倉敷では

岡山から大原美術館へ直行した。日曜日なので大勢の人で混雑していたが、目玉の作品はしっかり目の前で鑑賞はできた。すざまじい資金力を彷彿することができる。西洋絵画の名品の数々は一時欧州各地でよく見た。しかし好みで、ル－ブル美術館などでは東洋館の方に足が向いてしまったのもこれまでの事実だ。藤田嗣二の「舞踏会の前」、乳白色画像は圧巻だった。東洋館の小部屋に行ったら、なんと胡人（ソグド人）のラクダにまたがる像など唐三彩の３点を発見。おお、ここにあったのかと感激の対面だった。倉敷の街の白壁土蔵などの路、商店街の小路は電柱が近いうちに廃されるという。路も広がり歩きやすくなるし、景観もよい。戦災に会わなかった故郷金沢では、昔からの小路も昭和の終わりまでで、まだ残っているが、道路拡張と町名改正が続いたため、街並みに情緒がない。脱線してしまった。夜は瀬戸内魚直送の店で、鯛一台刺し盛り、骨蒸し、お頭焼など鯛尽しから始めて、たこなども食べてすっかりご機嫌になった。戻った泊りのホテルでは、バ－が廃業してしまい、近くの地元ホテルのバ－でバ－テンダ－、見知らぬ地元のカウンタ－親父に話を盛り上げてもらった。

岡山の後楽園へ

岡山空港に到着。時間があったのでありすぐには倉敷に行かず、後楽園に行くことにした。故郷の兼六園に比較して、庭園がさっぱりし過ぎている。お腹が空いていたので、入口にある満員の食事処に席が空いたら、電話をしてもらうことで散策。学生が幕を張って、野点をしていた。一服と思ったが、空腹に抹茶は胃に悪いので見送った。食事処では祭り寿司を食したが、全く量がなく、すきっ腹を刺激するようなものだと同行者から声がでた。同じ気持ち。入口のメニュ-写真と随分差があった。更に食事を追加しても、多分この店では納得はいかないと思うので、夜まで我慢で行くことにし倉敷に向かった。