2015年出版の本.
毎日新聞の奈良版に連載中の、
「奈良の風に吹かれて」2010年~2015年分を、
加筆修正したものとのこと。
著者 西山厚さん(昭和26年生まれ)
30年余り奈良国立博物館に勤務
(現在帝塚山大学教授)
「仏像に会う」抜粋
私たちは仏像を美術品とは思ってない。
元気いっぱい幸せいっぱいの人が、
仏像を造ったりはしない。
悩みや苦しみや悲しみがあるから、
あるいは切実な願いがあるから、
人は仏像を造り、
その前で祈り、
大切にしてきた。
「祈り」という項では、
当時6歳の女の子(小野さゆりさん)が作った詩が、
紹介されておりました。
きのめも
くさのめも
はなのつぼみも
てをあわせて
おいのりしてるの
そうして
てをひろげると
はるがくるの
「だいじょうぶ」というお話しには、
涙があふれ出て読み進められませんでした。
「十七年後」というところには、
人は順番にこの世を去っていくけれど、
新しい世代が、
この世を去った大切な人々と共に時を過ごした、
懐かしい想い出を胸に、
どこまでも命をつないでいく。
これこそまさに延命。
命は永遠なのだ。
珠玉の118の物語。
一話一話かみしめて読みました。
Keiさん良いご本の紹介を有難うございました。
続編も読んでまいります。