やっと涼しくなりましたね。この夏は満足に夏休みも取れなかったので、秋の名古屋出張に便乗してかねてから訪れてみたかった犬山城を訪問してみました。国宝に指定されている城郭は本邦に5つしかありません。松本城、姫路城、彦根城、犬山城、松江城の5つです。犬山城は大きなお城ではないですが現存する最古の木造天守閣として知られています。また木曽川の南岸の小高い丘に築城されておりお城のロケーションが最高です。別名の白帝城は木曽川沿いの丘上にある城の佇まいが長江流域の丘上にある李白の詩で有名な白帝城にちなんで荻生徂徠が命名したものと言われています。天守閣は急峻で蹴上の高い木造階段で最上階の望楼は手すりが低く外側に向かって少し傾斜しており高所恐怖症の自分にはあまり心地よいものではなかったですが、その眺めは素晴らしいものがありました。
眼下に広がる木曽川、おそらく堰になっていると思われるライン大橋、その対岸(岐阜県)に見える伊木山をとらえた景観は息をのむほどに美しいです。恐ろしい望楼にいることを忘れてしまいそうです。
ここは飛騨木曽川国定公園の一部であり、美しいのは当たり前ですよね。以前に、日本郵便の国定公園シリーズで取り上げられていた景色そのままです。自分は上流側の犬山橋(日本ライン終点)からの撮影になり、お城の位置が左右反対となってしまいました。ちょうど午後だったので逆光の写真となってしまいましたが、この切手の画像がぼんやりとですが頭に焼きついていたのでついつい犬山橋までテクテク歩いて行くことになりました。
犬山橋までの途中にある名鉄犬山ホテル内には、これまた国宝の有楽苑(如庵)がありますので日本庭園を楽しみながら抹茶をいただくこともできますよ。犬山は名古屋から名鉄で40分で来れてしまうのがありがたいです。名古屋そのものにあまり行く機会がなかったこともあり、今後ももう訪問することはないだろうと考え、思い切って出かけてよかったと思います。