少しジョギングして河口に向かう途中、しゃがんで樽を囲んでいる人たちがいる。樽の中味は貝の塩辛
で食事中。画像は食事じゃないがよく似た風景。街の中を徘徊しているうちに魚醤の臭いを身に付けてしまい、四六時中、臭くってたまらない。エーゲ海のサントリ-ニで、急勾配の坂を上る時のロバの糞を身に付けたの同じだ。着てるものを捨てるしかない
。海辺の漁村も山中の村も家に窓があっても、外枠だけで、中は土間。窓に乗り出して茶碗抱えて飯を食らう少年。ベトコンの映像を思い出す。ファンティエットはサイゴン(ホ-チミン)から車で5時間、200KM以上。夜道は今は霞んでいるだろうか、ずっと満天の星
を眺めての移動は一生の素晴らしい思い出になった。ハノイまで繋がる国道は米軍の戦闘でまだ至る所に大きな穴を残していた。門戸開放から間もなかったから、地方はまだ何もかも昔のままだったのか、ヴェトナムすげ笠は市場で邦貨50銭だった。 続く



