日本の港町といえば、現在では横浜・神戸でしょうが、時代が幕末となれば、やはり函館と長崎です。両方とも坂の街で有名ですよね。歴史的には長崎が圧倒的に古いですが両方の街には共通点が多いように思います。坂、港、夜景、市内電車、教会、外国人住居、歴史上の偉人(函館は土方、長崎は龍馬)いずれも見るべきものが多く本邦を代表する観光地です。昨年、新幹線開業の前に初めて函館を訪れ、この街が好きになりました。訪問した時のログは以前にアップしてありますので興味があればどうぞ!(函館前編&函館後編)
さて、この秋かねてから訪れてみたいと思っていた長崎に弾丸トラベルを敢行しました。9/28に高知空港を出発。博多一泊で9/29朝の特急「かもめ」で長崎到着です。博多からは2時間の列車の旅です。9/28は台風の影響もあって北九州の天気は大荒れ、激しい雨と一部では竜巻が出るほどの大荒れでした。長崎は実を言うと2回目です。30年ほど前に一度訪れたのですが、マイカーで乗り入れ坂にやられた教訓が残っていました。当時も坂道は曲がっていて道幅が狭くてUターンがままならない街に閉口したものです。でもって、常套手段のレンタカーはパスしてもっぱら自分の足、市内電車、タクシー利用です。
長崎についてチェックインして、雨の中を長崎港に向かいました。どうしても行きたいと思い、前もって予約してあった軍艦島ツアーです。世界文化遺産にも認定されている、最近人気の観光地です。たくさんの会社がツアーを出していて、沖合19KMに浮かぶ廃墟の人工島に向かいます。残念ながらウネリが高く、島唯一のドルフィン桟橋に横付けできず上陸はできませんでした。(ガイドの話では長崎市が上陸するための条件を決めているとのことで断念せざるをえませんでした。)船で島を一周して観光させてもらいましたが、廃墟となった日本最高の人口密度を誇った産業遺構は明治から昭和にかけての栄華、ロマンを感じます。ここを開発したと言う三菱、岩崎弥太郎は凄いですね。
思い切り画像処理しています(笑)
夕方からは、世界3大夜景に認定されていると言う夜景見学ツアーです。ご存知、市街の対岸にある稲佐山に行ったのですが、ここでも天候にからかわれます。霧です。濃霧注意報が出ていたようですね。見えたと思ってカメラを構えると瞬時にガスってきます。天気が良ければ、本当に綺麗なんでしょうねぇ。残念無念!!!
2日目、最終日は市内見学です。止まったホテルが長崎新地というチャイナタウンでしたので、思案橋も至近距離で食事にも便利です。
観光地が集中する南山手地区も歩いて15分以内の距離ですのでオランダ坂、大浦天主堂、グラバー邸の定番観光地は歩いて散策です。2日目は幸いパラっと雨があったぐらいで時々青空が覗く天候でした。大浦天主堂は前に訪れた時に記憶がないのでスキップしていたのかもしれませんね。キリシタンはやっぱり長崎ですね。
グラバー邸を出て、今回の観光の目標の一つ「亀山社中」に向かいました。電車かタクシーか?迷いましたが、時間がない可能性もあったのでタクシーを選択です。結果、大正解でした。長崎の観光地図を見たことがありますか?この2次元図で見ると全ての観光地は集中しているように見えるのですが、これが落とし穴です。長崎は坂の街なのです。タクシーはグラバー邸を出てどんどん山を登っていきます。結局、山越えして龍馬通りの最高点につけてくれました。亀山社中は階段の道の途中にあり、車で来ても駐車スペースなど皆無です。ここから階段を降りて社中に到着です。中は復元されてますが、本当に小さな住宅です。展示も少なく、ちょっと拍子抜けでした。龍馬伝の時には2時間待ちだったと言いますから、階段にまで長い列が続いていたのでしょうね。
社中からは階段の道を降りて中島川河畔に到達です。下から階段を登って亀山社中に向かう人は汗だくです。修学旅行の子供達も先生にブーイングです。とにかく坂が多いので観光地図には要注意です。等高線はありませんから・・・。さて眼鏡橋、しょうもないと聞いてましたが「はりまや橋」よりははるかにマシです。ちゃーんとメガネに見えるでしょ!
あとは浦上地区だけです。爆心地の浦上へは電車でアクセスしました。思ったより近かったです。平和公園の像と浦上天主堂だけちら見させてもらいました。原爆資料館は時間がなくてスキップです。ここを見ておかないと長崎観光は終わらないのでしょうが、帰りの電車の時間が迫って入館できませんでした。また次の機会にとっておきます。
NAGASAKI、結構すごい街でした。高知が龍馬だけで、観光立県を目指していますが、とてもおいつきませんね。市内電車120円、一日券500円はさすがです。弾丸トラベルですので、精一杯動いたのですがこれが限界です。でも充実の2日間でした。また行きたい、 晴れのNAGASAKI!!!