On The Corner/Miles Davis
(Columbia PC31906)
(Columbia PC31906)
昭和51年,高校を卒業して運良く大学に合格した自分は一端の大学のフレッシュマンとして初めての夏休みを謳歌していました。高校時代の何人かの友達は浪人して高知市内の予備校通いをしていましたし,近くに雀荘があって大学に入って覚えたての麻雀をやろうとその予備校近くの雀荘にたむろしていました。そこから歩いて2-3分のところの電車通りに"On The Corner"というジャズ喫茶がありそこもうちの私立高校の卒業生の溜まり場でした。当時は"On The Corner"がマイルス・デイビスのこのエキセントリックなアルバムタイトルということも多分わかっていなかったように思います。煙草とコーヒーで粘りながらこの店でアルテックから繰り出される重厚なjazz soundをわかったような顔をして聞いていた自分がいたことを思い出します。19才になって、本格的にジャズLPを自分で購入し始めて,"On The Corner"がマイルスの作品であることに気付き,そのジャズ喫茶の名前がそこからとられた(多分そうだろう!)と気付きましたが,なじみの名前だけで新潟/石丸電気で購入したこのLPは当時から全く理解できず,未だにレコード棚の肥やしとなっていることに変わりありません。
このパーカッションが繰り出すビート感とその中を疾走するマイルスの電気トランペットにはもはやジャズの面影はなく,繰り返しターンテーブルに載せようとする意欲をそがれる内容には閉口したモノです。これが理解できないと多分”ビッチェズ・ブルー”は理解できないと心に決めたためか,未だに自分のレコード棚に この”ビッチェズ・ブルー”はありません。とは言うもののこのヒップなカバーの印象は未だに強く,アートとしての素晴らしさはマイルスのアルバム群のなかでもとりわけ素晴らしい一枚と言えるのではないでしょうか。こう言う変な思い入れのアルバムが"On The Corner"なのです。皆さんもこのようになじみの名前だけで購入し肥やしになったアルバムが1枚や2枚はあるのではないでしょうか?
所有盤は石丸の廉価盤コーナーにあった再発輸入盤で、黄色と紫のgatefold coverのイラストが何ともキャッチーでヒップなデザインで現在も特別な思い入れを感じています。
ビッチズブリュも持ってませんし、基本的に電化以降のマイルズは無理だろうと手を出せません(笑)
あと、フリージャズ周辺も同様に苦手ですが、これらを聴ける日はくるのでしょうか?
このジャケットデザインにはビビビときますよね,mono-monoさん!
でも中味は、なかなか難解で,電化マイルスはやっぱりピンときませんよね。自分の感性が乏しいので,やむおえないですが,同じような思いを持っておられるmono-monoさんからのコメントをいただきちょっと胸をなで下ろした気分です。
同じ名前のjazz喫茶も通っていた関係でそれなりの思い入れはあるのですがターンテーブルに載せるとなると話は別ですね。
こういう盤の聞き方,だれか教えてもらえないものでしょうか?
一瞬、別なブログに来たのかと思いましたよ。
電化マイルスについて、私は嫌いじゃなく、「サイレントウェイ」や「ジャック・ジョンソン」、「ブラックビューティ」あたりは死ぬほど好きです。
でも、これや「ビッチズブリュー」は???
当時のマイルスは世界一のロックバンドも作れるとホザいていましたが、「ブラックビューティ」は、それですよっ♪ ブリブリ、ドドスコのハードロックジャズでした。
そのあたりについては、拙稿のこれを読んでいただければ幸いです。↓
http://www12.ocn.ne.jp/~nacky/blackbeauty.html
うちにもジャック・ジョンソンとサイレントウェイはありますよ。これはまだいいですね。オン・ザ・コーナーはもうなんかパーカッションがなってたなって感じでしか頭に残っていません。何れにしろ電化マイルスは難解です。