山崎 喬

加賀生まれ(金澤)

茶碗と箸があれば

2008年06月08日 21時56分16秒 | Weblog
少しジョギングして河口に向かう途中、しゃがんで樽を囲んでいる人たちがいる。樽の中味は貝の塩辛で食事中。画像は食事じゃないがよく似た風景。街の中を徘徊しているうちに魚醤の臭いを身に付けてしまい、四六時中、臭くってたまらない。エーゲ海のサントリ-ニで、急勾配の坂を上る時のロバの糞を身に付けたの同じだ。着てるものを捨てるしかない。海辺の漁村も山中の村も家に窓があっても、外枠だけで、中は土間。窓に乗り出して茶碗抱えて飯を食らう少年。ベトコンの映像を思い出す。ファンティエットはサイゴン(ホ-チミン)から車で5時間、200KM以上。夜道は今は霞んでいるだろうか、ずっと満天の星を眺めての移動は一生の素晴らしい思い出になった。ハノイまで繋がる国道は米軍の戦闘でまだ至る所に大きな穴を残していた。門戸開放から間もなかったから、地方はまだ何もかも昔のままだったのか、ヴェトナムすげ笠は市場で邦貨50銭だった。 続く
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新入社員時代の上司の訃報

2008年06月08日 19時01分07秒 | Weblog
今宵、仕事も酒も鍛えられた元上司の訃報を知る。明日はお通夜だ。病名は不明だが、晩年まで続いた過度な酒での不幸は間違いない。管理人は青年の頃、浴びるように飲んでは、体重を増やした。ただ休日は飲まぬが原則で、ここ最近は飲まない日が続くようになった。酒に害されることはなかったが、思わぬ体調不振は95年にヴェトナムのファンティエットに出かけた時からだ。当時も今も魚醤で有名な街だ。現地の地勢・気象調査で一週間ほど滞在した。今はリゾ-トの顔を持ち、ホテルが十指以上あるようだ。当時の何とか確保できた宿泊ホテルはランキングでは6星。がなり立てるク-ラ-、湿気たシ-ツとぬめる足元で転倒防止のゴム草履付のポタポタシャワ-の暗い部屋だった。騒音の中、深夜ようやく寝ついたら、もう朝5時には通勤通学の人たちの声で目覚める。朝飯はフランスパンが選べる。スリガラス張りの食堂で頼むと外で売ってるみかん箱位の箱に蝿がたかって真っ黒のパンをホテルの係員が持ってくる。昼も夜も食あたりが怖いから料理は鍋にした。食事前にはタップリ唐辛子を食べた。食事は中庭のカマドで作ってくるが、カマドの傍にある井戸が従業員トイレと併設担ってるのを四六時中見ていて、何とも切ないというかやりきれない。 続く
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