67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

絶好調のスタンレーが聴けるおなじみカルテットの好演

2013-06-02 22:31:29 | jazz & vocal

The Soul is Willing/Shirley Scott
(Prestige 7267)

 シャーリー・スコットとスタンレイ・タレンタイン,一体この2人の共演盤と言うのは何枚あるのでしょう?スコット名義はプレステッジ、スタンレイ名義はブルーノートと会社が異なりますが内容が似通ったアルバムをかなりたくさん作っていますよね。それも,3大レーベルの2つで激しく録音していますので、ジャズコレクションの観点から述べるとある意味避けて通れない最強の夫婦なのかもしれませんね。タバキン/トシコなんて何枚出してもかないませんよね。なんたってPRESTIGEとBLUE NOTEな訳ですから・・・。さて本日は,プレステ側からスコット名義のカルテットです。

 メンバーはScott, Turrentineに加えてMajor Holley(b), Grasella Oliphant(ds)からなるカルテットです。演奏,黒いです!タイトル通りのソウルフルな仕上がりはお約束ですが,RVGの太い録音をボリュームあげて聴くと最高に黒さが引き立ちます。タイトル曲A-1からスタンレイが太いテナーで圧倒的にグルーブして行きます。コンピングを入れるスコットとの相性は言わずもがな、抜群です。個人的にはB面が好きなのですが,B-1の"I Feel All Right"はソウルフルな好演,続くSecret Loveは渋いスタンダード。最後の"Remember"はモブレイへの挑戦状とも思える好きな演奏ですね。ジャケもブラックでいい感じです。

 所有盤はシルバー/ブラックのNJ, stereo盤です。RVGの録音でスタンレイのサックスはさらに太く逞しく聴こえますね。


6月はナベサダのボッサで始めよう!

2013-06-01 17:20:21 | jazz & vocal

jazz & bossa/Sadao Watanabe quartet sextet
(tact jazz-1)

 梅雨の週末,ゆっくりと自宅でレコードでも聴いて過ごすのは至福の時間ですね。時間があるとついつい出かけがちなのですが,こんな時間の使い方は最も贅沢かも知れませんね。さて、夏らしくbossa でも聴いてみようと取り出したのが日本ジャズの牽引車,ナベサダの"JAZZ & BOSSA"です。

 

 ご存知のようにタクト電機と言う会社が出したオリジナル盤です。何やらぶ厚い紙製のレコード袋(いや、内箱と言った方が妥当かも)を備えたブックレット風のカバーを持ったオリジナル盤です。以前から国内再発(これは通常のエンベロップ型のジャケ)でも良いから手に入れようなんて考えていたものが安価でゲット出来ました。メンバーは渡辺貞夫(as, fl)、中牟礼貞則(g),菊池雅章(p)、萩原栄次郎(b)、富樫雅彦(ds),宮田英夫(perc)という今から考えるとよだれが出るような面子ですよね。個人的にはB面のsextetのボッササイドが贔屓です。トップは当時の人気TV番組の「VAN Music Break」のテーマから始まります。この録音は1966年ですが,アイビーのVANが当時のミュージックシーンにまで影響を与えていたのが伺い知れますよね。そしてReza, ジェット機のサンバ,フェリシダード,ブラックオルフェと続く有名曲のオンパレード,最高です。アルトよりもフルート,やっぱりボッサでは最も好まれる管楽器なのかも知れませんね。

 ブックレットの中には「発売元:タクト電機株式会社」<1500円>なんて書いてあります。66年の1500円て、凄い価値でしょう。多分,聖徳太子の千円札,板垣退助の100円札が出回ってた時代だものね。でも、演奏は全然古さを感じさせないよね。ナベサダ,さすがです!