風を紡いで

旅の記録と料理、暮らしの中で感じた事などを綴っています。自然の恵みに感謝しながら…。

心に響くドラマ

2006年09月29日 | アート(本 美術 映画 音楽etc)
高原へいらっしゃい」も好きなドラマでした。
山田太一脚本・田宮二郎主演。
由美かおる、三田佳子、尾藤イサオ、北林谷栄、益田喜頓、池波志乃…と有名な役者さんぞろいでした。
元一流ホテルの支配人・田宮二郎演じる面川を中心に、八ケ岳の廃れたホテル「八ケ岳高原ホテル」を再建させる物語。
再放送だったのでしょうか、「うわあ、若い!」そう思ったことを覚えています。

佐藤浩一主演、井川遥、菅原文太、余貴美子、堀内健…によるリメーク版も見ました。
こちらの方が、どちらかといえば私の好みでした。


自然が美しい「八ケ岳高原ヒュッテ」が舞台として使われました。
昭和43年に東京目白からこの地に移築され、翌年ホテルとして営業開始。
昭和51年には、テレビドラマ「高原へいらっしゃい」(田宮二郎主演)がスタート。

この「八ケ岳高原ヒュッテ」は、尾張徳川家19代当主で元公爵徳川義親氏の邸宅だったそうです。
イギリス中世のチューダー様式で、昭和9年の建築。
上野東京帝室博物館(現東京国立博物館)や銀座和光などを手掛けた渡辺仁氏(1887~1973)による設計。

ドラマの舞台になった「八ケ岳高原ヒュッテ」は、現在レストランとして開業。
ゴールデンウイークと夏季のみの営業だそうです。
八ケ岳高原ロッジに宿泊可能だということなので、出かけたくなりました。
ドラマの舞台を旅するのも楽しそうですから…。







もう一度みたいドラマ

2006年09月25日 | アート(本 美術 映画 音楽etc)
思い出に残っているドラマは、「僕と彼女の生きる道」です。
それから、もうひとつ。
随分前に放映されたドラマですが、いまだに忘れられない作品があります。
今井美紀さんが主役でした。花屋を営んでいる庶民的な家の娘で、OLでした。
今井さんの相手役は石橋稜さん。なんとも素敵だったのです。
石橋さんは任侠映画などハード系の役が多いのですが、
このドラマでは九州出身の懐の大きな魅力的な役柄でした。
確か、上司か取引先の人か、仕事関係での知り合いだったと思います。
二人は、だんだん惹かれあうようになるのですが…。
二人の恋を阻む大きな権力の存在、両親は娘の幸せを願うものの…。
困難を乗り越えて、最後はハッピーエンド。

石橋さんの、あの包み込むような笑顔が大好きでした。
あの笑顔に会いたくて、数年前にビデオショップにも行ったのです。
でも、題名が分からないので見つけられませんでした。

あのドラマで石橋さんが演じた青年が忘れられません。
もう一度、あの太陽のような温かな笑顔に会いたいです。
ご存知の方がいらしたら教えてくださいませんか?

フランスパンをパクリ…①

2006年09月24日 | 食(食材 料理の効能etc)
昨日は用事があり、末娘の運転で出かけた。
目的地に着いたが、門が開いていない。
「おかしいな。平日はやってるはずなんだけど」
「案内板にも書いてあるよね。どうしたんだろう?」
ゲートにはしっかりと鍵がかかっている。
「土曜日だけど、今日祝日なんじゃないの?」
と娘がいった。
また、ドジをしてしまった。
秋分の日だったのだ。

朝、家を出る時、空を見ながら娘がつぶやいた。
「もう、秋の空だね。秋の空気だよ」
「まだ、夏のなごりがあるよ。なんかもの寂しいね…」と私。
すると、娘が「わたしは、寂しくないよ。冬が好きだから…」
「そう?夏生まれとしては、なんかね…」
そんな話をしていたのだ。
途中、道端にコスモスや曼珠沙華(まんじゆしやげ)が咲いていた。
「もう彼岸の中日…」真っ赤な花を見て時間の経過の速さを思ったのだったが…。
すっかり忘れてしまったのだ。

「お母さん、R市はここから遠い?」
「少しね。どうして?」
「私、行きたいとこあるんだけど…。いい?」
という訳で、山林を越えてR市に向かうことになったのだった。
無駄足だったのを、挽回したい気持ちも手伝い…。
それじゃあと、近隣二市のベーカリーを訪ねることにした。

R市のパンの店は、娘も私も前から行きたいと思っていた。
以前訪ねた時は定休日だったので、外観だけ見て帰ったのだった。
その時もパン好きの彼女と一緒だった。

しばらくぶりだったので、うら覚えの道を走ることになった。
しかし、検討つけた場所をぐるぐるまわったが、店が見つからない。
このまま帰るのも残念だと思いあぐねていたが、その店をよく知る人がいたことを思い出した。
さっそく、電話をした。
今いる場所を説明して尋ねるのだが、要領を得ない。
それじゃということで、店の電話番号を教えてもらった。
すぐかけてみる。店の近くにいることを確認し、詳しい道順を聞く。

久し振りに来たR市。
そのベーカリー周辺は、様変わりしていた。
「なんだか、街が動いているね」
「人も車も多いね」
そんなことを話しながら、ビデオ屋の後の駐車場にまわると…
「こんな感じだった。でも薬局だったよね、ここ」
「そうだね。あ、あった!あの店じゃない?お母さん」
「そうそう。あのパン屋だ!」
やっと、気になるベーカリーにたどり着いた。

大通りの目印になるドラッグストアがビデオ店になっていた。
分からないはずだ。
ドラッグストアーを目印に探していたから、迷子になってしまったのだ。
店に着いて、オーナーから聞いて、ドラッグストアが閉店し、ビデオ店になったことを知ったのだった。

「おう、結構お客さんいるね」
「ほんと。並んでるよ」
手づくりパンを求めて、遠方から買いに来るのだろう。
対面販売の小さな店には、50種類ほどのパンが並んでいた。
天然酵母を使うなど身体に優しいパンが人気のようだ。
店頭には、パン関連の本も置いてあった。
白神山地の天然酵母「ホシノ酵母」を使い国内産小麦粉で焼いたパンはすでに売り切れ。
バゲット、調理パン、クルミパン、ハードパン…美味しそうなパンが並んでいる。
どれにするか、迷うのもうれしいものだ。
美味しそうなパンに、お客さんの顔もほっこり…。
順番を待ちながら、あれこれ選んでいると、オーナーらしき女性が出てきた。

(つづく)

SMAPの香取くん

2006年09月23日 | アート(本 美術 映画 音楽etc)
光文社から10月、SMAPの慎吾ちゃんがコメント付き写真集「SNAP NO SINGO」を出すと言う。
本人のコメント付きで、一日一枚の写真。
日本語のほか、英語と韓国語も出版。英語は、スマステで身に付けた慎吾くんが担当し、韓国語は草薙くんだ。
草薙くん、韓国語上手いものね。
素顔の慎吾ちゃんの1年間ということだが、どんな仕上がりなのだろう。
SMAPの中では、昔から慎吾ちゃんが一番好きだったからちょっと気になる。


長女は、ベトナムへ旅をしてから、ベトナムがますます好きになった。
数日前、彼女はビデオ「ドク」を借りてきた。
慎吾ちゃんが、ベトナムの青年を演じていたテレビドラマ…。
とんねるずの木梨さんと結婚する前の、安田成美さんが相手役。
いいコンビネーションだった。
我が家では家族全員が「ドク」のファンで、毎週楽しみに見ていた。

ビデオを見た長女は「面白い。続きも見たい」。
「面白いよ。もっと見たい」と昨日見たという二女もいう。
小さい時だったので、よく覚えていないらしく、新鮮なのだろう。
私は、まだそのビデオを見てない。
チョット翳りのあるピュアなベトナム青年ドクが好きだった。
慎吾ちゃんのドクがまた、良かった。
ビデオ見ようかな~と思っている。

水中からの復活劇?②

2006年09月22日 | 暮らし
携帯がまったく機能しなくなった翌日のこと。
仕事を終えて帰宅後、長女に話した。
「携帯落しちゃったよ。トイレの中にドボ~ンってさ」
「え?落しちゃったの?」
「そう。新しいのに買い替えないと駄目よね」
「auショップで修理に出すといいよ。画面は?データーは駄目かも知れないけど」
「最初は画面が出てたんだけど。ここんとこクルクル回らないから、次の画面がでないし…。
そのうち真っ白になっちゃって反応しなくなった」
「そうか。私も落したけど…。まず、携帯のショップに持っていったよ。
見てもらったら、データーは出せません、もう駄目ですねって言われちゃって…」
娘は修理するかどうするかって聞かれて、いったん家に持ち帰ったというのだ。

修理といっても本当に修理する訳ではなくて、取り替えるらしい。
データが残っているかどうかは、見てもらわないと分からないのだ。
「充電するといいって聞いたことがあったから、自分でやってみたらさ~」

そういえば、そんなことが…わたしの記憶回路が少しずつ動き出した。
「あったよね~」
「そうだよ。ヘアドライヤーで乾かしてから、充電したらなおったんだ。お母さんもやってみたら?」
「ええ?そうなの?じゃあ、やってみるね。水分は取ったから、充電しよう」

ほとんど諦めていたのだけれど…やることだけはやろうとさっそく充電することにした。

そして、明け方のことだった。
携帯の電源を入れてみた。
ついた!
画面がはっきりしてる。
クルクル回る!
娘の携帯に電話した。
通じる!
娘の電話からかけてもらう。
着信音が鳴る!
話も通じる!
データーの画面を出して、写真を見る。
見える!

生き返った!
トイレの水にどっぷり浸かった携帯だったが…。
復活!
奇跡の復活

私は心の中で、大いなる神に、ご先祖さまに感謝していた。
ほとんど駄目だと思っていただけに、こんな嬉しいことはない

NEVER GIVE UP

ベトナムからの留学生で娘の友達も、同じようにトイレに携帯を落とした。
彼女は、どうした訳か携帯をきれいに洗ってしまった。
そして、動かなくなり、壊してしまったという。
kururinさん、ともこさんもそうだと知り、ちょっとほっと(ゴメンネ)してうれしい気持ち(?)になった。
わたしだけじゃなかった、という安心感だろうか…。
トイレに携帯を落した経験のある人は結構いるようだ。
今回の復活劇で、動き出してくれた「私の携帯」に今まで以上の愛着を感じるようになった。

「それぞれの結果には、それぞれに原因がある」
その関係について再認識させられた。
当たり前のことなのだが、つい忘れてしまう。
良い結果を生むためには、それにつながる努力が必要。
逆に、悪い結果をつくらないためには、事前の防止などの対策が不可欠。
これはすべてに言えることだろう。

また、携帯を落した時の周りの反応もさまざまだった。
「また、やったの?」
「まったく、もう」
「3度目には気をつけないと」
「お気のどくに」
つい先日、電子辞書を落して壊したのだ。
そう言われてもてもしかたがないが、本人が一番痛感していること。
たたみかけられるように言われて、グサッ、グサッ…。
ほんとに、ドジな私…おバカな私。

「私もやったことある」のひと言が、私にとってどれだけ慰めになったことか…。
いろいろな感情が動き、あれこれ考えさせられた数日間だった。


携帯を水の中に落した時の対処法
①すぐに、水をふき取る。この時、バッテリーは抜いておいたほうがいいようです。
②ドライヤーで乾かす
③バッテリーを入れて、充電する。
※早ければ早いほどデーターを残せ、再起動の可能性も高くなる。
※修理という選択肢もある。メーカーにより差はあるが、購入するよりは安いと思う。問い合わせを!

水に落さないことが一番!

水中からの復活劇?①

2006年09月21日 | 暮らし
ドボ~ン
あ、あ、ああああああああああ
私の大事な…水洗トイレに
携帯が…

顔面蒼白のわたし…
やっちゃったよ

数日前のことだった。
トイレから出ようとしたその時だった。
足元を見たら、床のちょっとした汚れが目に飛び込んできた。
しゃがんでペーパーで拭こうとした、その瞬間 ドボ~ン
シャツのポケットからスルリとが落ちた

慌てた

急いで取り出し、タンクに落ちる水でサッとゆすいだ。
汚れていた訳でもなく、ゆすぐ必要はないのだけれど、とっさの行動がそうさせたのだった。
冷静に考えれば、水は厳禁だということが分かるというのに…。
ますます条件を悪化させてしまったのだ。

急いで、テッシュで水気をふき取った。
でもスイッチを入れてみる。
点いた
しかし、そう上手くいくはずがない。
最初、画面が見えていたのだが、次の画面に変わることができないのだ。
ついに、乳白色に曇ってきた。液晶画面がいかれてしまった
そして、とうとう反応がなくなり…。

だめだ
わたしの携帯が…携帯が…

スナフキンのスープ

2006年09月18日 | 暮らし
彼女は、料理上手な夫のDNAを受け継いだようです。
料理は愛情とセンスが大事ですが、手際のよさも不可欠です。
末の娘が昼少し前、キッチンに立ったかと思うと、あっという間にワンプレートのランチを作ってしまいました。
メニューは、ムーミン谷の「スナフキンの物思いスープ」、キッシュ、豆とトマトとピーマンのサラダ、玄米ごはん。
玄米ごはんは、多めに炊いて冷凍しておいたものを使いましたが。
スープはレシピどうりだとこってりし過ぎている、と言ってアレンジしたようです。
ほどよくクリーミーでとても美味しかった!
童話の中に出てくる料理を集めたレシピ本を見て作ったようです。
長ぐつ下のピッピのジンジャークッキー」(9月10日付)もその本を参考に作ったのです。
kururinさんにも聞かれたのですが、レシピ本の題名は忘れてしまったというのです。
その本は図書館で見つけたのですが、必要なレシピだけ、携帯にメモしたようです。
借りてくれば良かった、と言っていました。

そんな彼女はここのところ、豆料理にはまっています。
白大豆、青大豆は、スープやあえもの、炒め物になり、何度か食卓に乗りました。
今、小豆と金時豆がキッチンにあります。
彼女が買ってきたのですが、どんな料理になるのか楽しみです。



はっぱ

2006年09月15日 | 自然(花 虫 樹etc)
はっぱは 虫たちのえほん
小さな虫たちが
ひょうしを 見たり
うらを 見たりしていると
光の指がきて
中のページを ひらいてくれる

ブドウだなの下で
ぼくは よく見せてもらう
テントウムシや
アリたちの中にまぜてもらって

そこは 森のおくよりも
海の底よりも
青いひみつの国
宝石の池がちらばるまわりを
いくえにも いくえにも
かけめぐる まよい道

その道のどこかから
いつも 見えないなにかがよぶ
ーここにおいで ここにおいで
 きてはだめ きてはだめ

「まど・みちお詩集」より


夜明け前の青い朝は、不思議な光に満ちています。
ぎらぎら燃え滾る真昼の太陽は、熱い力を届けてくれます。
ゆらゆらゆらぎの午後の陽射しは、心あそばせてくれます。
青と赤がとけあうパープルの夕には、満ち足りた時が流れます。

妖精たちの営みが繰り返される時間帯
あなたはどこにかくれているのでしょう…ね!?

海のふた

2006年09月14日 | アート(本 美術 映画 音楽etc)
よしもとばななさんの「海のふた」(中公文庫)。
娘が買った本ですが、娘より先に読んでしまった。
キッチン、つぐみ、サンクチュアリ、白河夜船、ハチ公の最後の恋人など結構読んでいた。
けれども、海のふたは今までにない人間的な温かさと深さが感じられた。
結婚し、出産も体験したばななさん。
母親になられて強さと優しさ、なにより大きな愛が作品に反映されているよう…。
親になって初めて理解できる、両親の深い愛や自分を育んでくれた故郷の自然と隣人たちへの思い…。
愛にあふれた作品「海のふた」。心が温かくなる作品だった。


海も山も人も廃れてしまった、ふるさと西伊豆の小さな町。
東京の美大を卒業した私(主人公の女の子・まり)は、大好きなかき氷屋を始める。
ささやかな夢とふるさとへの思いを胸に…。
親友の娘、はじめちゃんをひと夏預かることになった、と母に言われた私。
最初、迷惑がっていたが、はじめちゃんとかかわりあう中で、次第に友情を深めていく。
大切な人(祖母)を亡くして、悲しみにくれるはじめちゃん。
相続問題で醜い争いが渦巻く家から逃れさせるために私の実家に来たのだった。
はじめちゃんは、顔に火傷を持つ女の子なのだ。
まっすぐで繊細な魂を持つはじめちゃんと、ふるさとへの強い愛を持つまりちゃん…。
自分らしい生き方を探す二人の女の子たち
彼女たちから伝わる、未来を担う若者たちへのメッセージ…。
現代世相を浮き彫りにしながら、さりげなく根源的な問題に迫る小説。

収録されている挿絵二十六点は、版画家の名嘉睦稔(なかぼくねん)さんの作品
彩色が美しい挿絵が、小説をより味わい深くしている。

「長ぐつ下のピッピ」のジンジャークッキー

2006年09月10日 | 食(食材 料理の効能etc)
ジンジャークッキー。
末娘が焼いてくれました。
彼女は「ロッタちゃん」や「やかまし村」などが大好き。
ビデオで何度もみてました。

彼女はお菓子作りも大好き。
小学生の頃から、本を見てクッキーやケーキを焼いていました。
そんな彼女が、「長ぐつ下のピッピ」のレシピ本を参考にアレンジして焼いたのでした。
本では結構甘いクッキーになるらしかったのですが、
ヘルシーに甘さを控えめにしたようです。
生姜の香りがして、ほどよい甘さが優しい手作りクッキー
わたしの大好きなジンジャークッキー。

イングリッシュ・ブレックファースト・ティーの空き缶に入れてあったのです。
ところが、次の日の夜には空っぽになっていました。
まだ、少し残っていたので楽しみにしていたのに…。
誰がたべちゃったんだろ~ね

「また、作ってね」
「うん、いいよ
嬉しい返事が返ってきました

おお!モッツェレラ?

2006年09月07日 | 暮らし
「とろーり、とろとろ?」
「違うな~。ドロドロ、ドロ~リ?」
「いや、もっと迫るような感じ。ドッドッ~?」

ハンバーグを箸で切った時、
なだれ込むように顔を出したチーズに驚いた。
口に入れて、またちょっとした衝撃を受けた。
モッツァレラチーズがたっぷり入っていた。
ハンバーグを一口頬張り、また嬉しい驚き…。

「とり~り?」
「とろりん?」
「やっぱり、ふわ~り?」

適切な言葉が出てこない。
あの嬉し楽しの感覚表現は難しかった。
なんとも言えない食感がたまらなかったのだ。

9月5日夜。
末娘が久し振りにハンバーグを作った。
(彼女が最初に料理本を見ながら作ったハンバーグの味も、
肉汁がタラ~リ出てきて、そのジューシーなことといったら、忘れられない味になった)
今回のハンバーグもこれまた、ちょっとした衝撃的な味わいだった。

その日、彼女は久し振りに高校の時の仲良しに会うために出かけていった
東京芸大受験に挑戦しているMちゃんと会っておしゃべりした。
その帰り道、スーパーで食材を買い込んだのだ。
午後7時、仕事を終えた私を迎えに来てくれた。
彼女の運転で一緒に帰宅した。

家に着き、彼女がキッチンに立った。
ハンバーグを作り始めた。
「じゃあ、お母さんがサラダとスープを作るね」
二人でクッキングが始まった
「彼はチーズ入りハンバーグが好きなんだ」
「そうなの」
「ハンバーグ、料理の本見なくても作れるようになりたいんだ」
「そうか」
「うん。今日でもう覚えたから大丈夫!」


さあ、夕餉の支度ができた。
グループ展の制作で忙しい長女を呼んだ。
2階に向かって
「ご飯ができたよ~。はやく降りといで!」
「は~い」
長女がテーブル・セッティングをした。
うわ~美味しそう







健気なMちゃん。

2006年09月06日 | 暮らし
9月5日の夕刻。
末娘の運転で帰宅途中のこと。
午後から、友達と会うために出かけた娘に尋ねた。
「どこで会ったの?」
「ギャラリーのあるカフェ」
「そう、いいとこだった?」
「うん、良かったよ。そのあと、Tにも行っちゃった」
「そうか。Mちゃん、元気だった?」
「うん。元気だったよ。Hちゃんも来て、久し振りにちょっとだけ話せた」
「そう、良かったね。Hちゃん元気だった?」
「元気だったよ。働いてるんだって」
「そうか、良かったじゃない。Mちゃんも今バイトしてるの?」
「うん、お金貯めてる。4回目のチャレンジだってMちゃん」
「そうか。そんなになるんだね~」
「今回で最後にするって。だめな時は、専門学校でCGを勉強するらしい」

Mちゃんのバイトは、T芸大受験に必要な予備校の授業料捻出のためのもの。
母親を早くに亡くし、家事や妹の面倒など母親代わりをしてきたのです。
父親に心配かけたくないという健気な女の子です。
我が家にも遊びに来たことがありますが、控えめでしっかりした愛らしい女の子。
来春、最後の挑戦になるというのです。
そのために、10月からまた美大の予備校に通うそうです。
応援していますからね

ガンバレ、Mちゃん


千の風になって-CDブック

2006年09月03日 | アート(本 美術 映画 音楽etc)
「千の風になって」
a thousand winds

日本語訳・作曲・歌唱ともの新井満さんによるものです。
時々、ページをめくり、聞きたくなります。


今日の風は、
ブルー味をおびたグリーンのよう…。
涼しく吹き渡っていました。

わが家は「夏の家」といった感じの家。
玄関と居間が吹き抜けなので明るいのです。

明り取りのガラスが多く、開け放すととても涼しい。
夏の時季は結構涼しく過ごせます。


じっと耳をすまして…
懐かしい声が聞こえてくるような…
そんな一日でした。



晩夏・手づくりハンバーグ

2006年09月01日 | 暮らし
いまの季節になると思い出す「味」があります。
京都に住んでいた時、大変お世話になった先輩のことと一緒に…。
彼女は京美人で独身でした。
職場では勿論、いろいろとご指導を受けました。
それだけでなく、数週間でしたが居候もさせていただきました。
恩人のひとりです。

その数年後、私は仕事を辞めて東京へ戻ってきました。
アパートに住んでいた私のところに、彼女が遊びに来たことがあるのです。
上京の折、一泊してくれたのでした。
急だったので、私は昼間仕事で留守をしたのでした。
夜、帰宅すると台所からいい匂いがするのです。
なんと、先輩は夕飯を作ってくれていたのでした。
お皿とフォークも2組あるのです。
その新しいお皿にハンバーグが…。
(私が作るのが筋なのに。申しかけない気持ちでいっぱいでした)
1人暮らしで、お皿も揃っていなかったので、見かねて買ってしまったのでしょう。
ハンバーグに合うお皿がなかったのかな?
こだわりのある人でしたから…。

その時のハンバーグの味は格別でした。
ビールを飲みながらいろいろおしゃべりも弾みます。
京都にいたころの同僚、先輩、上司の話もとびだしました。
彼女のハンバーグの味は、忘れられない味になりました。