神保町に出た。地下鉄の階段を登り切ったら、古本祭りが目に入ってきた。覗けば、収集したくなるような絵本や読みたくなる絶版歴史小説本が並んでいた。あの世に近い身には、財布とともに無理だ。古本は滅多に買ったことはないが、若い頃に神保町に来て、安月給をはたいて、ばらばら集めて読んだ当時絶版本がある。岩波文庫のプルタ-クの英雄対比伝、ギボンのロ-マ帝国衰亡史。前者は面白くて完読したが、後者は揃えたものの五賢帝あたりまでで、以降はつまらなくなって止めた。シリ-ズ単行本で途中まで中野好夫訳だったのも買ったが、続かなかった。この頃読んだ文庫本で面白かったのが、ギリシャ歴史学者の村川賢太郎の地中海からの手紙 。渡航の自由化はるか以前のシシリアなどの旅行記だが、楽な旅行ではないが、文体が学者とは思えない軽い旅行本だった。岩波文庫の全集は名将言行録も買ったが、これは確か講談社の現代語訳が読みやすいので、これで読んだ。歴史は好きだったが、学生時代は社会科学本好みだった。岩波歴史古典本を読み始めたのは社会人になってからだが、人生が豊かになった気がした。ヘロトドス、クセノホン・・・・シ-ザ-、タキツスなど読んでいたが、ツキジデスの戦史だけは、読み始めから睡眠薬になって、どうにもならなかった。今春から、新聞朝刊はメガネを時折使うようになっている。もう文庫本を読むこと自体が、もう想い出になりつつある。
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