ゲーテと言えば私にとっては、
『若きウエルテルの悩み』が、
すぐ浮かびます。
中学高校の頃ハマった本でもあるのです。
ですが、
その後は全くゲーテには近づかなかった。
ですから久しぶりに、
懐かしい方に会ったような気がして、
著者の池内紀(いけうちおさむ)さんを、
偲びながら読みました。
ゲーテは、
名前を知らない方はおられないほど有名な、
ドイツの詩人・作家ですが、
ゲーテの生きた1749~1832という年代は、
日本では江戸時代にあたるのです。
『若きウエルテルの悩み』を読んでいた時、
そんなに、
大昔の人だとは思わなかったんですけどね(恥)
そのゲーテの生きてた時代、
ナポレオンがドイツのワイマールを通った時、
ゲーテに会いたがったそうです。
ナポレオンは『若きウエルテルの悩み」を、
9回も読んだそうですから。
で、
1806年に、
ワイマール宰相をしていたゲーテと会談し、
「ナポレオン勲章」を送ったんですって。
その時、
ゲーテ57歳・ナポレオン37歳
頂いた勲章は、
身に着けなかったようですけど、
詩人・作家だけではなく、
才能が多彩であったゲーテ。
画家でもあり、
自然科学者でもあり、
街づくりにも熱心で、
70代で10代の娘さんに求婚もして、
83歳まで生きました。
でも生前のゲーテは、
のべつ悪口を言われていたそうです。
ベートーベンと、
湯治場で会ったなんて話もありますし、
ゲーテ好きな方には、
面白い本かもしれません。
池内さんは、
ゲーテの『ファースト』も、
翻訳されておられますが、
それは読まずに、
また別の本で、
池内さんにお会いしたいと思います。
なおゲーテの肖像写真は、
ネットより(無料写真)お借りいたしました。