風を紡いで

旅の記録と料理、暮らしの中で感じた事などを綴っています。自然の恵みに感謝しながら…。

ベルツ通りの小径

2007年05月31日 | 温泉の旅
草津温泉の早朝。

散歩の途中でした。

ベルツ通りを歩いていて

素敵な小径を見つけました。

ホテルへ続く小径でしょうか。

木の柵の影が、

心地よく目に飛び込んできて…

夢中でシャッターを切っていました。



木のいのち

2007年05月27日 | 自然(花 虫 樹etc)
冬は 
葉を落とした裸木…
枝と枝の間から太陽の温もりを届ける

春には
小さな葉が顔を出し…
若葉の季節がいのちの輝きを際立たせ

夏は
緑陰の爽やかな風…
涼しい木陰が熱射から身を守ってくれる

秋には
黄金色の衣装で…
あたりを照らす豊かな灯をともす

そして
恵みの便り
うれしい収穫の季節

古い倒木がアートに…

2007年05月23日 | 温泉の旅
先日、草津を旅した時に撮影した一枚です。
ベルツ通りを早朝、散歩したのです。
宿泊先のペンションに戻る時、見つけました。
小さな公園に大きな倒木がいくつか転がっているではありませんか。
近づいて良く見ると、これがなかなか美しかったのです。
思わずシャッターを切りました。


「あんなところに、倒木が…」
そう思うだけで通り過ぎていたら、あの木の持つ美しさに気付きませんでした。
見過ごしてしまうところでした。
ちょっと意識的に見ると、面白いものや楽しいものが目に飛び込んでくるのですね。
何に対してもそうだと思うのですが…。
どのような意識で、人や物に対するのかが重要だと思うのです。

「いくつになっても好奇心は持ち続けたい」と痛感したのでした。

羽を休めて…

2007年05月22日 | 暮らし
全力疾走で 飛び続けることなんてできません
疲れたら ちょっと羽を休めてください
エネルギーが蓄えられるまで…
あなたのとまり木でこころゆくまで
羽をやすめる場所はきっとあります
ですから探してください
よく目を凝らすと見つかるはず…

さよなら 大好きな人

2007年05月20日 | 暮らし
さよなら 大好きな人
さよなら 大好きな人
まだ 大好きな人

くやしいよ とても
悲しいよ とても
もう 帰ってこない
それでも私の 大好きな人

何もかも忘れられない
何もかも捨てきれない
こんな自分がみじめで
弱くてかわいそうで大きらい

さよなら 大好きな人
さよなら 大好きな人
ずっと 大好きな人
ずっとずっと 大好きな人


2000年放映のドラマ「オヤジぃ」の主題歌です。
キャリアウーマンの妻(黒木瞳さん)を持つ、主夫の田村正和さんを軸にストーリーが展開します。
家事が好きで妻を愛する主夫を田村さんが好演しました。
娘(広末涼子さん)たちは、なかなか父親の気持ちが分からないのですが…。

そのドラマの主題歌「さよなら 大好きな人」が、ドラマを盛り上げました。
「花*花」が歌っています。
そのデュオの一人、こじまいづみさんの作詞・作曲です。   
心にしみるいい歌で、私の好きな歌のひとつです。
ドラマも良かったです。
大好きな人に“さよなら”する時、どんな顔をしているのでしょうか…

物よりも心

2007年05月19日 | 暮らし
「あなたのような子に育てるには、どうすればいいのかな~」

職場の人に言われて、「嬉しかったよ」と二女がにっこりした。
最近話すようになった、小学生の子二人のお母さんから聞かれてしまった、と二女。そこで、おしゃべりが始まった。


「私達をどんなふうに育てた?」
「う~ん、急に言われてもね。まあ、普通に育てたかな」
「どんなところに気をつけた?」
「善悪をきちんと教えたよね。いい事をすればうんと褒めたし、いけないことをすれば叱った」
「そうか。言うことをきかない時はどうしたの?」
「例えばね、デパートに行くでしょ。小さい子は欲しいものを見つけるとどうして欲しくなってしまうの。ダダをこねて、泣き喚いて…」
「そんな時、どうしたの?」
「その時、必要ないと思うものは買ってあげない。子供が欲しがっても。お金があったとしてもね」
「そうか」
「そう。あなたもそうだったけど。今でもはっきり覚えているよ、お姉ちゃんがちっちゃい頃のこと」
「そうだったの?」

おもちゃを欲しがってね。駄々こねた。同じようなおもちゃがあるし、どうしても必要なものでもない。誕生日でも、こどもの日でもない。「さあ、行くよ」とどんどん先に行く。勿論、お姉ちゃんの姿を確認しながらね。時々、様子を見ながら先に行くと、置いていかれないように必死になって追いかけてくるの。そのうち、自分でもなぜ泣いているのか分からなくなってくるけれど、まだ泣いてる。そんな時はね、気持ちをほかに向けさせてあげるといいのよ。さっきまで泣いていたことなんかケロリと忘れて、キャッキャッしてしまう。

「お姉ちゃんと私、あんまり欲しがらなかったよね。お小遣いもあんまりもらってなかった」
「誕生日とか、こどもの日、クリスマス、お正月には必ずプレゼントしていたし。おやつはメモ付きで必ず用意しておいたね」
「うん。おじいちゃんやおばあちゃんにもらったお年玉もあったしね」
「そうね。小学校の時のお小遣いは何百円単位かな。お年玉は貯金していたよね」
「うん。それで、自分の好きなものを買うのが楽しみだったなあ~」

「家は何でも買い与えるほうではなかった。必要なもの意外は。それにお父さんが、楽しいお土産をよく持って帰ったよね」
「そうだったね」
「紙とエンピツ、カラーボールペンはいつもキッチンのテーブルの上にあったでしょ。チラシの紙とかノートとか」
「そうそう、交換ノートもあった。いろんな絵が描いてあるね。今、読むと面白いよね」

二女の子育てについての質問から、どんどん話が広がっていった。
次々といろいろなことが思い出されて、楽しいひとときになった。

※写真は、母の日のレシピ①のワンピース。母の日のプレゼント―心がこもった「味と時間」が嬉しかった

母の日のレシピ③

2007年05月14日 | 食(食材 料理の効能etc)
フレッシュトマト、ナス、グリーンアスパラのパスタです。
「本当は、モッツァレラを入れてトロ~リとさせるつもりだったけど、買い忘れちゃった」
と二女が言う。
「モッツァレラ?それもいいけど、チーズが入らなくても十分美味しいよ!」
と私。

この日はワインでなく、エビスの黒ビールで乾杯です!

母の日のレシピ①

2007年05月14日 | 食(食材 料理の効能etc)
母の日の前前日、金曜日の夜のことでした。
「お母さん!ケーキ好き?」
二女が言いました。
「ん?ケーキは好きよ!」
と私が答えると
「食べたい?やっぱりショートケーキ?」
「そうねえ~。イチゴのショートケーキがいいね!」
そんなおしゃべりをしていたのでした。

母の日の前日、土曜日の夜です。
キッチンで二女がジェノワーズを作っているのでした。

そして、母の日の第二日曜日。
二女が六時に仕事を終えて、スーパーから電話をくれました。
料理を作ってくれるというではないですか。
疲れているはずなのに、そんな優しいことを言うのです。
「お母さん、何が食べたい?」
「う~ん、何にしようか。ご飯炊いとこうか。ちょっと待って!お米が切れてる!」
「じゃあ~、パスタにする?」
「そうね、パスタがいいね!」
「何が食べたい?トマト味?魚介?」
「トマトがいいかな~」
「分かった!」
二女が一人で夕飯の支度を始めたのでした。

タッジー・マッジー

2007年05月14日 | 暮らし
タッジー・マッジーを知っていますか?

タッジー・マッジーは、香りのよい花とハーブで作った小さな花束です。
イギリスでは古くから魔除けとして、お守りのように持ち歩いたそうです。
中世ヨーロッパから、愛と希望を運ぶと言い伝えられているようです。

知人にいただいたバラと、自宅の庭に咲いたオダマキとシャリンバイ…
そして、さわやかな香りのミントを組み合わせて作ってみました。
今日のタッジー・マッジーは少し大き目です。

布は、手織りシルクのマフラ-を使用しました。

雨宿り…

2007年05月08日 | 暮らし

五日の土曜日は、終日、雨降りでした。
室内から庭に目をやると、新緑が雨にぬれてしっとり生き生きと輝いていました。
淹れたてのコーヒーを飲みながら、じっと庭を眺めていると高校生の頃が思い出されました。
当時、自転車で一時間ほどの高校へ通っていました。
近所の女の子五人が、帰りはいつも一緒でした
同級生でした。全員が部活は運動部に席を置いていたのです。
三人がバレーボール、一人はバスケット、そして私は軟式テニス部でした。

部活の帰り道でのことです。
いつものように、自転車を漕いでいたのです。
ゴロゴロ!  ゴロゴロ! ピカッ!
雨が降り出しました。次第に大降りになってきました。
田んぼ道になり、一軒の雑貨屋の前を通った時でした。
誰ともなしに自転車を止めたのです。
この店は 帰宅途中によく寄ることの多い店だったのです。
店のおばさんに鍋を借りて、インスタントラーメンを作って食べたこともあるのです。

私達は店に入り、パンやお菓子を買っていました。
雷も鳴り出したし、上に上がって休んでいきなさい」
おばさんがそう声を掛けてくれたのです。

おばさんの好意に甘えて、あとをついて店の横から庭に出たのです。
すると、茅葺屋根の農家がありました。
「さあ~さあ~。上がんなさい」
私たちは少し高めの縁側に上がり、横一列に並びました。
「さあ、これを使いなさい」
そう言って洗顔タオルを貸してくれました。
ぬれた顔や制服を拭いて、やっとほっとすることができたのでした。

縁側で雨空を眺めながらの雨宿り…。
おしゃべりをしながら、雷がおさまるのを待ちました。
雨が止むまでしばらくの間
縁側を占領することになったのでした。

父が残した梅酒の味。

2007年05月07日 | 食(食材 料理の効能etc)
生前に父が漬け込んだ梅酒
年月を重ねるごとに苦味が薄れて…
少しの甘みと渋みを残した深い味になった

時々、父との思い出に耽りながら
琥珀色の梅酒を少しずつ飲んでいたら
気付いた時には残り少なくなっていた…

梅酒を漬ける、大きな丸い取っ手のあるガラス瓶に
いっぱいあったはずの父の梅酒だったが…
いつの間にかワインの瓶に2分の1余になっていた

これ以上減らしたくない思いが強くなり
ワインの瓶からミニボトルに移し変えようと…
父が残した梅酒を入れる洒落た小瓶を探し始めている

あったかい人

2007年05月05日 | 暮らし
中学三年生の時のことです。
数日後に卒業式をひかえた、そんなある日のことでした。
先生や友達に送る言葉を書いてもらっていた時でした。
音楽の先生の言葉が強く心に響きました。

優しい人、美しい人 、賢い人 、頭脳明晰な人、 楽しい人、 ユーモアのある人…
世の中にはいろんな人がいます。
あったかい人。あったかい人はやっぱりあったかい人なのです。
ほかのどんな人でもない、あったかい人になってください」

そのような内容でした。
ほかのどの先生のどんな言葉より、強く心にノックしてきたのです。
そのノートがどこかへいってしまって、正確には書けませんが…。
それらの言葉はしっかりと私の胸に刻まれました。
折にふれて、思い出す言葉になりました。

少しでもあったかい人に近づけたらなあ~と思い続けてきました。
今でもその思いは変わらず、ますます強くなったように感じます。

素晴らしい言葉を贈ってくださった、音楽の先生に心から感謝しています。