風を紡いで

旅の記録と料理、暮らしの中で感じた事などを綴っています。自然の恵みに感謝しながら…。

我が心のオルガン

2006年12月31日 | アート(本 美術 映画 音楽etc)
60年代の韓国の農村が舞台です。
ソウルから村の小学校に赴任してきた新米教諭イ・ビョンホンが主人公。
相手役は、彼に恋をしてしまう17歳で小学生のチョン・ドヨン。
そして、彼が想いを寄せる同僚の美しい年上の女性教諭イ・ミヨン。
新米教諭と子ども達が繰り広げる心温まる物語が妙に胸に迫ります。

古き良き日本を思い起こさせるようで、郷愁を誘うのです。
新米教諭、イ・ビョンホンとわんぱくで無邪気な子ども達…。
ほのぼのとしていて、懐かしさを覚えました。
時間もゆったりと流れているのです。

最後に、人生経験の少なさや未熟さを感じ、学校を去っていくイ・ビョンポンですが…。素敵な結末でした。
子どもたちとともに成長することの重要性を説いている作品です。
教諭だけでなく、親にもいえることですが…。
いくつになっても学ぶ姿勢を忘れたくないと思いました。


mokaさんのブログで紹介されていたイ・ビョンホン。
彼が主役の「美しき日々」をみた時、私も声に違和感を感じました。
気になっていたので、日本語吹き替えでない作品を見たいと思っていました。それで、見つけたのが「我が心のオルガン」でした。
DVDで鑑賞したのですが、少し低めの艶のある声でした。
「ああ、やっぱり…」
なぜか、ほっとしました。

時々ですが、韓国の映画やドラマを見るようになりました。
対談などを見ていると、謙虚さを忘れない俳優が多いような気がします。
家族やスタッフ、ファンをとても大事にしているのが伝わってきます。
人間的で、とても素敵だなあと思います。





銀杏のクッション

2006年12月13日 | 自然(花 虫 樹etc)
街路樹のイチョウが散り始めました。
まるで、ふんわり黄色のクッションのよう…。
腰掛けたくなるような色合いは、自然が生み出した美しい造形です。
ついこの間は、はっとするような鮮やかな黄葉に目を奪われていたというのに…。

「私は、イチョウやモミジの葉が落ちてもすぐ掃かないんですよ。
落ち葉を踏むカサコソという音が好きでね。あの音はいいもんですなあ」
菩提寺の和尚さんがおっしゃった言葉が心に残っています。
その寺院には、大きなイチョウの木が聳えているのです。
それはみごとな大木で、夕陽を受けて黄金色に輝くのです。

随分前になりますが、冬になると知人がこぼしていました。
彼女は草花が大好きなので、庭には四季折々の花や木を植えていました。
そんな彼女の家のシンボルツリーは白と赤のハナミズキ。
秋になると、美しく紅葉して、道行く人たちを楽しませていたのでした。
ところが、落ち葉を毛嫌いする人もいたのです。
彼女は寂しそうにつぶやきました。
「お隣は、木を植えてないのよ。ただの一本も。葉が落ちるのが嫌なんだって!」
彼女の家の落ち葉が散ると、迷惑そうな顔をするのだそうです。

また、こんなこともありました。娘の同級生のお母さんがこぼしていたのでした。
「家の周りは、いつでも落ち葉がないようにいつもきれいに掃いておかないと、文句を言われちゃうのよ」

昔は、道路も舗装されていなかったせいか、土の上に舞う落ち葉には風情がありました。
ところが今は、住宅地だけでなく、農道でさえほとんどがアスファルトで舗装されています。
土に葉は相性が良いけれど、人工のアスファルトとは相性が悪そうです。
灰色のアスファルトの上の落ち葉は、ゴミにしか見えないのでしょう。
どこもかしこもコンクリートで固めなくてもいいようなものだけれど…。

雨や雪が降ると、ぬかるんで大変な道になりますが、土の道や砂利道など残してほしいと思います。







葉牡丹を植える?

2006年12月09日 | 自然(花 虫 樹etc)
我が家では、これまで葉牡丹を植えたことがありません。この葉牡丹は、ギャラリーに出かけた時に写したものです。
「今年は植えてみようかなあ~」なんて、思っていますが…どうしましょうか。いつも結局のところ、冬の花はパンジーがメインになってしまうのです。

この冬は、葉牡丹などで少し変化をつけようか思案中です。

透かし模様…

2006年12月09日 | 自然(花 虫 樹etc)
「モミジが色付き始めたのね~」
ランチをすませて、公園を散歩していた時でした。
モミジが黄色やオレンジ色に染まり始めていました。
真っ赤ではなかったのですが、
その美しさに近づいて、見上げてみると…
青空が透けて見えたのです。

少し色付き始めたモミジの葉たちが…
音を響かせているようです。
でもまだ、序奏…

ブルースカイを背景に、
透かし模様を見せてくれたのです。