋折衷の洋館を作り対抗したのでしょうね。画像は相馬株式会社の社屋です。この渋い色使い、電車道からはひときわ目立った存在です。市電が走ってくるところを撮影したかったのですが、不思議なもので待つとなかなか来ないんですよね。建物は、現在も使われている感じでした。拙宅もサイディング住宅なんですが、この社屋、建ててそのままだとしたらおそらく木製サイディングかなぁ・・・?スゲエや・・・。
そして有名な金森の倉庫群です。現在は多くの土産物屋と飲食店が入った波止場に面したショッピングモールです。金森の屋号はきちんと刻まれていますがあまりにも観光地化しすぎて、ちょっと残念な気もしますね。
函館港は波静かな入り江になっていますが、市電が分かれていく十字街から東に入り函館山を東側に回り込んで行くと画像の立待岬があります。ここから津軽海峡が望めます。まさに「津軽海峡秋景色」です。山の裏側は画像のような切り立った岩壁です。立待岬の石碑の向こうの陸地が本州、津軽半島です。左方には陸奥湾、下北半島(大間)が望めます。アクセスは細い山道なのですが一方通行に整備されており、ドライブも平気です。マイカー、レンタカーの人は是非訪問してみてはどうでしょうか?
最後はこれで締めましょう!函館に行きたいと思ったのは、やっぱりコレです。土方ファンならどうしても行ってみたい「一本木関門です」。官軍に向かって切り込んでいったトシサンがここで銃弾に倒れたとされる場所です。トシサンは若松緑地という函館駅からすぐのひなびた公園の中にひっそりと祭られています。花が絶えることのないお墓は幕末歴史好きや新撰組ファンには外すことができない函館観光の名所ですね。こんなわけで念願の函館弾丸ツアーは天気にも恵まれ無事終えることができました。飛行機を使えば函館空港から羽田経由で4時間弱で高知龍馬空港に帰ってこれるのですから、自分のような時間が取れないツーリストにも便利で良い時代になったものだと改めて思いますね。
北島三郎といえば自分にとっては「は~るばる来たぜ函館~」で始まるこのド演歌です。タイトルは何だっただろうとネットを紐解くと「函館の女」だったんだけど、こんなタイトルだっけ・・・。古い記憶は残っているはずなのにどんどん物忘れが進んでいくのがちょっと不安だったりします。幕末開港の「箱館」、どうしても訪れてみたい街でした。また戊辰戦争の最後の戦い、新撰組終焉の地、土方、啄木など歴史的琴線を刺激しまくる観光地です。札幌出張の延長で訪問させてもらいましたが、北海道出身の輩に問うと、札幌~函館は同じ県内(道内)だが高知~大阪ほど離れているのだと言います。イメージが全く湧かない感じで出かけたのですが、彼の言葉を信じ弾丸ツアーを信条とする管理人は札幌朝一の飛行機で函館に行くべく丘珠空港から飛行機利用となりました。
丘珠空港は離れている新千歳空港とちがい、地下鉄東豊線の終点栄町からバス3分の市内の空港です。札幌市内から道内主要都市への移動には便利な空港です。丁度、NYでいえばJFKとラガーディアの関係です。ともあれ函館まで30分弱のフライトで到着です。移動時間短縮の弾丸ツアーには最適です。でもって函館空港です。陸繋島の市街と牛が臥せったような函館山を眼下に見て着陸です。画像のように函館山が見えます。「は~るばる来たぜ函館~」のイントロが頭の中を駆け巡ります。そういえば20年ぐらい前にハイジャックがあったよね。この空港・・・。
さて前置きが長くなりましたが、この日はレンタカーを駆使して朝市、五稜郭、大沼公園(トップ画像)、函館山と回りました。どこに行っても中国人が多いのは、軽井沢、東京でも同じです。まずは空港から市内へ向かい、朝市到着です。朝9時を回ったところですが、活気がありますねぇ。早速、朝飯で腹ごしらえです。巴丼、いくら・うに・ホタテの三色丼です。「うまい」!!!。みやげの松前漬も発送手配して五稜郭へ。
札幌よりは暖かいのか紅葉は最盛期とは言いがたく、まだまだ緑が目立ちます。ご存知のように榎本武揚をトップとする脱走旧幕府軍の本拠地、箱館戦争の終焉の地で堀を巡らした欧州型の城です。中には箱館奉行所が復元されています。この星型の城の様子は敷地内に入っても全くピンときませんが、隣の五稜郭タワーに上がれば確認できます。窓枠が邪魔してか全貌がカメラに入らないのです。もう少し設計を考えてタワーを作っていればなんて思います。紅葉が進むと全体が茶色になるし、雪の積もった姿も絵になるだろうし、桜の名所でもあるようです。
続いて午後は大沼公園です。実際、今回の旅行で一番の収穫は大沼でした。自分は小学校の高学年、切手コレクターでした。その中に国定公園シリーズっていうのがあり、これは色彩豊かな風景の絵が使用されている切手でこのシリーズの大沼国定公園の切手を所有していたのです。この切手と同じ風景が見えるんじゃないかと実は密かに期待していたのです。もちろん、今は所有していないのでネットにあった画像を拝借しておきます。トップ画像と比べてみてください。同じでしょ!!!この剣ヶ峰を有する独特な形の駒ヶ岳と周囲の沼と無数の小さな島のコラボレーションが素晴らしいですよね。今年の紅葉はあまり良くないとのことでしたが紅葉の名所でもあります。遊覧船のガイドさんの話では、駒ヶ岳はもともと富士山のような形だったのが噴火で頂上がなくなり、剣ヶ峰が残ったとのことです。麓にはもともと川があって、これが流れてきた溶岩でせき止められて沼になったんだそうです。火山のない四国の山ばかり見ている自分にとっては、こんな景色はありえません。沼は水深が浅く、通常の船は座礁の心配があるのだそうです。別の湖岸のキャンプ場からカヤックできた人たちが教えてくれました。この景色の中でカヌーで遊ぶのは最高の贅沢ですね。
大沼は蓴菜(じゅんさい)が有名なのですが、ここでしか食べられない「大沼だんご」は超オススメです。作ったその日のうちに食べないといけないので、お土産にできないしもちろん通販も無理なのです。福岡大濠高校の修学旅行生がいっぱいて彼らも美味そうに食べてましので、もう残り2おりしか残っていませんでした。いつもついていない自分の弾丸ツアーなのですが購入できたのは本当にラッキーでした。ひとおり購入しホテルで食しましたが、絶品です。しょうゆ味とアンコのコンビでしたが、もう一回食ってみたいだんごです。道南旅行では外せない一品です。
そしてだんごで腹ごしらえして、函館観光のハイライト、夜景見学です。普段はロープウェイであがれるはずですが、なんと定期点検で運休。キタキタ、いつものツキのなさが徐々に頭をもたげてきます。レンタカーでアプローチしましたがマイカー規制で入れません。仕方なく、路線バスです。函館駅からぎゅうぎゅう詰めのバスで登山道を上がっていきます。30~40分ぐらいで山頂ですが、バスは息苦しいほどです。バスの窓は熱気で曇って外は見えません。やっと頂上で息苦しさからは解放されました。難儀でしたが、香港、ナポリと肩を並べる?という夜景、十分に堪能できました。臨時バスが出ていたのですが、帰りのバスも超満員です。平日の夜ですよ!おそらく函館に来た人がほぼ全員、同じ時間にこの山頂に集まるわけですから推して知るべしです。ロープウェイが動いてれば、少しはマシですかねぇ・・・。明日は市内元町とベイエリアです。アクシデントはあったものの順調でした。心残りは、函館から西に100KM離れた松前城です。土方が攻めた松前、見たかったですが往復200kmを運転する根性がありませんでした。チャンスがあれば次回にと思いますが、どうでしょうねぇ。
南国・高知はまだまだ半袖・短パンで生活できる辺境の地です。そして北海道は海外並みの遠隔地です。自分は高校卒業後、釧路空港から道東を周遊したことがありましたがポピュラーな道南は今回が初めてです。札幌出張にかこつけて観光させていただきました。おりからの寒波の襲来で札幌の周囲の峠では積雪です。千歳からJR経由で札幌入りです。天気は最高です!やや肌寒くて 日中は10度ぐらいでしょうか?ツイードのジャケットでちょうどです。それにしても東シナ海のむこうの大国からのツーリストが多いです。30年ぐらい前にアメリカやヨーロッパで見られた日本人ツアーもこんな感じで見られていたんだろうねぇ・・・?
定番の北海道庁旧本庁舎です。立派な建物ですねぇ。高知県庁なんかとは全く違います。赤レンガが美しく、広い大地をこれから開こうとする明治の開拓使の思いがひしひしと伝わり感慨深いですね。西日が強くて逆光気味で空が綺麗に写りません。できれば午前中に訪れ撮影したいものです。
そして札幌の象徴、がっかり名所として有名な札幌時計台です。高知では「はりまや橋」という超がっかり名所がありますが、これに比べりゃいやいやどうして時計台は立派です。きちんと整備して中を資料館にして多くの観光客を集めています。札幌のシンボルにふさわしいと思います・中は札幌農学校や時計台の変遷などを伝える資料館になっています。クラーク博士や新渡戸稲造の書簡など見られます。余談ですが中で安芸の野良時計が紹介されてました。画像は資料館を覗いて外に出た時、3時の時報がなって振り向き慌ててカメラを構えて撮影したものです。こうやって青空に映える時計台、美しいです。
時計台から北西方向に札幌駅を越えていくと北大キャンパスです。さすが北の雄、旧帝大の貫禄を感じないではいられません。自分のような地方国立大学では到底及ばない大迫力のキャンパスでした。まずは正門です。駅からの近さは圧巻です。こんな大きな駅の近くにこんな巨大なキャンパスがあるっていうのは北海道の広大さと北大の歴史の賜物ですよね。卒業生、ここで勉強している学生さん、うらやましいです!
キャンパス内は芝生が敷き詰められ緑が多く、と言ってもかなり紅葉していますが、まるでアメリカ東部のアイビーリーグのキャンパスを思わせます。この幹が白っぽいのは白樺ですかねぇ?農学部は古い舎屋をそのまま大事に使っていて周囲の緑とのコントラストがとても美しいです。もう1−2ヶ月もすれば雪に覆われ、また独特の景観になるのでしょうね。紅葉の季節に訪れるチャンスができ満足です。
有名なクラーク像ですが、ちょっと離れた羊ヶ丘展望台の手を広げたクラーク像の方が有名かもしれませんね。ポプラの木というのは、多分四国などでは見ることもない樹木です。このポプラ並木は本来はもっと長くあったようですが、何時ぞやの台風で倒れてしまったとか・・・。名残が少し残されています。とにかく、大都市でありながら広々とした大地を開墾して生まれた都市は本土の市街とは全く違った趣ですね。高知から見れば異国です。幸い天気に恵まれ、有意義な札幌滞在でした。