Jazz..., Free And Easy/Don Byas
(Regent MG6044)
昨今の節電ブームに乗れずに未だに白熱電球の黄色いライトで照明をとっているマイルームは夏場、エアコンをかけてもクソ暑い環境です。ましてや真空管アンプに電源を入れて放熱を浴びながらjazzを楽しむにはそれなりの覚悟がいります。8月中はアンプに電源を入れることすらせず,9月を待っておりました。
でもって、長期休業のジャズ部門復活です。今回は余りにもシブ~いテナー奏者,ドン・バイアスです。タイトルからしてイカしていますよね。有名なファッション雑誌と同じ"Free & Easy"です。
録音は1944~1946ととっても古い録音ですが、モノラル針で聴けばDonの野太いたくましさとサブトーンを交えたサックスプレイに一撃ノックアウトとなること間違いなしです。三つのセッションから構成され,Aラスのタイトル曲がCharlie Shavers (tp) Don Byas (ts) Clyde Hart (p, cel) Slam Stewart (b) Jack "The Bear" Parker (d)、あとの残りのA面4曲がBenny Harris (tp) Don Byas (ts) Jimmy Jones (p) John Levy (b) Fred Radcliffe (d)です。B面は5曲でワンホーン構成で、Don Byas (ts) Teddy Brannon (p) Frank Skeete (b) Fred Radcliffe (d)がクレジットされています。全編通じてドンのホーキンス,ベン・ウェブスター系のサックスが聴きものですが、B面のワンホーンでのOld Folks, Cherokee, September In The Rainのスタンダードが好きですね。
所有盤はサヴォイ傍系のRegentのオリジナル盤です。SAVOYからもMG12203としてリリースされていますのでm,そちらで所有されている方もおられるかもです。何と言っても、子供が小川で釣りをしている光景をとらえたタイトル通りのジャケ写が最高ですね。ひさびさ掘り出し物の一枚です。
兄弟の釣りを捉えたこのカバー,本当に秀逸です。木の竿というのも最高ですよね。弟くんの釣果,あがったのでしょうかね?
バイアスのテナーも良いし,カバーよければ演奏良しの隠れた名盤と言っても過言ではないですよね!
このアルバムはジャケットを見ても、中味を聞いてもホント値打ちがありますね。
二人の少年が木の枝を竿にして釣りをしています。たぶん兄弟ではないでしょうか。右手の子が兄ちゃんで、ちょっと釣りにあきて寝転んでいますが、左にいる弟くんがその間に兄貴に追いついてやろうと真剣に糸を垂らして頑張っているようにみえます(肩にすごく力が入ってます)。
このジャケットを眺めながらドン・バイアスのテナーを聴いてるとジャズ好きでよかったな、っていつも思います。