67camper's Blog

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最高!!心をわしづかみにするブロウ、Illinois Jacquet

2012-07-14 18:01:23 | jazz & vocal

Go Power/Illinois Jacquet
(Cadet 773)

 ジャケーのサックスと言うとハンプトン楽団でのフライングホームがとにかく有名らしいですが,個人的には一番先に思い浮かぶのがVerveのハーレムノクターンですね。結構古い人でクレフなんかにもリーダー盤があったりするので、スルーするにはやや惜しいサックス奏者です。でも、こんなジャケット見たら、多くのメインストリームファンは間違いなくスルーしてしまうでしょうね。コテコテデラックスに「ホンカーの父」としても紹介されたジャケーの一連の作品の中でも「最高!!最高!!本当に最高!!」という大賛辞を頂戴したアルバムが本日アップの"GO POWER!"なのです。

 ノリノリのライブ録音で、メンバーはIllinois Jacquet(ts), Milt Buckner(org9, Alan Dawson(ds)のトリオです。たった3人でこの迫力!、コテコテの賛辞を引用すると「心をわしづかみにするブロウ」、久々に聴いて聴き惚れてしまいました。冒頭のボッサ調の”On A Clear Day", ラテンリズムに乗ってでて来るテナーの音,「これぞテナー」という深い艶ややかな木管音は先制クリーンヒットです。B面トップの"Watermelon Man"もノリノリですね。陰で支えるバックナー,恐らく誰も注目しないでしょうが、彼こそコテコテで「オルガンジャズの父」と紹介されたプレイヤーなのです。バックナーのファンキーなプレイでジャケーのブローにますます拍車がかかっているのが手に取るようにわかります。B-2のblues, "Pamela's Blues"でのドーソンとデュオになって行くくだりのブルースフィーリングは彼の真骨調ですね。ドーソンのタイトなドラミングも効いています。

 所有盤はCadet盤なので、ひょっとしたらargoのオリジナルがあるのかしらん・・・?でも、そんなの関係ねぇ!!!スルーしたら惜しい一枚なのだ!