映画「西の魔女が死んだ」―見てきました!
梨木果歩さんの小説「西の魔女が死んだ」は100万部を超えるベストセラー。
正直なところ、原作を読んでいたので少し心配でした。
映画を見る前に読んでいると、自分の中でイメージができあがってしまいます。
そのためズレがあったりすると、違和感を感じてしっくいかないことが多いのです。
ところが、今回はガッカリすることなく楽しめました。
映画
西の魔女が死んだには、生きる力をつけるための知恵が詰まっています。
主人公まいは、学校にいけなくなってしまった感受性が鋭い少女。
森の中に住むイギリス人の祖母と一緒に暮らすことになります。
洗ったシーツを群生するラベンダーの上にかけて干します。
そうするとラベンダーの香りが心地よい眠りを誘います。
(私はやったことがありませんが、いつかきっと…)
ワイルドストロベリーを摘んでジャム作りもします
(これは体験済みです。とは言っても少ない量でしたが)。
そんなふうにして自然との共生を日常のなかから学んでいきます。
まいは、祖母の深い愛のなかで少しずつ元気になっていくのです。
主題歌を歌っているのは手嶌葵さんです。
彼女も学校へ行けなかった時期があったということです。
6月に発表した新曲「虹」が 映画「西の魔女が死んだ」に使われています。
透明感のある心に響く歌声が、映画にマッチしていて感動的でした。
彼女は「The roze」も歌っていますが、なかなか雰囲気があっていいです。
1979年の映画「ローズ」はジャニス・ジョプリンをモデルにした作品です。
主人公を演じたベット・ミドラーが歌う「The roze」も大好きです。
今回知ったのですが、手嶌さんのシングル2作品が、
映画「ゲド戦記」と「北極のナヌー」の主題歌に連続抜擢されています。
韓国にも招かれてコンサートで歌い、好評だったということです。
これから期待される若手歌手です。
今、日本では不登校の子どもたちが増えています。
子どもだけでなく大人の通勤拒否も問題です。
住みにくい世の中になってしまいました。
自分のことは自分で守らないと、どうも駄目なようです。
自分を大切にすることは勿論のこと、自分を大切に思ってくれる人がいるかどうか…。
心を開いて話せる人がいるか、心休める居場所があるかが重要なのですね。
家族でも、友人でも、仲間でも…そんな誰かいればどんなにか心強く幸せなことでしょう。
ストレスの多い現代に生きていくには、逞しい心を持つことが大事だと思えてなりません。