武相荘の近くに住む先輩からシラスと云ったから、シラス違いで藤沢から江ノ電に乗って腰越にでた。先輩から鎌倉寺社が先との声もあったが、まずは腹ごしらえからが先だ。電車で駅に降り立ったら、おばさん集団2組が異口同音に「しらすや」と言っていた。江の島が見える海岸沿いにシラス料理を食べさせる食堂が何軒かある。おばさんたちと違った店をと思っていたが、当の「しらすや」は休みでまた遭遇した。海岸の店は避けて、街中の蕎麦屋でしらすを食することにした。どうせ同じ浜から上がった生魚だ。ご飯が不味ければ何にもならないので、相性のいいそば屋にした。生と釜揚げでビ-ルを、それからかき揚げせいろで至福感がいっぱいになった。看板に丸に十字の紋所は、店の人の出身は鹿児島か。極楽寺では紫陽花がまだ全く咲いていなかった。そのまま成就院へ向かった。寺へ上る石段から広がる眼下のパノラマは、写真以上だった。長谷から報国寺の孟宗竹を見るためコ-ヒ-タイムを入れて久しぶりに金沢街道を中心に片道3時間を歩いてみた。修学旅行のバスが多々あり、排気ガスを相当浴びた。脇道に詳しくないので多少苦労したが、竹を見てすがすがしい気分になった。紫陽花はちょっと早かったが、竹の色と言い、シラスの食べ頃と言い、納得の一日だった。