風を紡いで

旅の記録と料理、暮らしの中で感じた事などを綴っています。自然の恵みに感謝しながら…。

雨ふり

2007年10月27日 | 暮らし
雨降り
秋の長雨…

久し振りの雨
雨の日は家のなかで…
のんびり過ごしましょうか


忙しい日々が続き
カラカラに乾いた心には
しとしと降る雨は慈愛のよう…
少しずつ乾いた心を潤してくれます

雨だれの音が
とても心地よく…
心のなかに静かに響き
 
幸せを運んでくれるようです

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「めがね」で黄昏てきました!

2007年10月25日 | アート(本 美術 映画 音楽etc)

映画「めがね」は心癒される作品です。
「かもめ食堂」のスタッフが再結集してできたそうです。
荻上直子監督・脚本作品。
出演者は、携帯の通じない南の島を訪れるタエコに小林聡美さん。
学校教諭ハルナに市川実日子さん。
タエコを先生と呼ぶヨモギ加瀬 亮さん。
旅館ハマダの主人ユージに光石 研さん。
毎年、手提げ袋一つで島にやってくるサクラにもたいまさこさん。

特別なストーリーがあるわけではありません。
淡々と過ぎていく南の島の日常(それとも非日常?)を描写しています。
この南の島では、うまく「黄昏る」ことがとても重要なのです。
映画を見る人たちも一緒に「黄昏る」ことができて、はじめて完結するのかな?
見終わって、そう思いました。
でも…旅はある意味非日常です。
旅のあとに煩雑な日常が待っています。

「めがね」は自由の意味を伝えています。
旅の最中であろうと、途中であろうと、旅のあとであろうと…
いつどんな状況でも、自由な心を持つことができるかどうかが大事なんですよね。
「黄昏る」コツを身につけられたら、生きるのが楽になるかも知れません。

ある南の島に、めがねをかけたひとりの女性・サクラが手提げ袋を手にやってきます。
時を同じくして、もう一人タエコが同じ島に降りたちます。
彼女もまためがねをかけて、大きなボストンバックをガラガラと引きずりながらやって来ました。
タエコは、携帯の通じない静かな場所でのんびりと過ごしたいと思っているのですが…。
「黄昏る」ことがなかなかできずにいるのです。
    

美しい白い砂浜と澄んだ海。この南の島がどこなのか…最後まで分かりません。
タエコの職業もはっきりしません。
どこで何をしているのか、どこから来たのか、この島では肩書きは重要ではないのです。

サクラさんも謎が多い人です。
彼女が作る小豆のかき氷がとても美味しそう。
特別な味のようです。
そして、支払いがユニーク。
農家のおばさんは野菜で払います。
氷屋さんは氷で、女の子は折り紙で、ハルナさんとユウジさんはフルート演奏で…。
その人ができることでお礼をするなんてなんかいいですよね~。

また、サクラさんが考えたラジオ体操もユニークでとっても楽しそう…。
毎朝、ラジオに合わせて島の人たちがサクラさんを中心に海岸で体操をするのです。

それから忘れてならないのは、食事のシーン。
かもめ食堂でもそうでしたが、焼き魚や梅干などなんでもない朝ご飯が美味しそうなのです。

とにかく、南の島では黄昏上手が大切なことなのです。
エンディングロールに、与論島の小学生の名前が出てきました。
体操をしていた子どもたちは地元の子だったんです。
美しい浜辺は与論島で撮影されたのでしょうね。



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ミス・ポターの望み

2007年10月09日 | アート(本 美術 映画 音楽etc)
世界の子どもから大人まで多くのファンを持つ絵本のひとつに「ピーター・ラビット」がある。
生みの親、ビアトリクス・ポターを描いた映画「ミス・ポター」を見た。
予告で紹介されたころから、娘と一緒に見ようと約束していた。

封切りされて間もなかったので混むのを予想し、数時間前に着くように出かけた。
チケット購入後、ポップコーンとコーラも買い、ひざ掛けを借りて館内に入った。
早めに行ったこともあり、私たちが一番乗りだった。
しかし開演のベルが鳴ったあとでも、思ったより観客は増えなかった。

監督はあの「ベーブ」のクリス・ヌーナン。
(「ベーブ」は好きな作品で、ビデオで何度も見た)
主人公ポター役は米国テキサス育ちというレニー・ゼルウィガー。
「ミス・ポター」で、感受性が豊かでピュア、そして聡明な女性を好演している。

レニーは、「シンデレラマン」では賢く強い妻を、
「ブリジッド・ジョーンズの日記」ではかわいい女性を好演した。
「ブリジッド・ジョーンズの日記」は、英国コッツウォルズでも撮影された。
コッツウォルズのスノーヒルズが、ブリジットの母親が住む村という設定。
(私は娘と二人でコッツウォルズを旅して、美しいスノーヒルズにも泊まったことを思い出した)

レニーは、俳優魂というのだろうか―役になりきるために体重をコントロールしている?
さまざまな役をこなしてしまう、すごい女優だと思う。

絵本出版に協力する編集者はユアン・マクレガー。
ポターの作品を世に出すために情熱を傾ける彼。
ポターを愛するようになり、彼女もまた同じ思いを持つのだが…。

婚約者が急死…。
ポターの悲しみを癒したのは英国の美しい湖水地方だった。

絵本の続編出版や湖水地方の自然を残すための活動に努めるポター。
美しい湖水地方で後半生を過ごすポター。
素晴らしい景観を残すため、絵本の印税で土地を買い求める彼女。
ポター亡き後、国に寄付されて…。
現在、ナショナルトラストが管理している。

100年前、英国上流階級の女性が働くのはよしとされなかった時代。
夢を追い続けながら、経済的に自立していくポターの生き方に共感を覚える女性は多いはず…。
いつの時代も、“夢を追い求める情熱”に人は心動かされるに違いないのだから。


現在、地球規模で温暖化が進んでいるが、確かな対策は見つかっていない現況。
開発での森林伐採、車・電気機器などの普及、原子力発電、代替燃料等々。
それらの影響による世界規模での温暖化が進み、自然の生態系の変化、
作物の不作と産地の変化、動物を媒体による伝染病、食糧危機など、問題は多い。

日本は来年から2012年までに、CO2(二酸化炭素)6%削減が義務づけられる。
いま対策をたて、実践していかなければ約束が果たせないことになる。
今のままでいくと、50年後の地球は…?
国をあげて取り組まなければならないと思うのだが。
企業、個人が真剣に考え、進めていくという意識を持たなければ大変なことに…。
現在、対策のための技術開発はさることながら、意識改革が必要な時代になった。

「ミス・ポター」が、一人でも多くの人が環境について考える契機になればいいな~
と願わずにはいられない。
コメント (6)
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