Dr.K と 優しさの夢物語

輝きの明日のために、思春期と思秋期の更年期障害の女性のための健康余話/ときには蕎麦談義とワン子のお話を

夜中の“ 甘露水 ”考

2011-06-05 09:52:00 | ワン子の名前は、チビ
宴席の機会がとんと少なくなったのは寂しい気もするが 加齢とともに夜の外出が億劫になったので健康上もよろしいのでしょうか
もっとも“ 家飲み ”の酒量は増えたのだから健康とは言い難いのですが
夜中にゴソゴソと起きて飲む“ 甘露水 ”がまた美味いのです
甘露水と言えば 北海道ニセコ町の「 さかもと公園 」にある湧水が有名であろう
昭和天皇陛下がこの湧水を『 甘露である! 』とお喜びになられたことから“ 甘露水 ”と呼ばれるようになったとか 多分本当でしょう
 ところで《 水 》のことです
外国旅行の際にもっとも気を使うのが 水なのです たいていのツアーでは1日1本のペットボトルの飲料水がサーヴスされることが多いのだが これが自分で入手するとなるとなかなか面倒である
ビールよりも水の方が高価なのです まさか昼日中からWeizenでもあるまいに( マ たまには良いかな )
日本では単純計算するとガソリンよりも水の方が高価なのです
 ペットボトルのミネラルウォーター( 実際にはミネラルが含有されているものは少ないのだが )には 軟水と硬水がある これは水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量で分類されている この量を硬度と言い単位はdH( ドイツ硬度 )またはppm( アメリカ硬度 )で表記されている
日本やイギリスなどの島国は地形から滞留年数が短いため地下水の硬度は低くなる傾向がある したがって軟水が大半を占めている( 日本では沖縄が硬水である )
それに対して ヨーロッパでは硬水である 軟水の味に親しんでいるせいか外国旅行をして美味しい水に巡りあうことは皆無である
そして注意を要するのは 海外のペットボトルの飲料水には 炭酸ガスを含むものが少なくない
どうもこのガス入りには馴染めない
少なくとも夜中にゴソゴソ起きて飲む“ 甘露水 ”には甚だ不適なのです
海外で飲料水を購入する時には 『 ノン ガス! 』と言うのを忘れると 飲んでから がっかりすることがままあるのです
 そしてこの“ 炭酸水 ”は 美容とくにダイエットに宜しいとか 若者のハイボール人気で流行りであるそうな そう言えば若い頃は安い酒場でハイボールをがぶ飲みしたものでした
ハイボール( Highball )とは カクテルの一種なのだが 日本ではウイスキーをソーダ水で割ったもの( ウイスキー・ソーダ )を指している
その語源は諸説あるのだが 開拓時代のアメリカに於いて 蒸気機関車による長期移動のときに 途中で水の補給のための停車の際 棒の先にボールをつけたものを掲げて合図をしたという そのときにウイスキーのソーダ割りのサーヴスがあったことから
そしてまた 同じくアメリカの鉄道で ボール信号と言うものが一般的に利用されていた頃
ボールが上がっていれば進行( go )で 上がっていなければ停止( don’t go )なのである
駅員が隣の駅のボール信号を望遠鏡で見ながらウイスキーをチビチビやっているときにボールが上がったら( ボールがハイになったら )列車が来るというのでソーダ水を入れて一気に飲み干して駅舎にむかったという
と いずれもまことしやかに伝えられているのです
まぁ ここまでくると楽しい話になるのですが 水が潤沢にあると思われている日本とは言え 世界的視野ではこの地球のもっとも深刻になるであろうことは水源の枯渇による水不足のための「水戦争」が既に始まっているのだと言うこと
石油がなくなってもヒトは生きていけるが 水がなくなったら生きてはいけないのだ
夜中の“ 甘露水 ”は贅沢な味なのです
ボール信号機の図(Wikipediaより転載)