その年の冬の与論島は、曇天の日が多かったように記憶しています
晴天の日のある日のことでした
民宿のおじさんが、知り合いの少し若いおじさんを連れてきて言ったのです。
「兄さんに島を案内してもらいな」
当時の私から見ると、おじさんという感じでしたが、兄さん?だったのでしょう、多分!
真っ黒に日に焼けてたくましそうだったので、私はてっきりおじさんだと思い込んでしまったのでした。
その兄さんの軽トラックで、島をドライブすることになりました。
「さあ~、行こうか」
「はい。お願いします!」
と私はペコリと頭を下げたのでした。
兄さんの、これまたうっすらと日に焼けた白い?軽トラに乗り込みました。
軽トラだとあっという間に島を一巡してしまいます。
農道の細い道に軽トラを止めると、兄さんが言ったのです。
「これがサトウキビ畑だよ」
「サトウキビ?」
「これから、砂糖を作るんだ」
「え?そうなの?」
無知な私はびっくりしてしまいました
こんな固いササダケのようなもので、あの雪のような真っ白いさらさらの砂糖ができるなんて…。
「食べてみるかい?」
え?これを食べる?私は目をまんまるにして兄さんを見つめました。
「ほら、こうやってかじるんだ」
そういうと、ナイフを器用に使って私の分も作ってくれたのでした。
ササダケのようなサトウキビをかじってみました。
「ん?甘い!甘いよ!」
「うまいだろ」
兄さんが満足そうな笑顔で言ったのでした
それから何年も経って、私は結婚しました。
出産、子育て…いつの間にか民宿のおじさんたちの年齢を超えてしまいました。
そして今、サトウキビ畑からイメージするのは、戦争の悲惨さです。
何年か前に、沖縄のサトウキビ畑で撮影したドラマを見ました。
サンマさんが父親役で好演していましたよね。
主題歌を森山良子さんが切々と歌っていました。
ここのところ不穏な動きが見られますが、
争いからは負以外のなにものも生まれはしません。
二度と愚かな戦争だけはしないよう…
平和を祈らずにはいられません
晴天の日のある日のことでした
民宿のおじさんが、知り合いの少し若いおじさんを連れてきて言ったのです。
「兄さんに島を案内してもらいな」
当時の私から見ると、おじさんという感じでしたが、兄さん?だったのでしょう、多分!
真っ黒に日に焼けてたくましそうだったので、私はてっきりおじさんだと思い込んでしまったのでした。
その兄さんの軽トラックで、島をドライブすることになりました。
「さあ~、行こうか」
「はい。お願いします!」
と私はペコリと頭を下げたのでした。
兄さんの、これまたうっすらと日に焼けた白い?軽トラに乗り込みました。
軽トラだとあっという間に島を一巡してしまいます。
農道の細い道に軽トラを止めると、兄さんが言ったのです。
「これがサトウキビ畑だよ」
「サトウキビ?」
「これから、砂糖を作るんだ」
「え?そうなの?」
無知な私はびっくりしてしまいました
こんな固いササダケのようなもので、あの雪のような真っ白いさらさらの砂糖ができるなんて…。
「食べてみるかい?」
え?これを食べる?私は目をまんまるにして兄さんを見つめました。
「ほら、こうやってかじるんだ」
そういうと、ナイフを器用に使って私の分も作ってくれたのでした。
ササダケのようなサトウキビをかじってみました。
「ん?甘い!甘いよ!」
「うまいだろ」
兄さんが満足そうな笑顔で言ったのでした
それから何年も経って、私は結婚しました。
出産、子育て…いつの間にか民宿のおじさんたちの年齢を超えてしまいました。
そして今、サトウキビ畑からイメージするのは、戦争の悲惨さです。
何年か前に、沖縄のサトウキビ畑で撮影したドラマを見ました。
サンマさんが父親役で好演していましたよね。
主題歌を森山良子さんが切々と歌っていました。
ここのところ不穏な動きが見られますが、
争いからは負以外のなにものも生まれはしません。
二度と愚かな戦争だけはしないよう…
平和を祈らずにはいられません