雪のスノーズヒルから長い時間を費やして、スタントンに着いた。
娘と私は、かなり疲れきっていた。
パブで暖まり、軽食をとって少し元気になった。
娘はというと、何だか食欲もなく、ぐったりしている。
娘の具合がよくなるまで、しばらくパブで休むことにした。
スタントンには、ガンジーも訪れていた。
パブ「マウント・イン」からさらに上に行ったところに、
『ギルドホール・ハウス』(※)がある。
その中にはガンジーから贈られた糸車があるという。
あとで知ったのだが、嬉しい驚きだった!
ガンジーは貧しい人々の為に、糸紡ぎ機を作る事からスタートした。
そして、1500もの村で紡績産業を興したのだった。
彼はインドのカースト制の下で、
最下層階級のアンタッチャブルという身分の未亡人に会う。
そして、彼女が昔のまま手で糸を紡いでいることを知った。
これこそ貧しい人々が誇りを持ちながら、
生きる糧を得る方法であると彼は気づいたのだった。
貧しい人への優しさと、暴力を否定しながら自由を守ることに
生涯をかけた信念と、神への絶対的信頼を持つガンジー。
その彼を生きる道しるべにしていた女性がいた。
彼女の名はメアリー・オズボーン。
彼女は、ロンドンの下町の貧民街で、慈善活動を始めたのだ。
その後、キリスト教の名の下に、都会から離れた場所でも
人々が助け合って生きるコミュニティー精神を普及しようと、
ここスタントンにやって来たのだ。
仲間と一緒に自らの手で建てた家が、ギルドホール・ハウスだった。
1931年にガンジーがロンドンを訪れている。
英国支配からのインド独立のために、英国政府に交渉するためだった。
ガンジーは重大な訪問にかかわらず、
中産階級の住むウェストエンドの高級ホテルを断り、
メアリー達が住むイーストエンドの施設に泊まったのだ。
19世紀までは貧民街だったが、
20世紀になってもしばらくは労働者階級の住宅地だった。
メアリー達のもてなしに感謝して贈られたのが、
ギルドホール・ハウスに置かれている糸車だったのだ。
私と娘がスタントンを訪れた時、
スタントンとガンジーの関係がこれほど密接だったとは知らなかった。
この村を去ったその夜、宿泊先のB&Bの奥さんが貸してくださった
「イギリスの小さな村を訪れる歓び」という本で知ったのだ。
現在のギルドホール・ハウスは、
「工芸を通して人生を楽しく生きる」その学びの空間になっているようだ。
ステンドグラス・陶芸・家具修理などさまざまなコースがあり、
宿泊しながらクラスにでることも可能なようだ。
クラスに出席するか、または宿泊すると糸車をみることができるという。
スタントンの村は、旅の予定に入ってなかったが…。
歴史を知れば知るほど、村への愛着も深くなるのだった。
また、スタントンを訪ねたいと思った。
今度ははギルドホール・ハウスにも泊まり、
ステンドグラスや陶芸体験もしてみたい…。
そんな新たな夢が生まれたのだった。
※参考図書=「イギリスの小さな村を訪れる歓び」(木島タイヴァース由美子著)
娘と私は、かなり疲れきっていた。
パブで暖まり、軽食をとって少し元気になった。
娘はというと、何だか食欲もなく、ぐったりしている。
娘の具合がよくなるまで、しばらくパブで休むことにした。
スタントンには、ガンジーも訪れていた。
パブ「マウント・イン」からさらに上に行ったところに、
『ギルドホール・ハウス』(※)がある。
その中にはガンジーから贈られた糸車があるという。
あとで知ったのだが、嬉しい驚きだった!
ガンジーは貧しい人々の為に、糸紡ぎ機を作る事からスタートした。
そして、1500もの村で紡績産業を興したのだった。
彼はインドのカースト制の下で、
最下層階級のアンタッチャブルという身分の未亡人に会う。
そして、彼女が昔のまま手で糸を紡いでいることを知った。
これこそ貧しい人々が誇りを持ちながら、
生きる糧を得る方法であると彼は気づいたのだった。
貧しい人への優しさと、暴力を否定しながら自由を守ることに
生涯をかけた信念と、神への絶対的信頼を持つガンジー。
その彼を生きる道しるべにしていた女性がいた。
彼女の名はメアリー・オズボーン。
彼女は、ロンドンの下町の貧民街で、慈善活動を始めたのだ。
その後、キリスト教の名の下に、都会から離れた場所でも
人々が助け合って生きるコミュニティー精神を普及しようと、
ここスタントンにやって来たのだ。
仲間と一緒に自らの手で建てた家が、ギルドホール・ハウスだった。
1931年にガンジーがロンドンを訪れている。
英国支配からのインド独立のために、英国政府に交渉するためだった。
ガンジーは重大な訪問にかかわらず、
中産階級の住むウェストエンドの高級ホテルを断り、
メアリー達が住むイーストエンドの施設に泊まったのだ。
19世紀までは貧民街だったが、
20世紀になってもしばらくは労働者階級の住宅地だった。
メアリー達のもてなしに感謝して贈られたのが、
ギルドホール・ハウスに置かれている糸車だったのだ。
私と娘がスタントンを訪れた時、
スタントンとガンジーの関係がこれほど密接だったとは知らなかった。
この村を去ったその夜、宿泊先のB&Bの奥さんが貸してくださった
「イギリスの小さな村を訪れる歓び」という本で知ったのだ。
現在のギルドホール・ハウスは、
「工芸を通して人生を楽しく生きる」その学びの空間になっているようだ。
ステンドグラス・陶芸・家具修理などさまざまなコースがあり、
宿泊しながらクラスにでることも可能なようだ。
クラスに出席するか、または宿泊すると糸車をみることができるという。
スタントンの村は、旅の予定に入ってなかったが…。
歴史を知れば知るほど、村への愛着も深くなるのだった。
また、スタントンを訪ねたいと思った。
今度ははギルドホール・ハウスにも泊まり、
ステンドグラスや陶芸体験もしてみたい…。
そんな新たな夢が生まれたのだった。
※参考図書=「イギリスの小さな村を訪れる歓び」(木島タイヴァース由美子著)